31歳。結婚式しないカップルが多い理由に向き合う。
独立したきっかけは、ウェディング業界特有のいろいろな制限で新郎新婦が悩まれていたり、何か妥協をして当日を迎えられたのが心苦しかったから。
「これが当たり前だから」
「こういうものだから」
「ウェディングはこういう商売だから」
と、長年業界にいる方々は口揃えておっしゃってたけど、本当にそうするしかないのだろうかと結構悩んだ。
絶対そんなことないと思い、会社を飛び出して独立。
私は、長年溜めてきた業界への疑問や、新郎新婦が悩まれることに対して解決策を見出して、NOMAD WEDDINGというものを作った。
コロナが落ち着き始め、結婚式も回復しているくらいの時期に設立。当時29歳。20代ラスト。
このnoteは、最終的に何が言いたいかというと、
29歳と31歳とでは、結婚式への価値観がまるで違くて、
結婚式離れの深い理由を31歳を迎えて本当にわかった気がした、ということを綴っていきたい。
独立当時は、コンセプト作りに一番時間をかけた。
新郎新婦が不信になる部分を排除して、結婚式をする本質を伝えていきたかった。
NOMAD WEDDINGのコンセプトに賛同してくださる方も多くいて、本当に喜ばしい。
ただ同時に、伝わりづらいという点では今でも悩んでいる。
なぜかというと、実際に結婚式の打ち合わせを経験している人でないと、私が他と何が違うかを理解しづらいから。。
この辺の話は今回端折りますが、
29歳で考え抜いたコンセプトは、「結婚式に向けて進んでいる人」向けだった。(今思えば)
これまで新郎新婦が悩まれていたことを解決していけば、
結婚式をする人が少しでも増えたり、結婚式のマイナスイメージが払拭できるのではないかと思っていたのですが、全然甘い。
31歳の今、結婚式をしない理由が本当の意味で理解をできてきた気がする。
固定概念にとらわれず!とか言ってきたけど、ガチガチに固定概念を持ったまま進んできたなぁと、今では思う。
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なぜ急に考え方が変わったかというと、今年リアルに仲の良い友人たちが一斉に結婚、結婚、結婚!!!笑
本当にめでたいことが続いた1年だった。(しかも大体スピード婚で本当に30代ってすごい)
しかし、見事に誰も結婚式をする予定がないというのだ。
20代の時は、どんなドレスを着るかで盛り上がったりしたのに、実際着れる権利を持ったら、皆権利放棄をしている。笑
結婚式をしない理由を聞くと、これがまた本当にリアル。
「仕事・お金・時間」
これを全部考えたときに、結婚式の優先順位は下位。
仕事では、昇進、独立や開業する人も増えていたり、転職をしたり、ステップアップしていく時期。
お金は、新生活・貯蓄・投資・資産運用など、お金の使い方をより現実的に考えている。(+不景気)
時間は、、、とにかくない。
特に女性は出産時期についても考えるし、親からは孫の話が出てくる。
そんな環境で、1年後に結婚式なんて現実的ではない。
別に派手にやりたくもない。
そもそも時間がなくて、調べるのもめんどくさい。
でも、結婚式をやりたくないのではなくて、現実的にできないだけ。
親のためにも、やった方がいいと思ってはいる。
そんなことを考えているけど、あっという間に時間が経っている・・・
(※もちろん全員が全員この考えではない)
29歳の時は、結婚+結婚式にまだ憧れを持っていたけれど
30代になると、結婚式への憧れの気持ちはだいぶ減っていた。
結婚式離れの原因は、業界のシステムにもあると思って、そのシステムを変えていくべきだと思っていたけれど、
いろんな要因が絡まり合っているような気がして、結婚式の価値ってどうなっていくのだろうと、毎日考えている。
結局のところ、新郎新婦に寄り添っていたつもりが、私もなんだかんだ業界側からの目線で物事を見てしまっていた。
「結婚式の準備は大変なもの」
「式場探しは1年前、遅くとも半年前には行うこと」
↑これって、固定概念ガチガチだなぁと。
みんなの気持ちわかるわかる、と頷いてる場合ではなく、
本当にこのままだと結婚式をされる方がものすごく減るような気がして、危機感。
(現状、婚姻届を提出した半数しか式を挙げない)
本当はこの流れで、結婚式のよさを語りたいけど話が脱線し続けていきそうなので、一言だけ。
今会える大切な家族や友人、仕事仲間、恩師などが、お祝いの気持ちで集まってくれるのは、結婚式しかない。
時間がない、めんどくさい、という理由で、そんな素晴らしい機会を逃してしまっていいのか?と思う。
自分に対しては、
結婚式がめんどくさい、大変そう、お金がかかるというイメージを変えていくことが、自分の仕事なんじゃないかと思っている
なんだか真面目な話になってしまったけれど、私はシンプルに、友人の花嫁姿を見たいだけ。お祝いしたいだけ。
きっと、そういう風に思っている人たちはたくさんいる。
ウェディングプランナーとして、そういった温かな気持ちを持っている人たちの思いを、現実にできるようなやり方をしていかなきゃいけないと思った。
ここのところ、ずーーーーーっとこんなことを考えていました。
来年に向けて、とことん向き合っていこうと思います!