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春の便り

 4月に入ってから初夏を彷彿させる気候が続いていましたが、この数日、かんの戻りになったみたいで肌寒いですね。
 この4月は、4年に一度の統一地方選挙ですが、今回は無投票で選挙が行われない地域も増えてきています。

 政治家という職業に魅力が無くなってきているのか、成り手がいない状況は今後も続くと思いますが、選挙が行われないことで、地方や国政の未来が正しい方向性に導かれるのか少し危惧してしまいますけど。。。

 そんなお話はさておき、今回のnoteは、つむぎやの移り変わりからまちの変化について書かせていただきます。

■インバウンド活況期でも寂れたまち

 2019年は日本全国インバウンド需要が高まり、古都京都ではこんなことが叫ばれた時期もありました。

 そんなインバウンド需要が日本全国で高まる中、国際空港の対岸にあり宿泊施設が大阪府内でも有数の箇所数を誇る泉佐野市でも外国人たちの顔を見ない日はないほど、多くの外国人が訪れていました。
 そういう状況下でも、バリュー・リノベーションズ・さの(非法人時のVRS)が活動を始めた頃は、VRSの事務所の界隈やさの町場には外国人観光客は足を踏み入れることはなく、街灯も薄暗く「衰退」という言葉がピッタリの街という雰囲気を醸し出していました。

インバウンドで活況を帯びている頃のつむぎや周辺エリアの様子

 近所でお店をしている人が言うには、外国人がこの周辺のエリアに一歩足を踏み入れた途端、かかとを返してしまうほど、閑散としてたそうです。
 駅前の一等地にも関わらず、駅から見える道沿いの空き店舗群が余計にそうさせたのでしょう。
 当初のVRSの方針として、基本的には自身で店を持たないこととしていましたが、あまりにも閑散とした上に、新型コロナ感染症のまん延でさらに街が閑散としてしまっていて、加えて活動始めて1年間は何の成果も挙げられなかったことから、行政からは結果を出さなかったら予算を打ち切るまで言われる次第でした。

■転機

 この状況を打破できたのは、やはり「SHARE BASE つむぎや(=つむぎや)」のリノベーションです。この時にリノベーション費用が想定以上にかかったことから、資金調達のため、行政の支援を増額させるのではなく、民間プラットフォームを使ってクラウドファンディングを実施しましたが、最初は多少の資金調達と、つむぎやのPRにつながればいいと思っていたところ、これが予想以上に多くの方々から支援をしていただき、目標額の2倍以上達成することができました。

 このおかげもあり、新型コロナ感染症のまん延時期にも関わらず、マスコミの取材のオファーもいただき、いろんなメディアにも取り上げられ、一気に認知度が広がりました。
 しかし一方では、施設運営は初めてのため、慣れない運営で出店者からのお叱りを受けることも多々ありましたが、多くの出店者はご理解のある方で助けられる場面も多々ありました。
 いっとき、つむぎやの出店者が減ってしまった時期もありましたが、今はこういう場所があるんだと徐々に知られるようになり、遠方からも含めて出店のお問合せも少しずつ増えてきています。

つむぎやキッチン(SHARE BASE つむぎや1階)の模様

■まちに彩りを

 つむぎやは今になって思いますが、これまで出店者側に任せた運営をしてきた感があったかなとつくづく感じています。
 つむぎやの主役は出店者という方針から、基本的にはVRSでPRするのは最小限に抑え、出店者の裁量に任せたスタイルを貫いていましたが、やはりそれにも限界があるのかなと思ったのは、今回開催しました「つむぎやオープンマルシェ」と「ウォールアートイベント」です。
 リノベーションまちづくり第2章として、まちに新たな人の流れを創り出すことを目的として取り組みましたが、これが結果的には功を奏した感があります。
 特につむぎやオープンマルシェとウォールアートイベントの最終日となる3月26日は、荒天まではいかないものの、まあまあな雨が降り続く中、オープンスペース(野外)で出店される方の半分は出店を取り止めを決められましたが、残りは諦めずに出店していただき、思っていた以上の売り上げがあったそうです。

雨の中出店したいただいたお店さんたち

 それと、ウォールアートイベントは珍しいイベントとはいえ雨の中参加していただいた小さな子どもたちとその親御さんたち。

雨の中、一生懸命ウォールアートに着色してくれている子どもたち

 参加された人の中には、子ども以上に服も汚れながらも、一生懸命着色してくれた親御さんもおられ、とてもありがたかったです。

 そうしてみんなで仕上げた作品がこれです!

完成したウォールアート

 みんなで仕上げていただいた作品に、最後、加藤文子あやこさんが補正をして完成しました!
 加藤さんからお聞きしたお話ですが、補正している時に、ウォールアートイベントに参加されたと思われる小学生が次の日に友だちを引き連れ「これ俺が描いたねんで」と嬉しそうに自慢している様子があったそうです。
 つい3年前はこのつむぎやの前を歩くのも怖いほど危険な建物でしたが、今ではコロナ禍も収束に向かっている関係もあり、人通りが2019年頃まで戻りつつあります。
 手前味噌かもしれませんが、つむぎやの誕生が、さの町場をはじめ南海泉佐野駅海側エリアの長かった冬の雪解けに導き、春の便りを送ってくれたと思っています。
 ぜひ皆さんも一度、つむぎや界隈に足を運んでください。

つむぎやの移り変わり(左上から時計回りに見てください)
真ん中のロゴは佐野工科高校生(当時)がデザインしてくれたものです

■お知らせ

 事業拡大に伴い、未来のまちのコンシェルジュを担っていただけるメンバー(=スタッフ)を募集しています。詳細は下記の要領と弊社HPでご確認ください。

募集職種:プロジェクトリーダー
業務内容:エリアリノベーション運営業務
     ワークショップ等の企画運営業務(参加者募集に係る業務を含む)
     「SHARE BASE つむぎや」等の運営業務
     まちづくり等に関する相談対応業務  など
雇用形態:契約社員(1年更新)
勤務時間:週38時間45分
休暇:週休2日制、夏期休暇、年末年始休暇 ほか
給料:職務経験等により決定
手当等:賞与、通勤手当、時間外手当 など
社会保険:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、中小企業退職金共済制度
詳しくは下記よりご確認ください。

VRSのCREDO(志)
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