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[テオリアの前に(12)]基本5文型とは

英語の勉強をしていると「5文型」という言葉をよく聞きます。文型がどんなものかしっかり理解しておくと、英語を使うのがとても楽になります。
前回は「主語」「動詞」「目的語」「補語」という用語まで確認したところです。文型はこれらを組み合わせたものですが、「主語」と「動詞」はどんな文にも必要なので、「動詞の後ろの語順」がポイントになるのです。

「主語」+「動詞」+X

このXに入る要素が「目的語」だったり「補語」だったりします。次に5文型をまとめてしまいます。

第1文型
「主語」+「動詞」(+場所を表す副詞、副詞句/前置詞句)
He is from Australia. 
Heが主語、isが動詞、from Australiaは場所を表す副詞ですので、「主語」「動詞」「補語」「目的語」にはなりません
「彼はオーストラリア出身です」
Time flies like an arrow.(光陰矢のごとし;時間は矢のように飛んで行く)
likeは動詞のように見えますが、fliesという動詞が「三人称単数現在形」ですので、Timeが主語、fliesが動詞になります。
英語は「動詞」+「動詞」という語順は特別なとき以外には出てきませんので、このときのlikeは動詞ではありません。実は「〜のように」という意味を持つ「前置詞」です。ということでlike an arrowは前置詞句ですね。
「前置詞句」は「主語」「動詞」「補語」「目的語」にはなりません

第2文型
「主語」+「動詞」+「補語」
 補語には主語の性格、性質、職業などを表す語句が入る。
He is Australian. (彼はオーストラリア人です)
第1文型の例文と似ていますね。ですが、ここではHe=Australianと考えることができますね。このときのAustralianを「補語」といいます。

 また、この文型では次の動詞が好まれます。
 be動詞、become(〜になる)、grow(〜になる)、turn(〜になる)
たとえば The signal turned red.(信号が赤になった)

第3文型
「主語」+「動詞」+「目的語」
 目的語には「ひと」もしくは「もの」、「発言内容」が来ます。

第4文型
「主語」+「動詞」+「目的語(1:ひと)」+「目的語(2:もの)」
目的語が2つ続きますが、「ひと」「もの」という順番で出てきます。この文は「ひとにものを〜する」というパターンで出てくることが多く、たとえば「みんなに英語を教える」とか「彼にお金をあげる」とか「私に夕食を作る」というものです。

第5文型
「主語」+「動詞」+「目的語」+「補語」
すべてが出てくるオールスターズです。「目的語」と「補語」の間には「目的語」は「補語」であるという、AはBだという関係があります。「そのニュースは彼を悲しませた」という英語はThe news made him sad.ですが、himとsadの間には「彼は悲しい」という意味関係がありますね。第4文型ではHe teaches us Japanese.(彼は私たちに日本語を教える)のusとJapaneseの間には「私たちは日本語だ」という意味関係はありませんね。

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