ベニシアさんは倉敷に縁がある人です
NHKのEテレで、2009年から、毎週日曜日の夕方に放映されている「猫のしっぽ カエルの手 京都大原ベニシアの手作り暮らし」に出演しているベニシア・スタンレー・スミスさんは、倉敷に縁のある人です。
イギリスの名門貴族の出身で、19歳の頃、貴族社会に疑問をもち、イギリスを離れてインドを旅し、1971年、20歳のときに来日しました。そして、倉敷に住んで、美観地区の路上でアクセサリーを販売していたとのことです。
間借りをしていた家は、阿智神社の横にあったとのことですので、阿智神社近くの本通り商店街の界隈でしょうか?
ベニシアさんは、その後京都に移り、1978年から京都で英会話学校をはじめます。1996年から家族とともに大原に移住し、自然環境にできるだけ負担をかけないように、プラスチック製品は一切使わず、ハーブガーデン作りをはじめとした、手作りの暮らしを実践します。その日常の様子がシリーズで放映されて、多くの人の共感を呼んでいます。
私が倉敷に来たのは1979年なので、ベニシアさんと、ちょうど入れ違いだったことになります。その当時の倉敷美観地区は、日本人のみならず世界中の様々な国出身の露天商が集まり、倉敷川沿いの道で手作りのアクセサリーを展示販売していたのを覚えています。まだ社会が寛容な時代でした。
ベニシアさんの英会話学校は、京都・出町柳の駅から京都大学方面へ向かう途中の路地にあります。筆者は、この界隈を歩いていて、小さな案内板を偶然見つけました。建物はツタに覆われていて、イギリス国旗が掲揚されています。
単身か、二人連れの中年女性が、まばらに訪れては、学校の門の前で静に佇んで、そっと去って行きます。ベニシアさんが住む大原の古民家は、家族のプライベートな場所なので、訪問してはなりませんから、ここがベニシアさんのファンにとって、聖地になっているようです。
私も巡礼の雰囲気を味わって、そっと聖地を後にしました。
ご報告
その後、幾度か出町柳の聖地を訪れましたが、久しぶりに来てみると、更地になっていました。
続報
更地に地になっていたベニシアさんの英会話学校の跡地には、詳細はわからないのですが、新しい建物が建設中でした。
最終報告
ベニシアさんの英会話学校の跡地は、端正な住宅になっていました。
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