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#010|時代が変化しても変わらない趣味が合うひとと繋がる楽しみ

こんにちは、kunと申します。

今、燃え殻さんの小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読んでいます。
物語の中で、主人公が人生でたった一人、自分より好きになった人。
その彼女との出会いのきっかけが『文通』でした。

物語の舞台は1990年代。
小説と同じように、90年代には雑誌の後半の読者のページに文通相手募集のコーナーがありました。
今の時代では考えられないことですが、文通相手を募集されている方の氏名・住所が雑誌に掲載されていたんです(!!)
その記事を見て、読者は趣味が合いそうだと思う方に、直接お手紙を送るのです。

その90年代。私も中学生の頃に、読んでいた音楽雑誌の文通募集コーナーに同じアーティストが好きな方の文通募集記事を見つけて、何人かの方と文通していました。

新しいシングルやアルバムの感想を書きあったり、行ったライブの興奮を書き綴たり。
それだけにとどまらず、学校で起こったことや自分のことも綴ったりしていました。
私は学校にも同じアーティストが好きな友人がいて、毎日語り合ってたんですが(!)どうやらそれでも足りなかったみたいですね(笑)

その中には、実際にお会いした方もいらっしゃいましたし、大学生になってから一緒にライブへ行った方もいらっしゃいました。

今考えると、私すごく積極的だったなと思うんですが、家族とも学校とも違う第3のコミュニティーを思春期の頃に楽しんでいたのは、振り返っていい経験だったなと思います。

その後文通相手とはそれぞれ進学だったりがきっかけで、自然と関係は終わったのですが、同じ趣味の方と繋がる機会というのは、大人になってからもありました。

社会人になってからは、ブログやSNSで応援しているバレーボールのことを発信していた時期があったのですが、フォローし合ってる方とのやりとりを楽しんだり、同じ試合を観に行った時に実際にお会いしたりして、趣味と交流を楽しんでいました。

時代によってツールは変わっても、趣味が合う人と繋がって楽しむ。
やっていたことは全然変わらないんですよね。
そして、その繋がりが日々の生活に豊かなアクセントを加えてくれていたように思います。

今では90年代とは比べ物にならないくらい、SNSで簡単にひとと繋がれるようになりました。
軽やかに繋がりたいひとと繋がる。
過去の私が、年齢を重ねて少し消極的になった今の私の背中を押してくれるような気がします。



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