通院しているクリニックは、大きなマンションの５階にある小さな診療所で、受付はいまも電卓だし、カルテは手書きです。

　マイナ保険証は利用できません。
　だから通院を続けるには、マイナ保険証があったとしても紙の保険証が必要なのです。
　ほかにも小さな医院では、両方の保険証をお持ちください、と書いてあるところもあります。
　マイナ保険証の登録にはいろいろ入力する必要があり、時間がかかって面倒だと、歯科医院の受付をしている知人が言っていました。

　私は障害者なので、郵便局の通帳は優遇税制になっているそうで、引っ越してきて、住所変更をしようとしたら、簡単にできなくて、マイナンバーカードが必要だといわれましたが、障害者手帳には写真がついているし、保険証には住所が記入されているのに、なぜ住所変更ができないのかと聞いたら、障害者の優遇税制が移行できない、といわれました。

　私は年金生活者なので、貯金などありません。だから優遇税制なんか必要ないんです。
　１時間も待たされて、住所変更にこんなに時間がかかるなんて、マイナンバーカードは市民生活を複雑にしているだけだと思います。

　だいたい、国民健康保険料を納めているのに、なぜ申請しなければならないのかわかりません。

　納得できる説明が聞けるまで、マイナンバーカードは作りません。