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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第149回 「コンサータと効き具合は即効的でストラテラは漢方薬!?ADHDの薬の不思議な効果!」ってお話

登場人物

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Kindle版も好評販売中!

本編

〔く〕 こんばんは。くらげです。

〔寺〕 こんばんは。寺島です。

〔く〕 寺島さん、そろそろ新刊が出ますね。やっと装丁も出来たとか。

〔寺〕 振っていただいて有難うございます。3月8日「うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記」発売予定です。まだまだ発売日に間に合いますので、ぜひ全国書店さまやAmazonでご予約ください。実はこの土壇場で価格が下がりました!

https://www.amazon.co.jp/dp/4864106770/%E2%80%AC

〔く〕 一度予約が始まってから値段が下がることなんてあるんですね。

〔寺〕 なんと100円も下がりました。1,000円(プラス税)となりお求めやすくなっております。買おうと思う人にとっては100円ぐらいあまり気にしないと思いますし、印税は売り上げからパーセントで決まってますので、出版社にとっても私にとっても儲けは減るのですが…。

〔く〕 およそ10%ですからね。給料が10%減ったらと思うと大きいですよ。

〔寺〕 出来るだけ多くの方に手に取っていただきたい、との飛鳥新社さんの意向です!私も異論はございませんよ。あとは増版がかかることを祈っております。(笑)

〔く〕 さて、今回は前回に引き続きADHDの薬である「コンサータ」について触れたいと思うのですが、ちょうど昨夜、小児ADHD向けの治療薬「ビバンセカプセル」が厚生労働省から国内製造販売の承認がでた、というニュースが流れていました。ただ、報道内容が「覚せい剤の原料になりえる物質が含まれている」というところに力点が置かれていて、ヤフコメやツイッターではかなり大荒れです。

〔寺〕 記事は読みましたが、なにがそんなに問題なのかわかりません。そもそもADHDの尋常ではない眠気や意識の低下を防ぐことも服薬の目的のひとつなので、覚醒作用を求めるのは当たり前ではないですか。危険ドラッグを示す俗称の覚せい剤という言葉と混同されているのですかね?

〔く〕覚せい剤という言葉のインパクトでしょうね。発達障害の人の薬は脳内物質に働きかけるものが多いですから、潜在的に「怖い」という意識があったのかもしれません。

〔寺〕しかし、これ記事を書いた人はどういう意図で書いたんでしょう?ビバンセカプセルから精製してLSDとかが簡単に作れるよ、だから売るべきではないということなんでしょうか?そんなに含まれているとしたら確かに問題かもですが。

〔く〕いや、一般の人が病院で処方してもらう量では全く問題ないはずです。今回も「厳重管理を承認条件とした」ということですが、対象は塩野義製薬と卸売販売業者です。大量に材料があるところでの管理をしっかりしろと。

〔寺〕まあ、それは当然ですよね。乱用する人のせいで、その薬が必要な人のところに届かなくなるような事にはならないようにして欲しいです。

〔く〕 さて、というところで、ボクが飲んでいるコンサータ(メチルフェニデート)も「麻薬及び向精神薬取締法」で取り締まり対象となっている覚せい剤「メタンフェタミン」や「アンフェタミン」と分子構造は似ているんです。なのでコンサータもかなり厳しく規制されていて、処方できる病院や薬局が限られています。

〔寺〕 実はコンサータは以前乱用で問題になった「リタリン」と成分は同じなんですね。急激に人体に影響を及ぼさないよう特殊なカプセルで包んで、薬効が長時間に渡って少しずつ放出される仕組みになっています。

[く] いや、ほんとカプセルが硬いですよ、これ。間違って噛んでしまうと歯を痛めそうになりますし、聞いた話ではハサミやナイフで切ろうとしても刃がだめになってしまうようですね。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。