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まちのこともわたしごと

いや〜

9月最終週は本当に忙しくて、ほぼ毎日のように10時くらいまで仕事をしてました💦
 元来、そこまで仕事が好きなわけでもないのに、「やらなくては〜」という責任感(?)がそこまでさせてしまいましたwww
 だいたい忙しい時に限って、変な仕事とか押し付けられたりしたことはありませんか?
 この時はそんな仕事がいくつか降りかかってきて、そうでなくてもやらないといけない仕事が山積みなのに大変でした💦💦
 おかげさまでなんとか大きなトラブルもなく乗り切りました ε-(´∀`*)ホット-
 週の終わりにこの方が大阪・泉佐野市にお越しになられたので、疲れた体も心も癒していただいた感じです!
 この続きは本編でw

▼自分の暮らすまちへの違和感

 冒頭で紹介しましたこの方とは、

松村美乃里さん

「みのりん」こと、松村 美乃里みのりさん(つなぐば家守舎取締役)です。
 朝早くから埼玉県草加市から新幹線で大阪まで来られ、お昼前に会場に到着されたました。
 長旅で疲れているのかと思いきや、松村さん自身、デザインのお仕事をされていることもあってか、まちの風景に興味を持っていただき、あちこちの風景の写真に収めていました。
 また、昼食で訪れたお好み焼き屋さんでは、関東では珍しいのか、お昼に食べたお好み焼きに出されたマヨネーズの先が切られているのに興味を持たれ、それも写真に収めていましたw

お昼にお邪魔したお好み焼き屋さんのシーン

 外見ももちろんですが、やられることも可愛い方で、1週間のたまった疲れが一気に吹き飛びました!

 さて、食事が終わり、会場に出向き、講演会を開催する前の「なりわいテーブル」の最終回プレゼン大会での受講者の発表の講評をしていただくため、最初から参加していただき、全員の発表を聞いていただきました。

なりわいテーブル・プレゼン大会の模様

 会場と、やむなくオンラインで参加となった受講生たちからの全ての発表を、頷きながら丁寧に聞いていただき、気になったことはメモし、その人たちのいいところを適切に講評していただきました。
 講評を受けた受講生たちも、次のステップに移るやる気をいただいたようで、講評後はイキイキした表情が印象的でした。

 このプレゼン大会が予定以上に時間が押してしまい、松村さんの講演会の準備がきちんとできずに、始まりが5分遅れるというハプニングが発生しましたが、なんとか講演会を始めることができました。

 松村さんは元々は静岡県出身で、静岡県を愛する余り、結婚をきっかけで暮らすこととなった埼玉県草加市のことを好きになれなかったというお話から始まりました。
 松村さん自身の辛い体験も何度かあったそうで、思い出すごとに目に涙を浮かべながらの講演でした。
 講演中も、オンラインならではのハプニングもありましたが、なんとか最後まで講演できました(*´∀`*)ヨカッタ

講演の模様

▼自分が暮らすまちだからこそ

 松村さんの講演を聞いていると、全く「SHARE BASE つむぎや」で起こっていたことと同じ体験をされたんだなと感じました。
 それは、運営者と出店者(利用者)の方とは立場が違うことから対立があったということです。
 運営する側は運営を回すためのことを考えますが、出店者・利用者は利用する立場で物事を考えます。だから、そこにはお互いが相容あいいれない思いから衝突してしまうんだとも感じました。
 2018年6月に「シェアアトリエつなぐば」をオープンさせ、最初は色々とあったそうですが、4年が経ち、ようやく「シェアアトリエつなぐば」のコンセプトが浸透してきたそうです。

