どぉりゃーとこねたのかな

久しぶりだなあー、来るの。
久しぶりに日暮里に行きました。

日暮里のパン屋の本屋さんでイベントがあったのです。
古内一絵さんのマカン・マランシリーズのイベントがありました。

マカン・マランはシリーズで4冊出ています。
ドラァグクイーンのシャールさんの夜食カフェのお話です。


その本のイベントが、日暮里のパンやの本屋さんでありました。
パン屋さんでは、本に出てくるカレーパンを4/30まで売っています。
本屋さんでは、先生のサイン本が売っています。

イベントに申し込むことができたので、当日まで楽しみでした。
数年参加してたコミュニティの解散とか、寂しいことがあったのですが、このイベントがあるので燃えつきませんでした。
でも倒れてました。

イベント当日は倒れるわけにはいかない!
仕事に行けているのだから、イベントも行ける!
イベントにいけるなら、仕事にも行ける!

必ず、行く!
そして道に迷いましたが無事にイベント人参加できました。

イベントの内容を走り書きしてきたので、この後書きます。


日暮里の谷根千が好きで、私が書いた本に散策した話を書きました。
素敵なお店がたくさんあるので、一時期何度か谷根千に出かけて、巡ってました。

出版したときにたっくさんの人にお世話になったのですが、いただいた印税がわずかで、申し訳ないのですが一部の方に、印税でお礼の品をおおくりしました。
その時おくったのが、千駄木で売っている腰塚のコンビーフです。

とっても美味しいコンビーフで、コンビーフを食べたことのなかった私の、コンビーフの概念が覆りました。

みなさんにおくるぞ!と思ったら、あれ。
という話を2で書いてます。


イベントの前に谷中銀座とかいきたくて、早めに家を出ました。
谷中銀座のお店は昔と変わってました。
私が来たのは何年前だろう、変わりますよね。

HAGI CAFにいってみました。

混んでいて順番待ちだったのですが、少し待ってお店に入れました。
テラス席だったので少し肌寒かったので、店員さんがブランケットをお持ちしましょうかと言ってくださいました。
ありがたかったのですが、お断りしました。

春うららパフェを頼みました。
あんみつをイメージして作られたパフェだそうです。

昔、このお店にサバサンドを食べに来たのです。
サバサンドを食べたことがなくて、どんなものだろうかと食べに行きました。

パフェに載った白いアイスクリームを食べて、ん? バニラじゃない? なにこれ?
優しい味なんです。
なんだろう。
 
メニューを見たら、お豆腐のアイスクリームとかいてありました。
ああっ! お豆腐! それだ!
言われずに食べるとわからないですね。
お豆腐とわかって、たしかに、と思いました。

パフェを食べてお店を出て、パン屋の本屋さんに向かいました。
途中迷いまして、いえ、駅からすぐなのですが、倍の時間かかりました。
でもイベントが始まる前につけて、カレーパンと飲み物をいただけました。
 
マカン・マランでシャールさんが作ったお米のカレーパン。
お肉とひよこ豆のカレーパンを4/30までお店で買えます。
イベントに参加するときにいただけました。

 さっきパフェ食べたんだけど、あまりに美味しそうで、食べてしまいました。
シャールさんは揚げずに焼いてたけど、焼いているのでしょうか。

シャールさんはどぉりゃーと、こねてましたが、お店の方たちも力一杯こねたのでしょうか。
機械でやるから、どぉりゃーとはこねないですね。
 
カレーパンは外側がザクッ、カリッ、で、中のパン生地がお米でモチッモチッです。
カレーは中辛で具がゴロゴロしてて、とってもおいしいです。
 
シャールさんのご飯食べたみたい夢がかないました。
カレーパン食べれてうれしかったです。

カレーパン食べて幸せになってたら、イベント開始時間になりました。

イベントの内容を汚い文字で書きました。
字が汚いので、一部解読不可能なところもありました。
だいたい~、おおよそ~、こんな感じの内容をお話しされてましたよ~、ってことを書きます。
お話しされたことを完全に再現できたわけではないので、違うところもあるかと思います。
申し訳ございません。

