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僕ヤバ:Karte3/感想(アニメと原作の違いの話)

個人の感想!!です!!あとネタバレがあります!!!!




◇ ◆ ◇




アニメ第三話までの放送を見て

良かったですね、アニメ第三話。
私の感想はTwitterに上げてあるので今回はそこからご覧ください。

かんそうぶんかしこいほう


さて、アニメ第三話まで見てみて、原作とアニメの違いが割とはっきりしてきたのではないか思います。
今回はそのあたりの話。

アニメはくっきり、原作は曖昧さにまぜこんで

アニメと原作の違いはこれに尽きるのではないかと思います。
使用できるワードを原因とした違いもありますが、明確に違う部分はここかなと。

アニメ側から見た違い

エピソードの入れ替えと演出で大きく異なるのは次の3つかと思います。
特に、

・中学受験不合格
・ごめんねの意味
・イラスト入りパスケース

の3つは原作と変えてきていましたね。

全般、大きく補足・修正が入っています。

中学受験不合格は『どうして市川がこうなってしまったのか』の理由の補足として原作Karte57(4巻最終話)からめちゃくちゃフライングで突っ込んであります。
要は市川は挫折を経験した少年で、モデルとして今を輝いている(と市川は思ってる)山田とのスクールカーストの補足です。
原作にも賞のトロフィーなどは部屋に飾ってあり、前々には市川は優等生だったような匂わせはあったのでこの辺はわかりやすくてよかったと思います。
個人的には、市川はこういう失敗の苦しみを知ってる人間なので、山田とか(基本的に他の誰か全員に対して)やさしさと行動がとれると思っており、その点もスムーズな導入になるので良いなと思います。

文化祭準備・ごめんねの意味。
ここは明確に『市川がわかってない』が表現されましたね
目で追わないといけないアニメのスピードの補足としてよかったと思います。流石にアニメのスピードでそこまで理解しきるのは難しいので、ここのあたりは視聴者フレンドリーだったと思います。

ちなみに原作だと市川は山田のにおい吸っててたぶん聞いてな……、わかってるか不明でした。
これはたぶん聞いてないですね。

パスケースに入れられたイラスト
ここはガッツリ変更入りました。
原作は入れ替えトリックした紙にたまたま山田に似た絵が描いてあっただけ。(ちなみに入れ替え前にぐしゃぐしゃにした丸め紙)
今回は綺麗に折られて渡されてるのも違ったり。
美品になったのでパスケースにも入りましたね。
というのはどうでもいいくらい、今回はタイミングが全然違います

アニメ版はKarte6よりずいぶん後で山田と市川のやりとりが進んだ後になり、ちゃんと関係が生まれてきている所に飛び込んできたやつ
このため山田が色々思うきっかけになる代物になり、
ある種決定的な物的証拠になった感じがします。

パスケースを見て市川が思い至るのはベッド下だと困惑した市川が山田を見て気が付くことができないので、絵を落として山田だよって気付かせる意図でしょうか。
山田が持ち歩くには原作タイミングだと理由にならないので、このあたりが理由で差し込まれたんじゃないかと思います。

このあたりがアニメ側でわかる大きな違いポイントかと思います。
他にも背景が夕陽になったりしているのですが、原作は白黒でアニメはカラーなので演出上の時間帯の重要性が全く異なるのでこのあたりは特に気にしないこととします。
戦闘中に一晩明けちゃうようなアニメもあるくらいなので、そこまで気にするところではないかな。

原作から見た序盤の僕ヤバ

Karte15まではとことんわかりにくいです
というか意図してわかりにくくしてあった(月間連載だったのでその間に読み込む前提)としか思えないので、アニメのわかりやすさとはこの点は真反対だったかもしれません。

山田のセリフも極端に少なく(というか市川の一人称すらない)
山田や市川自身が気が付かないように曖昧さやミスリードがちりばめられていました
あくまで日常で育まれたもので決定的な出来事が無く、徐々に徐々に……という感じですね。

『市川って面白いね』
このセリフは検閲で削除されたと思わしき小林のツッコミのタイミングで山田が笑い出すため、市川の苦しいボケ単体というより小林のツッコミでコントになっており、市川自身の行動によるものかは確信に至るほどではなかったはずです。
(もちろん市川は山田が笑ってくれたのでめっちゃうれしそうだったけど)

イラストの件
決定的にタイミングが違い、市川は渡したことをすっかり忘れており、山田の行動も不可解になっていたり。
自分の好きが原因で因果がめぐっていることが全然わかってないです。

カッター落としと文化祭
原作、山田は両方気が付いてるっぽいです(アニメではカット)。
カッター落としのほうは市川は山田を見ていないので気づいておらず、文化祭の壁突破の表情も市川がわかっているかは微妙なところ。

『ご自由にお使いください』
これはアニメも同じですね。
市川のティッシュと好意で山田が嬉しさでお菓子を食べてニヤけるのを全然気が付いてないのでちがうだろ~!ってなるやつですね。
山田の気付きはアニメではイラスト渡しが決め手と思いますが、原作はここが決め手じゃないでしょうか。

そういうわけで、アニメと違って原作序盤はあまり決定打はなく、
じっくりグラデーションを描いた作品というに偽りなし、といった風格ですね。

まとめ

というわけでざっくりと違ったポイントでした。
アニメはこのあたりを盛り込んで理解してもらうのは1回の視聴ではやはり無理があるので、明確なイベントの差し込みが増えた感じがしますね。

声の抑揚や音楽や光の演出など、総合的な面で情報量も多くなっているのでそういう点でもかなり印象違うのもポイント。

ただどちらも愛の物語だと十分に感じられる内容で、そういう根本は変わっていないのでこの先も違いを楽しみながら視聴を続けられると思います。

今回の報告は、以上です。


おまけ

なかよしか~?

かなり笑ったやりとり

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