 松村さんたちの4年間の活動を通じて、リノベーションスクール後から官民連携で動いていたものの補助金などは受けておらず、また地域の方からは業態の仕組みを最初は理解してもらうことが難しかったが少しずつ受け入れられるようになり、次は出店者たちがその活動を盛り上げていこうと提案され、そうすると次に、その活動を評価した行政が、「シェアアトリエつなぐば」前にある公共空間が利用しやすいようにと考えてもらえるようになり、最近では、「シェアアトリエつなぐば」の物件オーナーさんが、松村さんの活動の基盤となっている「私たちの月3万円ビジネス」に参加するなど、徐々に輪も広がっていると実感されているそうです。
 最初は好きになれなかった草加市ですが、今では「大好き」という気持ちまで変わったそうです。
 それは、松村さんもお子さんが産まれて、自分が静岡県のことを愛しているのと同じように、「草加市で生まれ育つ子が好きになれる街にしていきたい」と思ったからこそ、街に必要なものを「シェアアトリエつなぐば」に関わる人たちと真剣に考え、それが色んな取り組みにつながり、その取り組みから愛着が芽生えてきたのだと思いました。
 同じ草加市で活動するアーティストの結婚式をみんなの手作りでされたそうですが、新郎新婦の喜ぶ顔が見たい一心で、プロではないみんなが一生懸命されたのは、気心が知れるコミュニティのメンバーだからこそできたことなんだと、最後に締めくくって講演会は終了しました。

▼まちのことも私ごと

 地域のコミュニティが希薄になったと言わるようになって、もう何年も過ぎました。
 その原因として色々と考えられます。
 例えば、数年単位であちこち転勤する人が増えたこと、地元に長年住む高齢者たちが我が物顔で地域を支配している現状がある、日中は都市圏で働きに行っており夜しか家に戻らない•••などなど。
 確かに事情はあるにしても、言い訳をして、まちに関わろうとしない人たちから、自分の暮らすまちのことは他人事であり、そのまちの風紀や環境が悪化するのは、税金を支払っているのだから行政がすべきことであり、行政の責任であると言われる方が少なからずおられます。

果たしてそうでしょうか?

 自分の暮らすまちだからこそ、暮らす住民たちが自分のまちを守っていこうと思うべきことなのではないでしょうか。
 松村さんの講演を聞き、改めてそう思いました。
 これからの公共は、民間主導型でそれぞれ暮らすまちを最適化し、その公共性が認めれるものについては、行政が支援するという構図にならなければ、少子高齢化・人口減少社会に突入した時代に、昭和から平成中ごろまで行われてきたインフラ整備中心の行政施策は将来を担う次世代の負担を強いるだけなのです。

 今さえ、そして自分さえよければいいのではなく、未来を担う世代に負担を軽減することが、現役世代の役割であり、そして責任なのです。まちづくりだけでなく、福祉施策や環境も含めて。
 全てのまちに関わること全部が、「私ごと」にならなければ、まちはよくならないのです。
 一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)は、まちのことを「私ごと」と捉え、まちづくりを進めています。
 なかなか、まちの人たち全てに受け入れられているとは言い難いところはありますが、こうした評価って、最近つくづくこう思うのです。

感謝や頼られることこそ、活動への評価

 人それぞれできることもあればできないこともあります。できないことは、時間をかければできることであっても、今はできないのです。そこに時間をかけるかどうかもありますが、時間がないときはどうするか考えると、まちで信用できる人に頼り、相談することではないのかなと思ったりします。
 人って、自分の弱い部分ってなかなか見せたいとも思わないものですが、信頼しているからこそ、「この人に相談しよう」と思えるのではないのかなと、まちづくり事業を3年もしているとそう感じたりします。
 ただ、「利用しよう」と思っている人は少なからずいてますので、そういう人でないか見極める力が必要にはなりますが。
 まちづくりってなかなか地道であり一朝一夕で成果は上がらず、全ての人に受け入れらるものではありませんが、感謝されたり、頼られたりすることが成果なのかなと感じたりします。
 そういう日頃の取り組みが評価されて、「シェアアトリエつなぐば」は、2021年グッドデザイン賞を受賞されたそうです。

