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カーコラム「メルセデス・ベンツW201型190E2.3-16の思い出 Part.5」

 国道246号線・南平台交差点でのエンストはエンジン関連の電装系を司る「第一リレー」の不具合によるものだったことは先述した。

 取り急ぎ故障部品は交換しエンジンはかかるようになったものの、迎える猛暑を考えると不安になった。

 そこで2.3-16のメンテナスに関しては国内最高峰と言っても過言ではない、ヤナセの港北ファクトリーで徹底的な点検を行うことにした。

 「ヤナセのサービスは敷居が高い」と聞いていたのでややビビり気味に電話すると、サービスフロントの対応は意外にもフレンドリー。基本点検の概算見積もりも国産車並みなのでひと安心。

 基本点検に入れた翌日、担当のフロントマンから連絡があり、基礎点検の結果、冷却系とエアコンと燃料噴射システムに問題点が発見されたとの報告を受けた。

 冷却系はラジエーター、エアコンはエパポレーターと高圧ホース、そして燃料噴射装置系はKジェトロニックの要とも言えるフューエルディストリビューターの交換が必要とのことだった。

 問題はそのお値段。全部新品を使用した場合、なんと工賃込みで70万円! さすがに元は税込900万円のクルマである。

  フロントマンによれば、2.3-16は通常の190とは異なり、最上級のSクラスのパーツを使用している箇所が多いからだそうだ。フューエルディストリビューターなどは新品だとパーツ代だけで30万円もするのだそうだ。

 しかし、さすがはメルセデスである。高額パーツはほとんどリビルドがあり、見た目も性能も新品と同一でありながら価格は半分以下で購入できるのだ。

結局ラジエーターとフューエルディストリビューターをリビルド品に交換し、エアコン関連は代替フロンのレトロキットに完全交換することと相なった。

これで締めて28万円也。なんと当初見積もりの半分以下となったのである。

餅は餅屋、相談すべきはヤナセのフロントマンなり!


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