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嵐の中ご来場に感謝【渋谷川酒場寄席〜晩秋の会】

旧九月十一日。月曜日は台風一過、というのがこの秋の恒例になってしまいました。今日の風は"木枯らし一号"。昨年より10日も早いそうです。一歩ずつ冬が近づいてきていました。

昨夜は台風22号が接近する中、渋谷のLi-Poにて【渋谷川酒場寄席〜晩秋の会】を開催しました。夕方は風雨が激しくなり始める頃でしたが、ご予約頂いていた皆様全員が開演時間までにお越し下さり、無事開催することができました。ご来場まことにありがとうございます。

出演は立川こはるさんと立川志の太郎さん。こはるさんは居酒屋ニュー信州での【居酒屋寄席】に平成25年7月20日と同じ年の11月16日の2回出演してくれたことがあり4年ぶりの登場です。こはるさんのご指名で今回初登場してくれたのが志の太郎さん。志の輔一門の六番弟子です。
そんなフレッシュ感満載の会、まずは志の太郎さんが高座に。お寺の落語会での裏話、師匠の地方公演に同行した旅にまつわるまくらから噺は「宿屋の仇討ち」。芝居かコントを観ているかのようにビジュアルが脳裏に浮かびテンポよくシーンが展開する痛快な噺。志の太郎さんは声の張りもよくキレがあります。続くこはるさんもお寺での裏話に始まり、噺のネタをばらすという荒技から「茶の湯」へ。これもドタバタな滑稽話ですが、招かれる三人の演じ分けなどこはるさんの力量はお見事でした。

少し時間を置いてお二人のトークコーナー。まずは【居酒屋寄席】の発起人で、この日が祥月命日となる立川文都師匠の話。志の太郎さんは文都師没後の入門なので接点こそありませんがお二人に偲んでいただきました。そして志の輔・談春という立川流の看板スターが師匠である二人、話は面白くないはずがありません。さらにこはるさんが出場した「NHK新人落語大賞」の話へ。東西125人が予選に出場し5人が決勝に進出する狭き門を勝ち抜いたこはるさん。その決勝戦の模様は、11月4日(土)16時からNHK総合テレビで放送されるそうです。

落語とトークのあとはお楽しみ宴の部。乾杯の振舞酒は信州・駒ヶ根の「信濃鶴 純米」です。前日が旧暦重陽の節句だったということで、お酒で満たしたお猪口に食用菊の花びらの数枚浮かべる趣向をお楽しみ頂きました。肴は地酒屋ニュー信州が提供。秋らしく天然のきのこや、黒豆の枝豆、里芋などがテーブルを彩ります。お二人を交えての宴は22時におひらきとなり、予想通り台風は足早に駆け抜け傘を開くことなく家路につくことができたようです。お足元悪い中お運び頂いた皆様、こはるさん、志の太郎さん、いつもお手伝い頂いている仲間の皆さん、ありがとうございました。次回は春頃に開催しようと思っています。

打ち上げではLi-Poに置いてある三線を手にするこはるさん。いい時間でした。

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