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オリンピックから考える

オリンピック2020がいよいよ開幕する。

ここに至るまでのさまざまは、数年前からスタートしていた。誘致までの道のり、そして1年延期されての開催。

過去に何度か国際レベルのスポーツ団体の国際会議に通訳兼お手伝いで参加をしたことがある。

スポーツも政治とは切っても切れないのをその時痛感したと同時に、それは年を経てさらに強くなったように感じた。

政治というと、国会で議員が、、、と感じる人も多いと思うけれども、組織間のやりとり、みんながどうすれば幸せになれるかを議論し意思決定することが政治と言う意味を持つとここでは考える。

スポーツ団体というのも、そこに属する全ての人たちの利益、幸せを獲得することを土台として持っていて、自分の団体がより発展するためには、、、を考える。

現場の選手やコーチにとっては、組織の長が何を考え何をしているのか、、、は興味はあるが、ぶっちゃけ自分たちの競技環境が守られれば重要ではないことが多い。(そう見えることが多い、実際に中で何が行われているかは知らないことが多いし、決定事項だけが現場に下りてくる)

組織の長で、会議に出てさまざまな国々と折衝をして、自国のスポーツ環境をより整えたいという気持ちがある人たちは、どうすればマイナスを最小限にして、プラスを最大限に、かつ仲間を作る(少なくとも敵を作らない)ができるかを考える。

そのために他の国との連携や、協力が必要になる。

オリンピック誘致の記事には必ずお金/賄賂の話題が出るが、形を変えて(ある国のスポーツ発展サポートとしてなど)、そこには金銭や物品のやり取りが行われているのは良く知られていること。

それは必要な人たち/国をサポートすると言う意味では美しい行為だが、時にはその行為には見返りを考えて、、、と言う企てもある、はず。(海外のトップの会話などからはそういったニュアンスが聞こえてきて、なるほどあそこはここと繋がっているわけね、、、と思ったことも多々ある)。

でもそれが悪いわけではなく、それにより競技がアスリートが世界が幸せになればそう言う手段もありだと言える。

あの会議の場など経験した私は、アスリートとして考えると、競技を継続すると言うことは、こういった全ての人たちの裏でのやりとりがあって成り立っていると言うことを忘れてはならないのではないか、、、と思うし、だからこそ自分が得たこの環境をどの様に他者に還元するかを考えることも大事なのでは、、、と思う。

そしてそこに関わるトレーナーやアスリートを支える人間たちも、自分の現場はこういった行為の連続の元存在していることを忘れてはいけないのでは、、、と。

でもよくよく考えると、それは誰のためですか?
ってことも多い。

でも世の中アホくさいことばかりだよ、、、って言う一言で終わらせたくはない。

それぞれの見える景色から、その時の最適な解を誰もが探そうと頑張っている。

その解が自分が気に入らないから、と、他者を批判していいことにはならない。

なぜならあなたはその場でその状況を経験してはいないのだから。

あんなこと絶対やらないよね、、、と言っていて、実際に自分がその場に居合わせたら、絶対やらないことをやっていることもあっただろう。

人なんて、そんなもの。

私が上に書いたような話だって、私がその場で経験したある一部を私の視点で書いただけに他ならず、その行為を私は批判も否定もできない。

あるのはそう言う一部の現実があると言うことを理解するということだけ。(その事実ですら私の解釈が入っている)

まずは自国で開催されるオリンピックを心からwelcomeと迎えたいと思う。

始まる前からすでに色々なネガティブなフィードバックは出ている。それはそこで対応できることは日本の企業が得意な改善(あ、豊田社長は開会式に出ないのか、、、)をして、終わるころには最高だったね!にすればいい。

そして根本的な組織や考え方の問題は、オリンピック後に大きな国際スポーツ組織は総会が開かれる。そこで色々と議題に上げ、そこで批判を受けながらも、同時に日本国内の各組織もそれぞれが振り返りをしたら、きっと次の道が見えてくる。

トレーナー業界も山のようにある問題を、オリンピック後にどれだけ当事者意識を持って、活動する我々が動くかがキーになると個人的には思っている。

5年後、10年後、30年後に今の若い世代が作り出したいスポーツ現場の未来、アスリートと共に作る世界に自分たちがトレーナー/アスレティックトレーナーとしてどうありたいのか、何を見るのか。

それを真剣に考えなければ、あなたたちの居場所なくなるよって思う。

その居場所をなくさないために、一部の長老(苦笑)が気張っているけど、もうそこも限界かもよ。このオリンピックを通して、我々アスレティックトレーナー/トレーナー/スポーツ医療/スポーツ現場に関わる人間として、何が大事なのか、我々のアイデンティティはなにかを問いかけてみたらどうだろう。

なんだか熱く語っちゃったけど、もうね現場もちょっと遠のいた私が思う、この業界の未来への不安を憂いた若い世代へのメッセージ。

夢を持てる世界であってほしい。

今回のようなドタバタで、スポーツを嫌いにならないで欲しい。

夢をあきらめないでほしい。

ほんとそれだけ。

私の毒舌マインドは言う、適材適所、もう20や30年年前の教育を受けた年配者が主導権を握ることがおかしいんだよ。世界はもっと進化している。その進んだマインドを持った若い人たちの活躍の道を後押しする、そんな存在でいれる大人でありたい。



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