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[テオリアの前に(7)]【副詞】のはたらきを理解しよう

ここまで「名詞」「形容詞」と確認をしてきました。これから「副詞」に入ります。副詞のはたらきは、形容詞、副詞、動詞を修飾します。ほかにも「文全体」を修飾する副詞がありますが、ここでは触れずにおきます。
代表的な副詞には「ある様子をあらわすとき、それがどの程度か」を表すものが多くあります。日本語で考えましょう。

今日は暑い。
今日はかなり暑い。

「暑い」という程度がどれほどかというと「かなり」という(主観的な)程度を表す語で説明していますね。

彼は料理がうまい。
彼は料理がとてもうまい。

これも「うまい」を「とても」が説明しています

英語ではhotをvery hotとするし、wellをvery wellとすれば「かなり」や「とても」を表すことができますね。このときのveryが副詞なのです。

hotはa hot dayと言うことができるように形容詞ですね。【a+形容詞+名詞】は学びましたよね。そして、be動詞の後ろに様子を表す語が来ると、それは形容詞でした。ですので、hotは形容詞と言えますね。very hotのhotをveryが修飾しています。形容詞を修飾するのが副詞でしたね。

そうすると、ここで一つ覚えておきましょう。副詞+形容詞という語順があるならば、【a+形容詞+名詞】に副詞を入れるとしたらどこに入りますか?
【a+副詞+形容詞+名詞】となりますね。

a dog  一匹の犬
a clever dog 一匹の賢い犬 【a+形容詞+名詞】
a very clever dog 一匹のとても賢い犬【a+副詞+形容詞+名詞】

次に、He cooks very well.という英文を考えてみましょう。veryはwellを修飾する副詞でした。それではwellは何でしょうか?wellは「上手に」という意味ですが、「上手に・・・」の「・・・」に入る日本語は何でしょう?
そうです、「料理をする」が入りますよね。「上手に料理をする」ということで、この「上手に」という語句は「料理をする」という動詞を説明しています。英語でもwellがcooksを修飾していると言うことができます。動詞を修飾するのでwellは副詞です

他にも副詞は「時」「場所」表す語があります。次の日本語で考えてみます。

昨日私は公園に行った。

昨日☞行った
というように、「昨日」は「行った」を修飾しています。

公園に☞行った
というように「公園に」は「行った」を修飾しています。

英語でも
I went to the park yesterday.
となります。
yesterdayは「時を表す副詞」です
では、「公園に」を意味する英語はどれでしょうか?
to the parkですね。toは「前置詞」といって【前置詞+名詞】というかたまりを作ります。このかたまりが丸ごと「副詞」となります。yesterdayという単語一語で副詞という場合と、このように【前置詞+名詞】のような形でいくつかの語がまとめられて副詞になる場合は少し呼び名に気を付けます。【前置詞+名詞】のかたまりを「前置詞句」と呼びます。「句」というのは「語句のかたまり」のことを言います。この場合「前置詞句」が副詞としてはたらいているので「副詞句」と呼ぶのです。



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