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エッセー「" 宇宙刑事シャイダー " アニー(森永奈緒美)にゾッコン!」

 1984年、毎週金曜日の19時30分、全国のお父さん達は週末だというのに何故か寄り道もせずに帰宅し、子供と一緒にテレビを観ながら楽しく家族団欒の時を過ごしていた。

 この話を聞けば、子煩悩で家庭的な良き父親のように思えるが、実はお父さん達の狙いは別のところにあったのだ。

 当時のその時間帯は、ギャバン、シャリバンと続く宇宙刑事シリーズ、いわゆるメタルシリーズ三部作の最終作「宇宙刑事シャイダー」のオンエアタイムであった。

 お父さん達のお目当てはもちろんイケメンのメタルヒーロではない。シャイダーを助ける女宇宙刑事アニーを演じた森永奈緒美を愛でることがその目的だったのである。

 童顔だがコケテッシュな顔だちに健康的で伸びやかな肢体。

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 テレビには無関心を装い、善き父を演じて子供と談笑しつつも、アニーが登場するとその目線はついついブラウン管へ。

 そして、ウエスタン調の超ミニのコスチュームを纏ったアニーが、そのスラリと伸びた脚でキレのいいキックを放つ度、全国のお父さん達の目はブラウン管に釘付けになり、心拍数は120、血圧150にそれぞれ達し、口に含んだ味噌汁を噴き出したのであった。


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