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エッセー 「ナイトライダー2008&フォード・シェルビーGT500 KR」

 1982年から1986年まで、全米並びに全世界で放映され、熱狂的な大ブームを巻き起こした「ナイトライダー」。

 人工知能「K.I.T.T.」(キット)を搭載した夢のスーパーカー「ナイト2000」とベースとなったのは、GMのポンティアック部門を代表するスポーツモデル、ファイアーバード・トランザムだった。

 当時、アメリカではナイトライダー放映開始と同時に黒のファイヤーバードが爆発的なセールスを記録。

 元々が、第3世代ファイヤーバードのプロダクトプレイスメントを目的として製作されたナイトライダーだったが、その売れ行きの余りの凄まじさに、車両を提供していたGMサイドから製作陣に対し「ポンティアックのロゴをエンドロールから消してくれ」との要請があったという逸話まで残っている。

 その伝説のテレビドラマ「ナイトライダー」が、2008年にリメークされ「ナイトライダー2008」となって蘇った。

 注目のナイト2000は「ナイト3000」にバージョンアップされ、ベースとなる車両もファイアーバード・トランザムからフォード・ジェルビーGT500KRへと変更された。

 「マイケル、それは間違っています」クールでお茶目な人工知能「K.I.T.T.」(キット)も健在。ボンネット先端部分の赤いLEDのフラッシャーはこれまで通りだ。

 さらに、今回のナイト3000、なんとトランスフォーメーションが可能で、スポーツカーからSUVまで、どんなフォルムのボディにも変身可能。

 ベース車両のフォード・シェルビーGT500 KRは、2008年に1000台限定で販売されたスペシャルモデルで、1969年に限定販売されたジェルビーGT500 KR(King of Road)の現代版である。

 奇しくもKRは「Knight Rider」のイニシャルでもある。


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