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前澤さんは、良い国をつくる優しい支配者。

前澤さんのお年玉企画。すごかったですね。
乗るしかないこのビックウェーブにのテンションで到るところでお年玉が発生していますが、ようやく自分の中のもやもやもやもやとした違和感を言語化できたのでここにまとめておきたいと思います。

目次
1.お年玉企画とは
2.関係者たちの在り方
 (1)前澤さん
 (2)twitter社
 (3)祭りに参加した人
3.識者の見解
4.今後の展開及び私見


1.お年玉企画とは

知っている人ばかりだと思いますが、備忘録も兼ねて書いておきます。
前澤さんのお年玉企画とは、こちらのツイートから発生した一連の祭りのことです。

端的にいうと、1億円を前澤さんが100万円×100人に配る企画。
すごいよね。

この投稿によって何が起こったかと言うと、一番わかり易いのはtwitterリツイート数世界最高記録を樹立したこと。

これらの祭りを受けて、いろんな方が色んな意見を表明する場になりました。

また、こんな風に客観的に書いてる僕ですが、見た瞬間

「あ、おもしろそう!」

と思って、リツイートし祭りに参加した側の人間です。

したあとに、「んーなんか違和感があったなー」とは思ったものの、もしかしたら当たるかもしれないという期待を持ち、リツイートを取り消さないような人間なので、この祭りに関してこれが正解だー!みたいなことをいう立場にありません。ただ、自分の中の違和感がどこから来たのか腑に落ちたので、その共有という程度に捉えていただけたらと。


2.関係者たちの在り方

さて、改めてですが、この祭りは、賛否両論色んな意見を生み出すこととなりました。
こういうとき、全体感から考えると問題が複雑化するので、各当事者に注目して本祭りを見てみたいと思います。

(1)前澤さん

この祭りの仕掛け人、前澤さん。
私財を使って、(後に説明しますが)twitterのルールの範囲内でアクションをしたにとどまり、基本的に非難されるようなことはしていません。

その結果、リツイート5,316,824件、フォロワー数5,544,141人(2019.1.12現在)と化物的な状況を生み出しました。一般人の僕らが100リツイートでバズったなどといっている世界に、フリーザさんの53万、いや前澤さんの530万とかはなんというか凄まじい暴力。

さらに、これによる広告効果はちょっと測れない。
Yahooトップにずーっと上り続け、またtwitterのタイムラインをひたすら埋め尽くした。


前澤さんは、twitterをハックした。

そう言っていいと思います。
損得で考えたら、1億円の投資対効果として確実に得だし、善悪で考えても、悪ではない。
これはもはや美醜の問題。好きか嫌いかって話だと思います。
(ノブリス・オブリージュ的な話もなくはないが、ちょっと割愛)


(2)twitter社

次に、上記祭りのプラットフォームであるtwitter社。
公式見解的に、規約違反では言っている模様。

※公式見解がわかる他のリンクあれば教えていただけたら助かります。。


これは、悪手。
そりゃ悪手だろ 蟻んコ。


たしかに今までの類似の企画はあったし、既存の規約だとむずかしいのかもしれないけど、これを認めてしまうことは、twitterのフォロワーというものの意味をお金と代替可能な存在として認めたこととなる。
つまり、フォロワーは買えるのだ。

信用経済の1つのモデルとして、twitterのフォロワーというものがあり得たんだと思うけど、これがわかりやすく破壊された。

なんだ、信用経済って言ってるけど、ようするにそれはお金持ちであればだれでも信用が貯まるってことでしょ?今の社会と何も変わらないじゃん。

と思われても仕方ない。

もちろんこれは前澤さんだからこそできたこと(ほんとうにくれるだろうという信頼があるなど)であって、そのへんの怪しい輩がやってもここまでの影響力はなかったと思うけど、本質的には一緒。


更に付け加えると、今回の祭りの前であっても、twitterのフォロワー数は信用経済としての有効なメモリではなくなっていた。だって、獲得方法がノウハウ化され、目的がフォロワー集めになっていたから。
前澤さんはそれにとどめを刺したのである。

【参考】




(3)祭りに参加した人

さて、前澤さんをフォローし、投稿をリツイートした参加者の皆様。

コスト0であわよくば100万円

と単純化して行動した人も多かったと思うんですが、これよくよく考えたら、本当にコスト0だったんですかね?