では、イベントの内容を書きます。
どうぞ、お読みくださいませ。


パン屋の本屋の店長さんがいらっしゃいました。
次に、古内一絵先生がいらっしゃいました。
やわらかな雰囲気の優しそうな女性でした。

パン屋の本屋の店長さんが先生にお米のパンの感想を訊きました。

古内先生『このイベントの前にお米のパンをいただきましたがとてもおいしです。
シャールさんが作っているのは揚げていなくて、焼いたパンです。それを再現していただきました。
食べごたえがありました』

店長さん『シリーズ20万部おめでとうございます』

古内先生『最初に書いたとき1冊で終わらせようとしてました。続くと思ってなかったです。
反響が大きかったので、続きを書きましょうと言われました。
4部作にしたいと私のほうから言いました。出版社としては難しいかもしれないし、著者としても4冊書けるかわからなかったです。
作者の思いだけではできないです。4年間読んでももらえて感謝です。
映像化もされていないし、賞もとっていない。口コミだけで広まった。
読んでくださった読者と書店が作ってくれた本です』

店長さん『4部作で終わるのがつらかったです。読んだら終わるのがつらかった』

古内先生『4作で終わるのを決めていました。今後このような形で書くことはないですが、登場人物は健在なので、別のものはできるかもしれないです。
水面下で企画は動いています。
取材に時間がかかるんです。コロナで取材が止まってしまって、私は一人しかいないので、他の本もあって大変なんです。
違った形で登場人物を書いていくことはあると思います。
取材が大変なんです。どっちかっていうと取材をするタイプの作家です。相当取材をします。
担当さんにぼんやりした形で20代の男の子のアンケートを取ってもらったりします。
社会問題、ランチ鬱のOLさん、を取材しました。
OLさんから話を聞きながら書きました。
私の書き方は取材でうめて登場人物にうめてもらう。下調べがどれだけできるかです。
コロナになって対面取材がなかなかできません』

店長さん『それぞれ出てくる人たちが少しずつ進化して、別の形で出てきたりする。そこが魅力的です』

古内先生『書いていると登場人物は生きているって気がするんです。人物が動き出すと自然と絡まってきます。
書き始めると自分たちで動いてくれる瞬間があります。それまでが大変です。
役者みたいなものです。あいまいな設定では動けないと言われます。役者にそっぽを向かれます。取材を重ねて動いてもらう、そんな書き方です』

店長さん『それぞれの話の中でふりきる、転換する、スイッチが入る、のに勇気づけられます。
Twitterでもシャールさんの言葉が紹介されています。その言葉で気をつけていることはありますか?』

古内先生『シャールさんは降臨してきます。コントロールできません。
登場人物を担当さんと相談して、提案があって取材します。
美魔女とかが話す単語がわかりませんでした。暗闇バイクとかわからなかったです。
書き始めないとシャールさんがどのように出てくるのかわからないです。
シャールさんが降臨して、しゃべってくれます。
ここぞというときにしかでてくれないです』

店長さん『後書印参加していて、マカン・マランに出てくる言葉を使わせてもらいました。
それが今回のイベントにつながっています。
今回このイベントに来たかった友人がこの言葉に救われたと言っていました。
彼女は本屋で仕事をしていて、職を失った時期がありました。
『苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ』
この言葉に救われたそうです』

古内先生『マカン・マランは会社員をやっているときの自分に向けて書きました。
映画会社に勤めていて、20から30年前でブラックな会社でした。夜の10時に帰れればよかったです。
おなかがすいているのに作るのもいやだし、コンビニも居酒屋もいや。
胃にやさしい料理をだしてくれるお店があったらよかった。
30代40代に向けて書いてます。反響があってうれしかったです。
みなさん疲れているんですね。
台湾でも翻訳されているのですが、台湾にも疲れている人はいるんだな、と思いました』