「シェアアトリエつなぐば」HPより引用
※画像をクリックしていただくと、その記事が掲載されたサイトに移動します。

▼お知らせ

 さて、毎回のお決まり事になりましたが、新着情報も含め、VRSの活動を紹介させていただきます。

◎浜街道リノベーション実践塾adアド(オンライン説明会)
 (内容)10月14日(金)から始まる「浜街道リノベーション実践塾」の講師や物件などを紹介する説明会をアーカイブ配信します。
 (視聴期限)公開中〜10月6日(木)17時まで
 (視聴料)無料
  ※視聴は下記の画像をクリックしてください。

浜街道リノベーション実践塾adのチラシ
※画像をクリックしていただきますと動画(YouTube)が視聴できます。

◎浜街道リノベーション実践塾
 (内容)実在する空き物件を活用して新たな活用プランを2日間のワークショップで練り上げます。最終日に不動産オーナーに提案し、見事提案が受け入れられたら新規プロジェクトが誕生。プロジェクトが誕生すると初期費用の支援が受けられるかも•••
〔講師〕寺脇 加恵てらわき かえさん(株式会社Nurse &Co代表取締役)
    中根 利枝なかね りえさん(合同会社Lights Wagamama代表)
    嶋田 洋平しまだ ようへいさん
    (株式会社らいおん建築事務所代表取締役、VRS代表理事)
〔開催日〕 〔事前レクチャー〕10月14日(金)19時〜20時
      〔ワークショップ・レクチャー〕10月22日(土)9時30分〜18時
      〔ワークショップ・最終プレゼンテーション〕10月23日(日)
                             10時〜18時30分
〔場所〕オンライン・SHARE BASE つむぎや(大阪府泉佐野市栄町5番1号)ほか
〔募集人数〕最大16人(事前審査あり)
〔参加費〕5,000円
  ※申込は下記の画像をクリックしてください。

浜街道リノベーション実践塾
※画像をクリックしていただくとリンク先に移動します。

◎浜街道リノベーション実践塾・最終プレゼンテーション
〔内容〕2日間の「浜街道リノベーション実践塾」で練り上げた空き物件の活用活用プランを不動産オーナーに向けたプレゼンテーションの模様をオンラインで配信。見事新規プロジェクトが誕生するか見届けてください!
〔開催日〕10月23日(日)17時〜18時30分
〔開催方法〕オンライン(ZOOM)
〔募集人数〕30人
〔参加費〕無料
  ※申込は下記の画像をクリックしてください。

浜街道リノベーション実践塾・最終プレゼンテーション
※画像をクリックしていただくと申込サイトに移動します。

◎ミライ・カガヤク・ワークショップ
〔内容〕自分の可能性を広げ、自分らしい働き方を探すワークショップ(女性限定です)
〔日時〕11月5日(土)、11月9日(木)、11月18日(金)、12月1日(木)、
    12月10日(土)、12月17日(土) いずれも13:00〜14:30
〔場所〕SHARE BASE つむぎや(泉佐野市栄町5番1号)
〔募集人数〕10人
〔参加料〕5,000円
 ※申込は下記の画像をクリックしてください。

ミライ・カガヤク・ワークショップのチラシ(裏面)
※画像をクリックしていただくと申込サイトに移動します。

 まちづくりには、華やかさがありそうで全くありませんw
 でも、自分たちが暮らすまちだからこそ、自分たちの手でよくしたい、その想いがあるからこそ頑張れるところがあります。
 それは一人ではなく、共感し合え、自分だけがよければいいという思いのない仲間が集い、その結果、上辺だけではないコミュニティが作れるのかなと思います。
 希薄になったコミュニティを危惧したからこそ、松村さんたちの想いが取り組みに変わり、その取り組みからまちをよくしようと頑張ったから、何もないと言っていた草加市には、宝の宝庫だったと思えるのだと思います。
 VRSも参考にして、泉佐野市を良くしていきますので、応援よろしくお願いします!

松村さんたちが運営している「シェアアトリエつなぐば」と「さいかちどブンコ」のパンフレット

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