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ヒーリングっど♥プリキュア第42話がなぜすごいのか。

もうこれは絶対、noteに残さなきゃと思いました。

時期的にも、今、書かないといけないと思いました。

ヒーリングっど♥プリキュア

病原菌と戦うプリキュア

こんなにタイムリーな設定があっただろうかと

それでいて、その病原菌(covid-19)にことごとく、放送やイベントを止められ、苦汁をなめてきたシリーズ

でも、タイムリーな設定だからこそ、「負けない」「諦めない」「不遇とは言わせない」と『座長』の悠木碧さんがインタビューで答えていたのを目にして、目頭が熱くなったこともありました。

その『ヒープリ』も佳境。

そこで、プリキュア史上類を見ない「事件」が起こりました。

プリキュアといえば、

女の子だって戦いたい!女の子キャラが拳を振るう

また、悪役が転生してプリキュアになる

そして、生きとし生けるものすべてがプリキュア

どんなに悪を働いても「罪を憎んで人を憎まず」で最後は仲間になる

いろんな「革命」を起こしてきた。多様性の最先端を行くシリーズ作品です。

今回も、「病気」「病原菌」が敵という設定だったので、

「病気」「ウイルス」は完全に根絶できない。うまく付き合っていくしか無い。それが、これまでの多様性による「共生」エンドになるんだろうなと開始当初うっすら思っていました。


今回、自分の身体をかつて苦しめていた病原菌であったダルイゼンが、キングビョーゲンから逃れるために、自分の「宿主」であったのどかに助けを乞うてきたことで、のどかはどうするか思い悩むところから始まりました。

これまでのプリキュアだったら、ダルイゼンのことを救ったでしょう。

しかし、このヒープリは、これまでのプリキュアを否定するかのごとく、強烈なアンチテーゼを示したのです。

のどか・キュアグレースのパートナーであるラビリンも、のどかはダルイゼンを救おうと思っていたと思っていました。

でも、のどかは

かつての病魔(ダルイゼン)がまた自分の身体に入ったら、あの苦しみをまた味わうのではないかという恐怖

を口にしました。

それを聞いて、ラビリンはパートナーとしてまだまだだと思ったと同時に、パートナーにしか出来ないことをしました。

のどかの気持ちを聞く。

そう、それはプリキュアの使命だったり、世界を救う使命ではなく、

自分の気持ち。

のどかは

「無理。。。私、どうしても嫌なの」

それを聞いてラビリンは、

『だったら、助けなくていいラビ』

今までの頑張りは一番良くわかっている。ダルイゼンに義理立てする必要はない。自分の気持ちを、身体を大事にしていい。そう話しました。

でも、私はここでもまだ

【あっ、このラビリンの言葉で、どんなことが起きても自分を信じてくれるパートナーがいる。仲間がいる。だから、ダルイゼンを救う覚悟が出来た】

という展開になると思いました。それも、やはりプリキュアだから。

それに、かつて自分の身体にいたダルイゼンを取り込むことで「抗体」が出来、キングビョーゲンに勝つ『切り札』となる存在になるのではないかということも、予想していたからです。(抗体については、このcovid-19でも嫌というほど耳にしてきたことですし)

変わり果てた姿になり、そして弱った表情で助けを乞うダルイゼン。

【ああ、やはり、グレースは救うのかな】

そう思った時

「そしたら私はどうなるの?いつまで??
あなたは元気になったらどうするの?あなたは私たちを、地球を二度と苦しめないの?私はやっぱりあなたを助ける気にはなれない!
あなたのせいで、私がどれだけ苦しかったか…あなたは全然分かってない!分かってたら、地球をたくさんの命を蝕んで、笑ったりしない!都合のいいときだけ、私を利用しないで!
私はあなたの道具じゃない!私の身体も心も、全部私のものなんだから!!」

強烈でしたね。

ここまで言うかと。

【このセリフ。個人的には、こういう形にしたのは敵が「病原菌」であるから、こういう形になったのかなと感じました。covid-19で苦しんだ1年だからこそ、そしてまだ苦しんでいるからこそ、病気に、ウイルスに打ち勝つ強い意志。その表れかなと。】

それと

【これは、世の苦しんでいる女性へのエール】

私がすごいなとリスペクトしている「ニチアサファン」の桐沢たえさん

彼女の今回の感想の中で赤裸々に体験談を綴っておられたのですが、形やシチュエーションに違いはあれど、同じ苦しみを味わった女性は多いと思います。確かに、今回の構図は「女性の悩み」に相通ずるものがありました。

また、女性を都合のいいときだけというのは、奇しくも今回のオリンピックの一連の騒動にも通じるなと。これまでオリンピック関係で女性をどんだけ利用した?で、あの発言は何なのよと。。。そう、思うわけですよ。

今回のヒープリは、これまでの多様性というところから、また一段ステイタスが上がった思いがしました。本当にプリキュアは、あるべき人間の姿を描いているなと感心させられます。

このあとの展開で、ダルイゼンはキングビョーゲンに取り込まれてしまいましたが、一度「浄化」されたダルイゼンがキングビョーゲンの中に入ったことで、『切り札』化する可能性もありますが、今回のヒープリの、のどかの、キュアグレースの決断というものは、世の中の人に多く知ってもらう必要があるなと思い、次の回が明日であるにも関わらず(汗)こうして、形に残しました。

ここまで精読いただき、ありがとうございました。

これからもニチアサをよろしく勇気!!

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