前澤さんの考えや普段の行動が好きな僕でさえ、今回の企画に乗ったときにもやっとした違和感を感じました。(後の私見で書きます)

みなさんはどうでしたか?

よかったら教えてください。聞いてみたいです。


3.識者の見解

この祭りに関して、様々な識者がいろんな見解を出してます。
その中でもこのあたりの人ほんっっっと洞察深いなーってことでとりあげてみました。
正直僕の読むより、このあたりの人を読むほうが学び多いと思うんですが、まあそれはそれで。

■ふろむださん

分裂勘違い君劇場、錯覚資産のふろむださんはやはりさすが。

金持ちが直接金を貧乏人に配ると、上記のような形で、金持ちに権力が生まれ、貧乏人は金持ちに逆らえなくなる。
この問題を解決するために、人類は、「金持ち → 貧乏人」という富の分配を、「金持ち → 政府 → 貧乏人」という形にする方式を作り出した。すごいイノベーションである。というか、レボリューションである。

こういう本質的なことを僕も言いたい。



■深津さん

前澤さんがTwitterでやってる例のキャンペーン、「抽選で」って書いてないのがポイント仮説。

結果これ正解だった。


■家入さん

こういう問いをくれるからありがたい。
個人的な考えでは、家入さんが創りたい小さな灯火を大事にして、他の人が薪を焚べて大きくしていくような世界と、今回の前澤さんの世界の創り方は正反対と言ってもいいくらい対立するものなんじゃないかなーと思ってます。


草原さん

ちょっとずれるんですが、この祭りのリーガル的な観点のまとめ。草原さんすごいw



4.今後の展開及び私見

さて、ざっと一通り見てきたわけですが、どうですかね?
なにか新しい気づきみたいなものはありましたでしょうか?
ふろむださんや深津さんの視点を見るだけでも学びは多いんじゃないかなーと思います。


そんな中さっそく前澤さんから第二弾を仄めかす投稿が。

今後もこのような企画と実行をしてくれるということは、思考が進むので本当にありがたいです。


その上で、ちょっとだけ私見を。

今回僕は、自分でリツイートをしつつ、その後どうしても違和感が拭えませんでした。

その違和感の正体は、

僕が前澤友作という優れた支配者に支配されることを望んだ

というところにあったのではないかと思っています。

これ誤解しないでほしいんですが、前澤さん自身は何も悪くないんです。前澤さんがご自身のリスクで、ご自身の財産を使って、より良い国になるために有効だろう100人に100万円を渡しただけなんです。

めちゃくちゃいいと思うんですよ。
口だけで何もしない人に比べて、明らかに日本は良くなるんだと思います。
素晴らしい。

しかも、それに強制力があったわけではなく、参加したい人が参加すればよかった。そう、僕は選べたんです。

前澤さんの支配の下でハッピーになることも、前澤さんとは違うところで創りたい世界を創っていくことも。

そういう意見表明の場だったと思うんですよ。
にもかかわらず、そこまで考え抜くこともなく「メリット」ということだけで、自分の精神性みたいなものを捧げたことが違和感として残っていたんじゃないかなって思いました。

何度も言いますが、優れた支配者、リーダーの下で幸せになるのも全然いいと思うんですよ。だけど一方では自由を謳いつつ、メリットだけ手に入れようとする在り方がダサかった。

僕の違和感はそんなところにありました。

みなさんはどうでしたか?
よかったら聞かせてください。


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