kurage_seamoon

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喉に詰まらせて

「ねぇ、もしも」 僕の口から出た言葉はそこで止まった。 君は僕の顔を少し困り顔で見てきたから その先はもう話せなくなった。 だって君はその瞳から 心の滴を垂らしてしまうと分かってるから 僕の心はまた喉に詰った。 ねぇ、もしも僕が君といない時間が寂しくて苦しくて死んでしまうほど不安になるって言ったら君は僕のそばに居続けてくれるかな。 胃酸に溶かされた心の叫びは静かに沈んでいった。 『ごめんね』 君は目を真赤にして ただひたすら静かに泣いていた。 僕はまた1つ後

    • 青き山の頂きはまだ見えない

      いつから、一緒にいるんだろう。 彼はいつからか隣にいるのが当たり前の存在になっていた。 そんな彼との出会いから7年経ったが、意外と自分の人生を左右させてる存在だと思ってる。 きっとどんどん忘れてしまうであろう記憶であるから今のうちに記録しておこうと思って。 気の向くままに書いていこうと思う。 そんな彼との最初の出会いは残念ながら記憶から消されている。 だから、一緒に居始めたきっかけを書いておく。 「大学からの景色がいちばんきれいに見える場所に行こうよ」 彼から言

      • 初めましての投稿を。

        初めての投稿はどうしようか。 そんなことをつい考えてしまう。 なにごとも最初が大事と言うが、果たして世の中の何割がその法則に基づくのだろう。 理解できない人が9割居ることを書くけど、1割に伝われば幸せだと思う。 【自分を見つめ直すとき】 名古屋駅。 愛知県にある1番大きな駅。名前を知ってる人は多いと思う。 私はそこで自分を見つめ直す。 俗に言う金時計には、人の流れとは違ってゆっくり時を刻む。 私は、時計を見ながら、ひたすら虚無を感じている。 自分が存在していても変わらない

      喉に詰まらせて