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【日本語訳してみた】Peloton 新CEOからの株主への手紙(2022年8月25日発表の4Q2022)

株式投資とは難しいもので、Amazonでの取り扱い受けて20%上昇したペロトン(こちらで解説しています)が、翌日の決算発表を受けて18%落ちてプラスマイナスがほぼ0になりました。
このnoteでは、新CEOから株主への手紙を翻訳し、旧経営体制下でのビジネス構造上の欠陥と、今回の構造改革による今後の展望(FaaSや中古マシンの展開など)を紹介すると共に、MBAホルダーでエンジニアでもある私が、適宜補足の解説や類似事例、今後の展望などを追記した記事になります。
ペロトンの現状や展望が気になる方や、「事業はどのように失敗するのか」「どのような処方箋を打つ予定なのか」が気になる方は、是非最後までご覧いただければと思います!

2022年8月24日の20%上昇
翌2022年8月25日の18%減少

2022年8月25日にリリースされたペロトン新CEOから株主の手紙を読んでみると、「VCがよくテコ入れを要求しなかったな」と思うような「旧経営体制下でのビジネス構造上の欠陥」と、「今回の構造改革による今後の展望」が語られていました。

機械翻訳も使いながら翻訳し、MBAホルダーでエンジニアでもあるので、ビジネス×テクノロジーの観点から手紙の内容に、補足解説や類似事例、今後の展望などを追記しました!
(免責事項:あくまで非翻訳家による翻訳ですので、翻訳の精度に関しては責任を負いかねます。その点はご了承ください。)

2022年第4四半期 株主通信

2022年8月25日
親愛なる株主の皆様へ。
第4 四半期の業績をご覧になる際、どのような見方をされるかは、それぞれの立場で判断されると思います。第4 四半期の業績を見ると、売上高の減少、売上総利益率の低下、営業損失の拡大が目につくと思います。これらは、事業の存続を脅かすものだと言うでしょう。

弁明からの導入…
このあとの衝撃的な内容を和らげるための前置きです。

しかし、私が見ているのは、私たちの復活とPelotonの長期的な回復のための重要な進歩です。
新しい経営陣、供給契約の再交渉、キャッシュアウトの大幅な削減など、重要なマイルストーンに到達しました。
私たちは、持続的なプラスのフリー・キャッシュフローを達成するための旅を続けています。
2010 年第 4 四半期までの 6 ヶ月間は、四半期ごとに平均約 6 億 5,000 万ドルのマイナスのフリーキャッシュフローが発生していました。
第4四半期には、この流出を4億1,200万ドルまで減少させました。
私たちの目標は、FY23の後半に四半期ベースでブレークイーブン・キャッシュフローに到達することです。着実に前進を続けていますが、まだやるべきことはあります。

第4四半期は12億ドルの営業損失を計上しました。この損失のうち、4億1,500万ドルは構造改革費用に関連するものです。
この損失は、現在および将来の過剰在庫の削減、固定費の変動費化、サプライチェーンに関す る多くの問題への対処など、前四半期に行った事業の再構築の大きな進捗を反映しています。

この「固定費の変動費化」が非常に重要です。
垂直統合で製造〜顧客へのデリバーまで何もかも自社でこなそうとすると、人件費や工場建設時の負債の返済、自社保有のトラックの負債の返済など、固定費を抱えることになります。
固定費を抱える部分は事業のコアとなる部分に抑え、それ以外はアウトソースして変動費化し、顧客からの需要の増減に応じて、必要なだけキャッシュアウトが生じる構造にしておくことが、企業経営には非常に重要です。
この点の解消を宣言しています。

この進捗に加え、キャッシュ・フローが減少したことが、今回の赤字の背景となっています。
サプライチェーンの観点からは、第4四半期は主に、事業存続の脅威となっていた在庫コミットメントの削減と、コネクテッド・フィットネス用ハードウェアの全製造のアウトソーシングという2つの目標に注力しました。この2つの目標は達成され、この構造改革の一環として、台湾の自社製造活動を停止しました。

台湾の自社工場で製造していたのは知らなかった!
これは非常に大きな「固定費」ですね。
垂直統合で有名なAppleでも製造は外部企業の力を借りていますが、製造〜顧客に届けるまで、完全に垂直統合していたのは驚き。
IPO前によくVCがテコ入れをせず、「何が事業のコアか?そこにリソースを集中せよ!」と言わなかったなと驚きました。
ちなみに、初期のテスラが初代ロードスターを製造したときは、自社工場を作らず、イギリスの老舗自動車メーカーのロータス社に協力を要請して、EVの設計図とパーツをロータスの工場に送って、ロータスの工場で組み立てて販売を開始しました。
しかも、車体デザインもオリジナルのものを諦め、ロータス社のエリーゼの外装にテスラのロゴを付けて販売しました。
事業の初期には何が事業のコアかを見定めてリソースを集中することが大事ということが、このペロトンの発表からは伺えます。

また、8 月初旬には….

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