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海外ひとり旅。高熱との闘い

スペイン&ポルトガルの旅。日本から直行便がない地へ行ったせいで行きも帰りもトランジットは2回。特に行きは長時間待ちのうえ、旅行好きなくせに、フラットな場所でしか寝られないせいで寝不足だった。

2回目のトランジットのロンドン。7時間待ちの間にラウンジで朝から飲む


無理な移動がたたって、1本目のnoteを書いたあと、寝て、目覚めたら明らかに熱があった。

目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港

一人旅。
前の晩は時差の調整もあって、ご飯を食べておらず。しかしスーツケースの中に食料はゼロ。とりあえず買っておいた水とバナナ1本、機内で配られたピーナツとプチたい焼きはあった。

まじか…。

体温計がないからどこまで上がったか分からないが、かなりの高熱だったはず。寝ていてもしんどかったし、エンドレスに眠れた。

真っ赤な壁。赤って落ち着かないと熱が出て気付く

今回の旅は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(2泊)→ ポルト(2泊)→ オビドス(1泊)→ リスボン(2泊)の行程。
熱が出た日は、サンティアゴ・デ・コンポステーラにあともう1泊するけれど、次の日に観光する時間はなかった。

高熱だけど観光する?

何度も自問自動しながら時計とにらめっこ。まったく身体が動かない。寝ててもしんどい。

せめて大聖堂だけは観ようと思い、マップを調べるとホテルからは徒歩8分だった。

この状態で行って帰れるのか…。

ふだんは歩くのは大好きだけれど、急に歩けない苦しさを味わった。
運がいいのか悪いのか、外は土砂降り。体調がよくても観光には不向きな日だった。

雨が上がるタイミングで頑張って行くかな?

午前中は絶望的な体調だったけれど、時間が経つにつれて、少しずつしんどさが抜けていった。深い眠りにやっとつけた時、起きたら大汗をかいていて、熱が下がっていた。
これなら行ける…!!

行かないときっと後悔すると思い、ある限りの体力を振り絞って大聖堂へ。匂いにも敏感になって、気持ち悪かったので整髪料もつけず、ぼさぼさ髪で外に出た。
8分が恐ろしく長く、辛かったけれど…着いた!!

神様ありがとうございます。

来てよかった。本当によかった。
少し回復した身体をいたわり、長居はしないように。大聖堂だけを観ることにした。

大聖堂前の広場

ありがたいことに、大聖堂は無料で入れる。内部は一部撮影禁止のようだった。
何が撮影OKか確認する元気もないので、写真は撮らず。というか神聖すぎて撮るのもはばかれる空気感があった。
まるで天国を描いたような祭壇で、観ているだけでパワーをもらった気がする。
歩くのがやっとだったのに。ここまで連れて来てくださりありがとうございます。

大聖堂からはまっすぐホテルへ。バナナとジュースを買い足し床についた。

通りにはタパスの店もあったが食欲がわかず

翌朝、目が覚めると…奇跡!熱は下がっていた。
食欲は戻らず、そのままポルトへ向かうバスへ。酔い止め薬を飲むと気持ち悪さが引いた。
酔い止めって、車酔い以外にも使い道あるんだ。
どうでもいい発見とともに、スペインを発つ。

まさかの美食の国スペインでバナナ2本しか食べられなかった。生ハム楽しみにしていたのに。
一度スペインに来たことがあるからよかったものの、初スペインだったらショックで立ち直れなかっただろう。
さて、次はポルトの旅編へ。

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