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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第123回 「省庁の障害者雇用水増しって何が問題なの!?障害者雇用の基礎知識を抑えておこう!」ってお話

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] もう毎週のように台風が日本を襲っていて、ボクやあおの体力をゴリゴリ削っていますね。九州方面に双子台風が向かっていましたが大丈夫でしたか?

[寺] 私の住んでいる大分では雨は降ってましたが特に影響はありませんでした。予想通り広島や四国が大変だったみたいですが…。個人的にはそれほどキツくなかったですね。ずっと雨で気圧の変化が逆に少なかったからかもしれません。息子は「むーん」とした顔で耐えていましたが。

[く] それは十分に被害に入ると思いますが(笑)こちらはあおが「死を覚悟するレベルの頭痛」が発生してボクもウオッカ半瓶を開けたかのような酩酊があってやばかったです。

[寺] でも、台風シーズンはこれからなんですよ。既に20号まで発生していますが本番はまだという…。地球規模ではゆらぎの範囲とはいえ…。

[く] 来週からまた猛暑を超える暑さが続くそうですしね。体調が安定するはいったいいつのことになるのやら。

[寺] 本当ですね。ところで、先週の話題といえば障害者雇用の水増し問題ですが、随分と広がりを見せていますね。

[く] 先週金曜日に発覚した障害者雇用水増し事件ですが、中央省庁では3,000人に登るという報道がありました。中央省庁の障害者雇用数は約7,000人と報告されていましたらから、約半数が水増しされていた、ということになります。28日に厚生労働省から取りまとめが報告されるとのことですが…。更に地方自治体でも発覚してますね。

[寺] 大分県でも水増しが発覚しまして、雇用していたとされる障害者151人の中、66人が障害者手帳を持っていなかったということです。これから再捜査するという話ですが。

[く] もうどうにもならないフェーズに入っちゃったと思います(笑) しかし、ここで一つ障害者雇用についての定義を確認してみましょう、ということで今回は進めていきたいと思います。

[寺] そうですね。前も言いましたが、当事者らは法律に明るくない人も多いですし、特に田舎ではピンときてない人も多いのですよ。そもそも、違反すると企業がお金を払うシステムになっていた事自体知らないんです。知識として知っている人でも、なんであんなに騒いでいるのかわからない、元々身体障害者のエリートだけの、ごく一部の人のための制度でしょ?って感覚なんだと思います。

[く] そこは身体障害者で聴覚障害者としてはエリートコースを歩んでいるくらげさんががっつり該当するわけですが…。というか、中学生のときに障害者雇用という制度を知って、それ以来障害者雇用で働くことを目的に人生設計してました。

[寺] 中学から!なるほど若くして身体障害者の方だとそういう人生設計もあるのですね。前提が崩れる大事件というわけです。

[く] ろう学校とかは完全に障害者雇用で雇用されることを前提にした教育をすることもありますからね。高等部の上に専攻科というものがあったり。まぁ、そこは深くやりませんが、まずは法的な位置づけを解説します。

[寺] まず、障害者雇用ってそもそもなに?からですね。

[く] はい、当たり前のように使っている障害者雇用という言葉ですが、定義でいうと「障害者を雇用すること」ですが、福祉の上で使われる意味合いとしては「障害者雇用促進法」で定められている企業や省庁の「法定雇用率」を満たすための雇用、ということでしょうか。

[寺] クローズドで就労している人や、障害者の方が数人で営んでいる自営業のようなものは含まれないのですね。障害者雇用促進法では一定の割合で企業に障害者雇用が義務付けられているのですが、あくまでその枠を活用した雇用ということ。

[く] そうです、現在は従業員を45.5人以上雇用している民間企業では2.2%、行政等では2.5%の障害者を雇わなければいけません。逆にいうと45.5人以上以下の中小企業では雇用義務はないのですよ。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。