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大幅増の『不登校29万人』についてちょっとだけ説明させて。

まず、朝日新聞さんのこちらの記事を見たとき、「不登校の原因はいじめだ」って思いませんでしたか?

これどこにもそういう風に書いてないのですが、不登校ってところにあまり触れてない方はそのようにミスリードしちゃう可能性はあるなって思ってます(朝日新聞さんが悪いとかではないです)。


令和5年10月4日付けの文科省の公式な「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」を読むと、不登校の要因として一番多いのは『無気力・不安』です。50%以上の子がそれが理由だと言っています。これは、現場としても感覚が近いです。


もちろんこの『無気力・不安』というものはいろんな要因から生じるもので、なんかこれだけレイヤー違うなーって思わなくはないですが、おそらく正直な気持ちだとこれなんだと思います。


んでですね、これを「不登校の原因はいじめだ」と直接的に考えちゃうと、「いじめをなくせば不登校が減る」って思っちゃうんですよ。『いじめ』だけを敵にすることで、他のことを考えなくても良くしちゃう。あえてこういう言い方しますけど、関わる大人が「自分は悪くない」って思えちゃう。


いやぁ、それは違うんじゃないですかね。
そんな単純なものじゃないです。いろんな要因が複雑に絡み合って「不登校」が起こってます。


もちろんですが「いじめ」の対策が不要だとは全く思ってません。やりましょう。加害生徒側をしっかり隔離するなどやれることはたくさんあります。 そのうえで関わる人は自分も含めた大人が影響を与えてるんだって逃げずに思えるようになるといいなって思ってます。


あ、あと、これは僕たちのスタンスですが、「不登校」は子供に原因があるとは全く思ってませんし、「不登校」自体が悪いことだとも思ってません。



だからこそ不登校の原因が『無気力・不安』っての、すごく象徴的だなって思いました。


「行きたくないところに行かない」って意思決定、相当すごくないですか?それを選べちゃうのは、ある意味、とても本当の自分を生きられているってことだとも思います。


僕たちのフリースクールに来てくれる子は、たしかにデータで言われる「無気力・不安」状態なのかもしれません。だけど一度、居場所ができ、のんびりできると「暇だからなんかやりてぇなぁ〜」とかいい始めます。昨日も水平思考クイズやりました。ボロ負けしました。


行きたくないところに行かなくなり、居場所ができたら、データのいう「無気力・不安」なんてはじめから無かったかのような状態になります。その度に、やっぱ子どもたちに何も原因なんてないなぁって僕らはいつも思います。


今まさに不安になってる親御さんたちがもっと苦しくなったらどうしよう...と思って書くかどうか悩んだんですが、誤解ゆえに本当の状態が届かないのは嫌だなと思って書きました。


「不登校」は、子どもたちの問題じゃなくて、僕ら大人ができることいっぱいあるんですよ!
ってことがちょっとでも伝わってたら嬉しいです。



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