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【#一日一題 木曜更新】 zoom痴漢

山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。

大勢でおしゃべりしている時、または飲み会している時。ほんのり好意を抱いていた異性からこっそりアイコンタクトされたり、テーブルの下で手と手が触れたりして「あら、うふふ」なんて思ったこと、ありませんか。ええ、私はあります。

強引な自問自答で始まりました今週の一日一題。みなさまいかがお過ごしですか。

しかしだ。アイコンタクトは憎からず思っている相手から飛ばされるから楽しいものでありまして、まったくそんな気のない人からのそれは「ア?!アァァ〜ンッ???」と嫌悪感か不快感か拒否感か。ノーサンキューな感情しか、なあ?

2020年からこっち。猫も杓子もオンライン会話のためのツールを使うようになりました。それまでもSkypeやLINE通話あたりは使っていましたけど、コロナ禍以降は動画の滑らかさとデータの軽さで使い勝手のよい「zoom」がものすごい勢いで広がり、zoom会議やzoom飲み会という多人数でのオンラインコミュニケーションがすごく手軽になりました。

zoomには多人数で話している最中でも、メンション付きで特定の相手だけにテキストメッセージを送れる機能があります。それを使って冒頭のアイコンタクトのようなアクションが他の人に気付かれることなく取れるわけですが、これはコミュニケーション能力が高く異性好きな人とってはとても好都合な機能。つかいかた。

私は一度だけ、zoom飲み会でアイコンタクトメール(今、名付けた)を送る男に遭遇したことがあります。皆に隠れてやり取りするほどの内容ではないのに、なぜ???と不思議に思うと、画面の向こうのその男と目が合ったような気がしました。実際には参加者6人それぞれのウインドウが画面に広がっているわけですから目が合ったかどうかなんて定かではないんですけど。私は何通目かのメッセージを読んで、ああ、これは車座でアイコンタクトするアレかと気がつきまして。と同時に、「この人、こういう行為に慣れてるね?」とも。しかし相手が悪い。うら若き女性ならまだしも、こちとらzoom画面に補正をマックスにかけたい45歳オーバー人妻経産婦です。

スルーしたのでその男が具体的にどんな感情を抱いていたのかは定かではないけども「あなたと今よりもちょっと仲良くなりたい」そんなアクションだったのは間違いなさそう。手慣れた感じは、オンラインでもわかるものですな。

で、その男。数ヶ月後にオンライン上で知り合った女性にとんでもない愚行を働きました。色魔にとってzoom痴漢はおそらく日常茶飯事。リアルでもオンラインでも変わらないし、おそらく一生治らない。

私がzoomで抱いた違和感は、やはり勘違いではなかったね、なんてことを思い出す春はあけぼの。桜の次は何だっけ。



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