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ドラマ「ドクターホワイト」【7話までの感想】静かな魅力が詰まってる

フジテレビ系月曜日放送中。

名義としては”天樹 征丸”として「金田一少年の事件簿」も手掛けてる、樹林伸さんの小説が原作だということでまず興味を持ったこの作品。だけど、内容自体もやっぱりというか、なかなかに面白い。

まずは主人公・白夜(浜辺美波)。医療知識はやたら豊富だけど、コミュニケーション能力がほぼなく、ほとんど表情もない不思議な女性。彼女が医者として活躍するわけではないが(医師免許はないので)、毎回、毎回、的確な診断をして(その前に「誤診です!」と言い放つお決まりのシーンが大抵ある)何人もの患者を救う手助けをしていく、のが基本的なストーリー。その上でなぜ彼女が「そう」なのかは謎に包まれていて、それが少しずつ明らかになっていくというのが芯となって話が展開していく。

そういったストーリーを追っていくのもとても楽しいが、なんといっても今回ほとんど初見の浜辺さん。名前だけはちらほらお見かけしていたものの、どんな人かどんな演技するのか全く分からなかった。だけど、とても透明感のあるところが白夜という女性にとても似合ってると感じた。もちろん、役が「白夜」なのだからそう思えるのかもしれないが、浜辺さん自身が醸し出す雰囲気とすごく馴染んでるんだろう。いわゆるハマり役と言ってもいいかもしれない。

そして脇を固める登場人物たちもいい。白夜を近くで見守る将貴(柄本佑)がさながら騎士(ナイト)のようで妙にかっこいいし、彼の妹・晴汝(岡崎紗絵)と白夜とのやりとりがほんわかしてとてもあたたかく、本当の姉妹のよう。

また、白夜が所属することになった総合診断協議チーム(CDT)にもそれぞれクセがありながらも、根底にあるあたたかさと患者のことを思いやる気持ちが見ていてとても心地いい。(役者陣としても、瀧本美織さん、勝地涼さん、高橋文哉さんと個人的に嬉しいメンツがそろってる)

一方、そんなCDTチームを潰そうとする人たちも当然存在する(医療ドラマの定番というべきか)。コンフィデンスマンJPではコミカルな役柄だった小出伸也さん。対抗側にくるとなんとも憎々しいことか(声がイイのがまた拍車をかけている気がする。笑)。織田裕二さん、鈴木保奈美さんと共演していた「SUITS」というドラマが初見だったので、元に戻ったというべきか。

それはそれとして、このドラマに限らず医療ドラマで敵側にまわる人たちは過剰なぐらいに執拗に主人公側に攻撃してくるのは演出なのだろうかといつも思う。そのあたりが鼻についてしまって、とても気になってしまう。7話では特にそう感じた。(晴汝役の岡崎紗絵さんも出演していた「ナイトドクター」は特にそうだったイメージがある。話的にはわりと好きだったからその分とても惜しいドラマ)

ただ敵対勢力とは別に白夜の秘密を握る、本当の黒幕的存在もいて、それがいよいよ明らかになりつつあるのが今の状況。彼女はいったいどうなってしまうのか、そして彼女を守ろうとするあまりに将貴が無茶して最悪な事態にならないだろうかと今から気が気でない。

ドラマの放送時間帯的には「ミステリと言う勿れ」の次の時間になっているからか、じぶん自身のSNS上では影に隠れてるようにも見えてしまっているけれど、どうか「ホワイトドクター」の魅力にもひとりでも多く気付いていってくれたらと思う。そして願わくば、こういう医療チームに診てもらいたい。(医療ドラマでは毎回そう思う。特に「ラジエーションハウス」)

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