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30代危機:チームリーダーの試練と成長

今から30年前、私の30代後半は会社員生活で一番精神的にきつかった時期です。

チームリーダーになったのにチームをうまくまとめることができませんでした。それまでは自分一人で回していけるような仕事をしていたので気楽だったのです。しかしチームリーダーになったので、メンバーの仕事を把握して、全体で回していかなければなりません。

コミュニケーションが不足していた

メンバーのことをよく知りませんでした。仕事の状況もプライベートなことも。仕事の事は会議やメールで情報を把握していれば十分と思っていました。しかし会議やメールでは本音や重要な情報は出にくいものです。

あまりプライベートなことは聞こうとしませんでした。仕事とプライベートは分けるべきだという考え方をしていました。プライベートのことを聞くのは憚れると思っていました。

本当はプライベートな話題からその人の性格がわかり、その人の背景がわかり、仕事や職場の重要な情報も得られるのでした。

毎週のリーダー定例会では上司からコミュニケーション不足を突っ込まれて回答に窮していました。私が知らない事を上司はすでに把握していました。当時はまだ社内に喫煙室がありました。上司は喫煙室での雑談でそういう情報を入手していたのでした。コミュニケーションは会って話すことが大事だと実感しました。

どうしたらいいのか、何をしたらいいのかが判っていなかった

それまでの慣習をその理由や意味を調べる事もなく踏襲していました。だから、なぜやるのか、他にやり方がないのか、理論的な裏づけがあるか、やる意味は何なのかと指摘されると答えられずあたふたしてばかりいました。

本も読んでいませんでしたし、学んでもいませんでした。自分の経験とやり方でなんとかしようとして四苦八苦していました。工夫や俯瞰ができず、その場のがれの対応を繰り返していました。

いい意味での手抜きが出来なかった

数字を集めるのにどこが重要か、何を導き出すのか考えずにひたすら表を作ってみたり、部内資料にやたらと時間をかけて見映えにばかり凝ってしまったり、市場調査と言って終日ネット検索を続けていたり。

ポイントを押さえて効率的に仕事をすることができていませんでした。数字のチェックにすべての数字を追いかけて、時間ばかりかかっていました。数字のチェックはポイントを押さえればいいんだよと上司に言われても、どこがポイントなのかがわかっていませんでした。

仕事の優先度がきめられなかった

思いついた順に仕事を進めていて、時間の使い方が下手でした。重要でない仕事に時間を費やし、大事な仕事が出来ずに迷惑をかけていまた。期限に追われてやっつけ仕事でボロが出ました。メールの対応に一日を費やしていました。できもしないのに、できるといって仕事を請けて、結局できずに迷惑をかけていました。めんどうな仕事を後回しにしていました。


そんなきつい30代は、転勤して、気持ちの上でも、仕事のやり方も変わって、脱出できました。

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