くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第31回 「特別鼎談:違いを認めることが『理解』につながる!?環境作りは大事だよ!」ってお話

※今回は特別編のため、ほぼ全部無料公開です!

〔く〕 さて、前回は「ライターのなりかたと発達障害」みたいなお話でしたが、今回はライターになってというか、仕事の進め方について語りましょう。

〔寺〕 ライターとか漫画家とかの仕事の進め方となると「締め切り」が絶対的に立ちはだかりますよね。そこは前回も軽く触れましたけど。

〔く〕 スケジュールに関しては宇樹さんとボクだとぜんぜん違いすぎて話がかみ合わないのと、以前がっつり話しているので、仕事道具の話とかしたいですね。

〔宇〕 仕事道具っていうとPCとかだよね。あんまり普通の人と変わらないんじゃない?

〔く〕 宇樹さんのブログで以前読んだと思うんですが、視覚過敏と視覚鈍麻でパソコンの画質設定の好みがぜんぜん違うと書いていましたよね。こういう「違い」が結構大切かと思うんですが。

〔宇〕 ていうかそれ、くらげくんが言い出したから書いた記事じゃん(笑) 言われてみて気づいたけど、PCのディスプレイ一つとっても「仕事に支障が出るレベル」の違いができるわけだよね。

〔寺〕 漫画家やイラストレーターの場合だと、使える画材や画像処理ソフトが多様多種なので、人によって揃え方も使い方もまったく違います。「このメーカーのインクじゃないと描けない!」とこだわる方もたくさんいますよね。ライターさんの場合でも似たようなことがありますか?

〔宇〕 そうですね。パソコン一つあればどこでもできる仕事ではあるんですけど、作業効率を考えると皆さん工夫してるみたいですね。私の場合、ブログにも書いてますけど普通の設定だと「眩しすぎる」ので極端に輝度を落として、さらにブラウンスモーク入りのアクリル板を貼ってます

〔く〕 ボクは逆にコントラストがはっきりした方がいいので白黒反転が見やすいですね。新型ポメラには白黒反転機能があるので買いましたし。

〔宇〕 白黒反転私はぜんぜんだめだった! 驚くほどだめだった。昔からだめだなと思ってたのを、くらげくんがすごくいいっていうから改めて試してみたけど、やっぱりだめだった! 無理!

〔寺〕 そのあたりは「好み」というか、特性からくる「それじゃないとだめ」レベルのこだわりなんでしょうね。普通の人なら「ちょっと使いにくい」が「無理」になるくらいの感じを受けます。

〔く〕 ボクの場合は無理、というわけではないんですけど、このような工夫をすることで作業効率にはてきめんに効果ありますね。パソコンだとものによりますけど、だいたい一時間で1500字~2000字書きますけど、ポメラを買って最適化してからは2000~2500字くらいの勢いで書いてます。

〔寺〕 くらげさんはライティング元々速いですけど、ポメラを買ってさらに向上したと。このnoteの記事、どなたかキングジムさんに送っておいてください。何かもらえるよきっと(笑)

〔宇〕 私は調整された環境で得意分野のもの書くときは1時間に3000文字書くことあります。くらげくんホントにポメラニアン(※ポメラユーザ、ポメラ好き)だよね(笑)私の場合、輝度やコントラストは弱〜くしないとすぐ目が疲れて頭の回転が落ちたり頭痛が出たりします。あと、ド近眼や乱視のせいか、大画面でけっこう字を大きくして見ないと疲れる… いろいろな感覚過敏もあるし、外では落ち着いて作業できないです。

〔く〕 ボクは気が乗らないと、すぐに喫茶店に行ってがしがし書いていました。

〔宇〕 少し前に流行ったノマドワーカーかよ(笑)

〔く〕 MacBookじゃなくてポメラだからノマドワーカーじゃないです(笑)

〔宇〕 くらげくんMacよりも小さいPCをいじくるの好きだもんね(笑) 私はMac愛用者だし、いまだに「スタバでMacBookのリンゴマークをピカーンとさせてパリッと作業する」というイメージに憧れがある(笑) あんまりうまくできないし、今のところそういう必要もそんなにないんだけど。

〔寺〕 あ、私も外で作業すること多いですよ。家にいると、どうしても来客があったり、子どもに呼ばれたりして仕事を中断しなければならなくなるので、それがどう~しても嫌なんですよね。来客なんてそうそう無いはずなんですが、来るかも、と思うだけで気もそぞろになってしまうので。特にネームは必ず外でやってます。

