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複業を始めたキッカケ

今回のnoteは私が複業を始めた背景やキッカケを書きたいと思います。たまに聞かれることがあったので、noteに書いておこうと思いました。イマサラ感はありますが、お付き合いください😆


なぜ複業を始めたのか?

複業を始めた理由は、

ワイこの先、どうなるんや・・・?

出典:わたし

という焦りからでした。

2017年の年末に個人事業主登録をしたのですが、2017年は母親の介護の関係で勤務時間を少なくしたり、その母親が夏頃に亡くなったことなど、大きな変化があった年でした。私の父親は54歳でやはり病気で亡くなったこともあり、自分自身でも40歳を過ぎてこの先の人生を考えるようになりました。仕事はどうなるのだろうか?ちゃんと稼いで生きていけるのだろうか?そういった不安が高まっていた時期だと思います。
またそれまで「アクセンチュア」「サイボウズ」という会社名に頼って仕事をしていましたが(それが悪いわけではないですが)、「倉林一範」という個人として価値を提供できているのだろうか?社会に貢献できているのだろうかという焦りもあったと思います。

そう言った漠然とした不安や焦りがありつつ、なんかちょっと吹っ切れたところもあり、いっちょやってみるかということで個人事業主の登録をしたのでした。

初めての案件はひょんなことから

個人事業登録はしてみたものの、急に営業活動ができるわけでもなく、そもそも自分はどんな価値を提供して、お金をいただくのか?というのも漠然としていました。それまでの経歴的にはIT業界に関することだとは思っていましたが、プログラミングが得意なわけでもなく、特定の業種業務に特化した知識を持っているわけでもありませんでした。

ちょうどその頃、ワークショップやファシリテーションを本格的に学び始めた頃だったのですが、たまたま近しい友人から「業務改善のワークショップを手伝ってくれないか?」という相談を受け、めでたく初めての案件となりました!

余談ですが、このときの体験をベースにして作ったのが「トモコトワークショップ」です。友達のヒトコトで自分の価値に気づくことができるプログラムになっており、単なる自己分析やスキルの棚卸しより楽しいです(たぶん😆)

複業ではこんな仕事しています

おかげさまで現在までに様々な案件をさせていただきました。いくつかご紹介します。

業務分析ワークショップ

現場の人と一緒に仕事内容を整理します。話して、紙に書き出すだけで、現場の人自らが無駄な業務を整理していくことができます。

TOCダイスゲームを使った業務のボトルネックを探すワークショップ

ザ・ゴールで有名な「TOC(制約条件理論)」を体験できるゲームを実施し、それを踏まえて業務のボトルネックを探します。ボトルネックは宝の山です。

自分でワークショップを作ってみるワークショップ

ワークショップの理論からファシリテーションのコツを学んで、自分たちでミニワークショップを作って実際に実施してみます!実際にやってみることで多くの気づきを得られます。

新人研修の一環で業務改善を学ぶワークショップ

「新人に業務改善は早い?」そんな事はありません!新人の方の新鮮な視点は、リアルな業務改善のキッカケになります。

ホワイトボードを使ったファシリテーション研修

ホワイトボードを効果的に使った会議ファシリテーションを学びます。3つのポイントを意識するだけで、あなたもホワイトボードの魔術師に?!

リアルタイム議事メモ作成ワークショップ

オンラインミーティングで特に有効なリアルタイム議事メモ。ミーティングでの内容を単に時系列に書くだけではなく、構造化して整理することで参加者もスッキリと理解することができます。

ジョイゾーさんのJ Campファシリテーター

DXを推進するためのスキルを学び、その実践力を獲得するJ Camp。その講座のファシリテーターを担当しています。直近は2024/3/6(水)から開催です。

業務改善伴走支援のファシリテーション

業務改善を伴走支援する際に、業務改善の目的に立ち返ったり現在地を再確認し、その目的を見失わないようにするためのファシリテーションです。単に会議のファシリテーターだけではなく、業務改善を前進させるために必要な様々な活動をしています。

複業での気づき

自分の提供価値は何だったのか?

複業を始めた理由でもある「自分が提供できる価値とは何なのか?」と言う問いに対して、ある意味自信を持てたところもありますが、ある意味では「倉林個人」としての自分の価値が分からず自信を失うこともありました。。。とは言え、この苦労や辛さを広く共有することは、これから複業を始めようと思っている人の役に立つかもしれません。現在では個人の名前でも、会社の名前でも、貢献できるところで貢献していければと思っています。

「働く」にあたっての環境は?

複業をしてみて「働く」とか「仕事」に対してものすごく解像度が上がった気がします。それまでは会社という組織の中で、そのルール・構造の中で判断し動けばよかったのですが、複数の組織で活動してみて改めて「仕事は決して1人ではできないし、周りの人達との関係性があってこそ成り立つ。」ということに気づきました。でもだからこそ「人と関わり合うことができる仕事というのは、本当は楽しい」と思うようになりました。

複業をしていく中で、めちゃくちゃ役に立ったのは「公明正大に情報はオープンにしておく」ということ。サイボウズでは特に大切にされている考え方ですが、これは本当に大事です。
というのも、仕事には忙しい時と忙しくないときの山谷があるかと思いますが、それを関係者にオープンにしておくことでお互いに心配したり疑念をもつ必要がなくなります。もちろんConfidentialな情報は共有する必要はなく、自分がどういう状況であるか?を共有できればお互いに安心です。

人生の貴重な時間を使うに値するか?

複業を始めた当初は「個人名で価値を提供する」ということが目的でした。少しづつ案件が増えていくと自信を持つことができましたが、同時に「これは自分の人生の貴重な時間を使っているんだな」ということも意識するようになりました。そう意識することで、メインの仕事・複業の仕事の両方(もっというと自分の人生)で、真剣度が格段に上がった気がします。「これは自分の時間を使うに値する仕事なのか?」と考えるようになりました。

もちろん、今までも不真面目にやっていたわけではないと思うのですがw、「眼の前にあるから仕事をする」のではなく「自分が時間を使ってやるべきなのか」を考えるようになりました。山登りと違い「そこに仕事があるから」と言う理由では仕事をしなくなったと思います笑

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチほどかっこいいものではありませんが、この気持ちで仕事に向き合いたい。

If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today? And whenever the answer has been 'No' for too many days in a row, I know I need to change something.
(もし今日が私の人生最後の日だったら、今日することをしたいだろうか?そして、その答えが「NO」の日が何日も続くなら、何かを変える必要があると気づきます。)

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチ
https://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc

まとめ

実際に複業という働き方をしてみることで、自分の強みややりたいこと、「どのような働き方が向いているのか」を把握することができました。このこと表したのが下の図になります。

複業をしたことで変化した認識

複業をするまでは、仕事というのは「会社に合わせる」と言う意識でした。そのための能力開発や時間の使い方は会社のためだったような気がします。そこがズレているのであれば会社に合わせる・合わせなければ、という呪縛があったような気がします。

複業をしたことでこの意識がずいぶん変化し、図の右側のように「自分のやりたいこと・貢献できることを実現できる会社でやる」というように考えるようになりました。もちろんその場所は「会社」だけではなく「コミュニティ」や「地域」でも良いと思います。
単に”複業バンザイ!!”と言うつもりはなく、複業に「向く仕事」と「向かない仕事」は存在します。複業という形ではなくともいくつかの組織に所属したり関わることで、複数のモノサシを持つことができるのではないでしょうか。

このような経験を踏まえて整理したのがこちらのパーパスです。

この個人パーパスを拠り所として、これからも活動していきます。


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