おにぎりの具

いま、おにぎり屋さんが舞台のドラマをチラ見しながら書いている。橋田壽賀子と石井ふく子ドラマの空気が充満する台詞回し。スタジオ撮影特有の白飛びする照明。ちょいと大げさな演技。安心感の塊だ。

おにぎりの具。シンプルに梅干し、昆布の佃煮、おかか、鮭、高菜、ツナ。コンビニの棚を見るのは楽しい。普段食べないめずらしい具材や、炊き込み系、おこわ、ゴロっと具材が見えているボリューム系。オムライス、炒飯、などきりがない。というかいくらでも展開できる可能性が大きいのがおにぎりだ。

中学生のときだったか、鍛錬遠足なるものがあった。お弁当禁止でおにぎりのみという通達。食べざかりの私たちの楽しみといえば、給食とお弁当であることに異論はないだろう。食べるのが苦痛だったりやおにぎりが苦手なひともいるかも知れないけど、このまま話を進める。その時のわたしといえば、今と同じで食いしん坊だった。おにぎりは母に頼み、お気に入りのバンダナに包んでいざジャージに着替え鍛錬遠足に出発。歩いているうちにちょっと匂いがするような気がした。鍛錬されるために行く遠足をなぜ学校が決めたのかよくわからないが、いつもより長距離を淡々と歩いた。私語も禁止されたような憶えがある。

やっとお昼になった。座り込んでみんなおにぎりを取り出す。その時だ。いつもは入っていないたくあんの匂いがした。バンダナにも明らかに染み出している。お漬物があまり得意ではないしお弁当にも入っていないたくあんが、なぜ?ご飯も黄色に染まっている。匂いが強烈だったけど、たまらなくおいしかった。染みたバンダナをたたみ全員がおにぎりを食べてまた黙々と歩き始めた。

なにかしら鍛錬されたかと聞かれれば、苦手なたくあんがおいしかったことを思い出す。通達には具材も質素なものと書かれていた気もする。たぶん友だちに聞いてもそんなのあったっけと言われそう。

コンビニでお昼を調達するときは、おにぎりと春巻きが私の定番。家でおにぎりをするときは梅干しとおかか。あと混ぜ込みわかめも大好き。そんなどうでもいい日曜日の日記。

おにぎりの好きな具材をコメント欄に書き込んでもらえるとうれしいからよろしくね〜!

4月10日朝、追記。
おおー、具材コメントたくさんありがとうございます!

読んでくださりありがとうございます。