〔宇〕 寺島さんもですか。ちょっと意外な感じがします。外だと集中できないタイプだと思ってた。

〔寺〕 わたし過集中しやすいタイプなんです。集中モードに入ってしまえばちょっとうるさくてもまったく気にならない。誰にも話しかけられない状態になりさえすればいいので、居酒屋やフードコートみたいなところでも平気で仕事してますよ。

〔宇〕 そっかー。私も子どもがいたりしたら外に出るのかもしれない。どこで集中できるかは、特性だけじゃなく生活様式も関わってるんですね。

〔く〕 noteのイラストの作業中にメッセ入れると、今コインランドリーですとか言いますよね。(笑)

〔寺〕 娘をピアノ教室に連れて行って、レッスン室の前の廊下で描いてるというパターンもあります。冷暖房も効いてるし、ピアノの音がかすかに聞こえて大変快適です(笑)

〔く〕 ボクは外だろうがうちだろうが人工内耳を外してしまえば音はまったく聞こえないので集中できますね。まぁ、静かでも仕事に入るまでが長いので・・・。

〔宇〕 くらげくんの特殊な事情すぎるね、それ(笑) でも、たしかにちょっとざわつきがあったほうが集中しやすいこともある。私もちょっと寂しいかな、と感じるときなんかはたまにカフェ風のノイズを流すことがあります。そうするとほんとに周囲に人がいるみたいで、寂しくないんですよ。環境って五感でできてるんだな、って改めて実感する瞬間です。

〔く〕 へぇ、ざわめきってそういう効果もあるんですね。

〔宇〕 もちろん、人によるから必ずしもそうというわけではないし、私自身音に疲れやすいからずっとノイズをかけているわけじゃない。それぞれの人が「自分にはなにが合うか」を探索していくのが大事なんじゃないかな。

〔寺〕 それぞれの特性や事情にあわせた環境作りがとても大切というのが分かります。普通の人も環境作りには苦心してますが、私たちはそれ以上のハードルがありますね。他人が用意してくれる心地よさが身に合わないわけですから。

〔く〕 ボクも自分に発達障害があると分かってから環境作りの重要さを理解しました。道具に関しては予算の許す範囲で最大限投資しています

〔宇〕 その結果、あおちゃんに「また余計なのを買って!」って怒られてるけどね。本当に必要なものを買ってるの?(笑)

〔く〕 欲しいものは買わないと気になって仕事が進まないじゃないですか。

〔宇〕〔寺〕 無駄遣い!

〔く〕 ステレオで否定されました・・・。

〔宇〕 あおさんの苦労がわかる気がする・・・。瞬発力の高い(笑)人と暮らすとそういうところが大変・・・。

〔寺〕 同感ですね・・・。くらげさん、ちゃんと収入をあおさんのためにも使ってね?

〔く〕 は、はい・・・。でも、作業を進めるために一番必要なのはあおですね。

〔宇〕 あおちゃんが?なんで?

〔く〕 遊んでないで作業しろ!って文字通り尻をたたかれるので。書斎的なところもあるのですが、最近は寒いのであおを前にこたつに入ってポメラで文字を打っています(笑)

〔宇〕 最後にのろけが来た! 

〔寺〕 ごちになります!(笑) 

〔宇〕 ヤギの乳搾りのときに母ヤギのそばに子ヤギ置いとくみたいな感じだな! 私はオットがいるとついオットの可愛さに気を取られてしまうので、日中オットが外に出かける仕事でよかったなって思います(笑)

〔寺〕 再びごち!(笑) まあこのように、人によって仕事しやすい環境というのは違うということですね。会社などでは、発達障害の人のために環境を完璧に整えることは難しいと思いますし、全面的にこっちに合わせるべきとも言いません。ただ「違うんだ」ということを前提にしていただけたら随分風通しが良くなるんじゃないかと思いますね。それが理解ということなんじゃないでしょうか。さて、ちょうどいい具合にまとまったので、今回はこれくらいにして・・・

〔く〕 そうですね、もう一回はライターのことではなく、「発達障害の地域問題」ということを予定しています。

〔宇〕 また熱くなりそうな話だね。いろいろ話したいことはあるよ。

〔寺〕 私もです(笑)

〔く〕 ボクも田舎出身ですから・・・。では、お疲れ様でした!

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。

好きになったら拡散してくれるとうれしいなぁ
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くらげ

くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第4巻

ADHD・難聴のサラリーマン「くらげ」とアスペルガー症候群の漫画家「寺島ヒロ」が発達障害に関するエトセトラを傍若無人に放言しまくる対談集です。第4巻は「第31話〜第40話」を収録しています
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