小寒の候

梅の蕾がふくらむなど、春の兆しが少しずつ感じられるようになりました。
七十二候では、今は水泉動(しみずあたたかをふくむ)とのこと。

一日の終わりにゆるゆると編み物をするのが、ここしばらくの楽しみの一つです。
毛糸と編み針、という極めてシンプルな素材と道具で一目一目編んでいると、ふとした瞬間に生きる上で大切なことに気づいたり、日常や他の創作全般における物の見え方の解像度が上がっているのは、編み物を始めた頃には予想もしなかった発見でした。

今は、さくら色の衣を編んでいます。
数年前には甘すぎるように感じた色。だけど今年はしっくり合うように。
工程を通して些細な変化を感じられるのは、他の誰でもない「わたし」の手仕事ならではだということを体感し、"時代の変化のなかでも変わらないこと"に思いを馳せる大切な時間になっています。

時節柄、免疫力向上のためにみなさまもどうぞあたたかく過ごされますように。

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