見出し画像

日本の軽トラックがアメリカで大注目!日本経済の救世主になるのか?

今、アメリカのピックアップユーザーに、注目されているのが日本の軽トラックです。

それも現行型ではなく、日本では 一線を退いた軽トラックであり、今後この影響も日本にも及んでくるのではないでしょうか?

日本では、保安基準の適合などあらゆるところに支障があります。

しかし、アメリカにおいては製造してから25年以上が経過した外国車においては保安基準に適合していなくても登録できると、いう免除措置があるのです。

そんなことから、日本の中古車市場にも影響が及ぶこと間違いありません。

それでは、米国のいわゆる輸入車25年ルールや軽トラ人気の理由を見ていきましょう。

■アメリカの輸入車25年ルールで日本の中古車が新天地へ

アメリカでは輸入車25年ルールが存在しており、製造してから25年以上が経過した外国車においては保安基準に適合していなくても登録できると、いう免除措置により日本の中古車市場にも少なからぬ影響を及ぼすようになってきています。

BNR32スカイラインGT-Rが、デビュー25周年の2014年頃から急騰したことも輸入車25年ルールが関係しているのです。

日本をはるかに上回る米国の自動車趣味人口規模が、数に限りのある特定旧車においての需要が一気に高まることができれば、好例となります。

アメリカに正規輸出されていない日本車で、25年ルールが適用されたことにより引き合いが強まった車をみてみると、ある共通点が浮かんできたのです。

それは日本のメーカーの独自性であり、BNR32スカイラインやユーノスコスモのような高性能FR車でした。

また、Be-1やフィガロなどのようなパイクカー、またカプチーノやAZ-1などのような軽スポーツも同様なのです。

いずれも日本の風土にしか生まれ得なかった個性派ぞろいの車で、類似するような車が海外に存在しません。

なぜ、日本の車好きの間でも、人気の車ばかりなのかというとそうでもなく、旧車を好む人も存在します。

■日本の軽トラが新天地へ行く!

日本独自規格で設計され、仕事道具として酷使されてきた四半世紀前の軽トラックと軽バンの需要が、アメリカでジワジワと高まっているのです。

日本のメーカーは、1960年代よりアメリカに販売路線を求めて、ミゼットやサンバー、コニーなどの軽トラックや軽バンにも対米輸出仕様が存在していました。

輸入車に関する規制が厳しくなり、1968年以降にも、日本の軽商用車は農場用や構内作業車などの非登録車として、保安基準に適合するようにと場当たり的な改造を施されたうえで細々と流通していたのです。

サンバーバンにおいては、まとまった数をEVにコンバートされています。

■アメリカの国土に適応している日本の軽トラック

しかし、360cc時代はもとより550cc規格の軽自動車においては、アメリカの公道で使用するにはあまりにも小さいうえに非力だったため、その小ささをメリットとして享受するユーザーもしくは、よほどの物好きにしか売れませんでした。

アメリカでは、1980年代以前の日本の軽自動車が今も少なからず残存しており、そのほとんどが実用ではなくコレクション用であります。

2015年頃から、1990年以降に生産が始まった旧660cc規格(全長330×全幅140㎝以内)の軽自動車が、25年ルールの適用により無改造で登録できるようになったのです。

660cc時代のサンバー、ディアス、ハイゼット、キャリイ、エブリイ、スクラム、ミニキャブ、アクティは、550cc規格と比較すると、全長がおよそ100㎜も伸びています。

そのうえエンジンの低速トルクが太り、エアコンユニットを駆動する余裕に加え、4WD仕様ではそれに相応しい動力性能を獲得していたのです。

これらに興味を持ったのがピックアップトラックのユーザーでした。

アメリカでは、今も全土の97%にあたる僻地に、全人口の約19%にあたる6000万人が住んでいます。

自然に寄り添いなが、自給自足に近い暮らしをする人は、未舗装路を往復して建材の買い出しや井戸掘り、また小船の輸送や狩猟、そして野菜の収穫や薪の収集をしなければなりません。

そのためアメリカ人は、過去100年にわたってピックアップトラックを愛用してきたのです。

今でもアメリカで売られる車の5台に1台はピックアップトラックなのです。

しかし、近年では不経済性や非効率性を反省して、これらに代わる選択肢のひとつとしてUTV(サイドバイサイド)が注目されています。

そうしたピックアップトラックとUTVの隙間を埋めるための存在として、日本の軽トラックや軽バンが再評価され始めているのです。

日本の軽トラックや軽バンは、フルサイズピックアップが困難するような林道に分け入れる機動力、驚異的な省燃費性能、UTVと比較すると頑丈なドアと防音性能の高いキャビン、またヒーターの効率や信頼性の高い灯火類とワイパーを備えており、個体によってはエアコンやデフロックまでついてきます。

そのうえ4WD仕様にこだわっても、中古のUTVよりは安く手に入るという低コストであり、10万㎞も走れないと言われているUTVよりも耐久性が高いのです。

アメリカの大手メーカーが見落としている隙間が存在し、そんな小さなトラックを世界で一番上手に造ることができるのは日本のメーカーなのです。

あぜ道や路地裏を小さなボディで縦横無尽に駆け回ることができ、いままで日本経済を陰で支えてきた軽商用車には、「軽トラ記念日」を設定してもいいくらいに国益をもたらしてくれます。

しかし、国内では「世界に通用しないガラパゴス規格」だとののしられ、4年後の1998年以降に製造された現行規格(全長340×全幅148㎝以内)の軽自動車が米国に渡るようになるのです。

いまのところでは国内相場に大きな影響は見られいませんが、この先どうなるのか不気味であるが、楽しみでもあります。

■まとめ

このように、アメリカのピックアップトラックユーザーから大注目されている日本の軽トラックですが、旧車を含めどれだけの国益をもたらしてくれるのでしょうか?

日本では、鉄くずの一途となる廃車が、アメリカでは蘇ろうとしているのです。

それだけ、日本の技術が素晴らしいと証明されています。

日本経済のために、旧車中古軽トラと現行型の軽トラの輸出に力を注ぐべきなのです。

日本の軽トラが、裕福な日本に生まれ変わらせてくれるでしょう。

今後の自動車業界を注目していきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?