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僕ヤバ:中学生の危うさと頼もしさ

Karte124の感想です。


水着とセーラーとてんやわんや

感想

高校受験、勉強付けの夏。
ヘッドフォン市川久しぶりな気がするなミンミンのミン。
え?セミまでわん太郎構文を?

さておき。夏休みから10日経過とのことで、果たして市川と山田はこの間どれくらいの逢瀬をしていたのかちょっと気になる日数感。
山田の前のめり水着お披露目を見るにちょっと会えてなかったんじゃないかと思う。

というわけでいきなりスマホを握って鼠径部キワキワの水着を自撮りで送り付け。
送った後に恥ずかしいと気が付くのは、心のセーフティが欲しい気持ちに追いついてない。
高校生だったらそうそうこうはならないと思うので、この辺りは初恋に燃え上がる恋の燃料がすごいんだろうと思ってしまう。
中学生ならではの行動が作品と生き生きとした恋の喜びを教えてくれる。

しかしその一方で、未熟さと持ち前の行動力、それをいかんなく発揮してしまう山田の純粋さと肉体的魅力があんまりにも危なっかしくてひやひやしてしまう

相手は同じく中学生の市川京太郎。
読者と山田は、彼が山田の暴走をしっかりとブレーキを踏んでとどめてくれることを知っている
そこには安心感と頼もしさが存在している。
山田はそういう市川を好きだろうし、その固いガードを崩してこぼれる本音を聞き取りたくて攻めてしまうのだと思う。

市川はしっかりした奴で、ちょっとだけ山田も性の欲が彼にあるのを知ってるだろう。ちょっと知ったからこそぐいぐいが加速するのだろうし、楽しいのだろうと思う。

でも読者は市川がもっと性と欲に忠実だと知っている。
神の視点で見ると、山田のやってることがどれだけ市川京太郎をめちゃくちゃにしているのかわかってしまう。
こんなのもう暴力であんまりにあんまりなのだが、それでも踏ん張ってるのが実に健気だし可愛いなって思わせてくる。

こういう、ある種のキュートアグレッションみたいな展開が、人の気も知らないでみたいな描き方がここのところの僕ヤバのすごいところだ。
のりお先生エッセンス全開で、人と市川と読者の感情をめちゃくちゃにしてくるビッグウェーブだ。流されるしかない。

そういうのがこの最初の2ページ目ぐらいまでに詰まっている。
根負けして選択問題を記述式の問題回答になぞらえて言わせるところなど実にひどい。市川カワイイ。もっとやれ。

どうでもいいけど寝るときのほぼ下着みたいな恰好でビデオ通話してるのに今更水着で恥ずかしいのだろうか。
あとマネキンはスマホ持たないのでマッハで市川にバレてると思う。

その後の山田のかわいい"しか"の反応で完全に性的に目覚めてしまってるような山田がいる。
セクシービキニを選んでるところはもう完全に女性になってしまった山田で、クソデカ小学生の山田はどっかに行ってしまったなと思う。(顔はかわいいが

やれやれ

場面変わって受験勉強。
どうでもいいが、高水準をちょっと易しめというあたりに勉強できる無意識がにじむおねえだ。
まあ基礎がなきゃ超高水準もなにも無いので勉強内でモチベーション回すのは賢いのかもしれない。

それはそうと、おねえの大学が明らかに早稲田もじりなのでかなり偏差値の高い女だというのが判明してしまった。
ロックな感じの趣味だしB型の血液型診断みたいな時に荒れていたので舐められたり決めつけられるのが嫌いなのかもしれない。勉強好きにはあんまりみえないし。

それはそうとそうめん(?)つゆに食べるラー油入れると跳ねますよ。

おねえは阿呆だ。漢字を使うのは勉強した感あるな。

おう

ナンパ対策がこなれてきた山田。
なんかこの回の山田すごい"女"って感じする。いや、大人?って言い換えればいいのかな。女児感ぜんぜんねえな。

ここの茶番は面白いけど。

イッチは頼りない

そんなことないは山田談。まあそれはそう。
市川は山田を守ることに命賭けてるからな。自覚は無い気がする。

そして地味に市川が山田だけのナイトだってマウントする山田何様?彼女様だったわ。おのれ許さんぞ足立翔。

冗談は置いといて、まあなんていうか本当にこの回の山田は余裕がある。
焦りみたいなものが憑き落ちて、もっと深い悩みとか地に足付いたものになってる気がする。
序盤の水着はなんだったんだよ。

渋谷徘徊

山田と、というのが萌子の焦りにかかっているのかがちょっと微妙なニュアンス。市川なり、別の男なり、何かあるのか、単純に山田と市川の交際を隠したかははてさて有耶無耶。

それを遮るように同時着信。
グループラインかな。悲しいほど平らな胸。こばやし。
アイコンは蟻。どうして。

なんてギャグの空気かと思ったらみんな進路が違うねでセンチメンタルおセンチです。
まっとうに青春してる貴重な僕ヤバ。
いや、いつも青春してるけど。まぶしいくらい。

静けさと電車

感情巡る帰りの電車。
はじまるLINEが実に僕の心のヤバイやつ。

ほらね

奏でる言葉の答えがこれで、その言葉はどこにかかっているのだろう。
なんとなく、疎遠になりそうに対するアンサーな気がしている山田の言葉。

進路が変わってバラバラになるのは市川と山田も同じなので、
そういう現実に対しても"会いたい"という気持ちがあればみんな大丈夫
疎遠にならないっていうのが山田の答えとして描かれているのだと思いました。

こういうところが静かな僕ヤバで、二人の道行きの確かさを表しているような気がしたKarte124なのでした。

まとめ

前半にめちゃくちゃ危ないことやって、後半にめちゃくちゃしっとり安定した二人に転調するのヤバすぎだろの回でした。
山田はえっちで気をつけろと思いますが、個人的には京ちゃんをめちゃくちゃにしてもらうと大変興奮するのでもっとやってください(ダイナシ)。

まあ、おふざけ発言はそれくらいにして、中学生ならではの危なっかしさと不安さ、そういうものを大丈夫にしてる二人、とりまく友達の三人という形が大変良かったですね。

今後の僕ヤバの恋愛模様もどうなることやら。
楽しみなような、心臓が持たないような、そんな期待と不安でいっぱいでなのでした。

今回の報告は、以上です。

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