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カーコラム 「コンマ一秒を削るためのスペシャルマシン 伝説" ADVAN SUNNY " との邂逅」


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 1986年11月30日、静岡県にある富士宮白糸スピードランドで開催された " 全日本スピード行事スラローム第1種競技選手権ASEA杯エキサイティング " のDクラスにおいて見事に優勝を飾ったのが、赤と黒のアドバンカラーを纏ったHB310サニー、通称 " ADVAN SUNNY " であった。

 ドライバーは、後に「ジムカーナ界の帝王」と畏怖される山本真宏選手その人である。

 この時、山本真宏選手は、同じくサニーに乗るライバルの吉田 明彦選手にコンマ24秒の差をつけ、01'02.43というタイムで全日本チャンピオンの座に輝いた。

 精悍なアドバンカラーのHB310型サニーのエンジンルームには、名門、尾川自動車でフルチューンされ、クーゲル・フィッシャーの機械式燃料噴射装置で武装したA14型エンジンが、重量バランスを考慮してバルクヘッドギリギリまでドライバー側に後退させた位置に搭載されている。

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 ドアやサイドフェンダーなどはすべてEVAで製作された軽量・高強度のFRP製のものに換装され、軽量化が図られている。

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 百分の一秒を削るため、テクノロジーと匠の技のすべてを結集して誕生したアドバン サニー。チャンピオンカーのオーラは30有余年の時を経ても衰えることはない。

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