店長さん『一作生み出すのは大変なこと、原動力はなんですか?』

古内先生『なにか書かずにいられない。共有されたうれしさ。
戦争物は両親の世代で、記憶がなくなっていきます。戦争を知っている人たちがなくなってきました。
ものを書くって、記憶を残す役目がある。
自分の失われていく記憶を残したいという気持ちがあります』

店長さん『今後書きたいテーマなんですか?』

古内先生『去年から大作に取り組みました。夏に新作書下ろしが出ます。
学年誌についての本です。子供の状態が学年誌でわかります。
100年間の学年誌をみていて、これを忘れてはいけないと取材して一年書きました。
60年代、70年代の学年誌がたくさん売っていました。
当時の編集者さんに聞いた事実が面白すぎて、小説にするのが大変でした』


質疑応答になりました。

質問1『マカン・マランの表紙から心が温まります。
私は1巻と4巻の表紙が好きです。先生はどの表紙がすきですか?』

古内先生『本がヒットした理由は表紙の西淑さんの絵と、デザインの鈴木さんが読み込んでくれて中身もきれいに作品世界をデザインしてくれたからと思います。
どれも好きです。
一番最初、すごくいい表紙を作っていただけたと思いました。
シリーズになるとは思ってなかったから、鈴木さんと西淑さんのお力もありました』

質問2『いろんな料理が出てきますけど、料理はされますか?』

古内先生『小説に料理を書くので、作りますか?ときかれることがありますが、得意ではないです。
野菜を蒸すのは好きです。
会社員時代に蒸し野菜を食べないとぐあいがわるくなることがありました。蒸すって体にいいし、アーユルヴェーダで、風、火、水、がいい。
やってみると調子が良くなります。体調が変わってきます。
凝った料理はできないです。得意じゃなくても自炊って難しくないです。
パートナーには旅館の朝ごはんだって言われるくらい簡単です』

質問3『古内さんにとって本はどんな存在ですか?』

古内先生『本を読むのは好きです。なくてはならないもの。
図書館で借りて読んでました。
子供のときはずっと体が弱くて、いじめられていたのですが気がついてませんでした。
小3から水泳を初めて、いじめられなくなりました。
図書館しか居場所がなかったです。
コロナになってからはベランダで読むのが好きです。前は公園で読むのが好きでした。
デビューが遅くて、早期退職して45歳でデビューしました。作家になるって思ってなかったです。なんでこうなったかわからないです。
本を読むのは好きでした。でも就職するとき作家は思いつかなかったです。
映画会社でベストセラー作家に会っても、なりたいと思わなかったです。40過ぎて作家になりたかったです。
いくつになってもはじめられることはあります。
早期退職の話があって、なんでやめるかわからなかったです。当時バリバリ働いていたからまわりからはおどろかれました。
20代でデビューしたら終わっていたと思います。若くしてデビューしなくてよかったです。途中で書けなくなっていた。サラリーマンをやっていてよかった。
いまやっていることがちがう、と思ってもどこかできっかけがくるから焦らなくていいんです。
きっかけって突然やってくると思います』

質問4『シャールさんの作る夜食で一番食べたいのはなんですか?』

古内先生『女王のサラダを食べたいです』


古内先生『この本は発売されたらベストセラーになる本と違って、口コミで広まっていきました。
読者の存在はありがたいです。
マカン・マランは読者と書店員さんが作ってくれた本です。
本って最初で売れないと続編が書けません。長く本屋においてもらえない。棚にずっとおいてもらえないです。
マカン・マランはいまでもたくさんの本屋さんにおいてもらっています。
賞を取っていないし、映像化もされていないのに、口コミでじわじわ広まっています。
ありがとうございます』


おおよそ、このような内容のイベントでした。
伝わったでしょうか?

先生、店長さんありがとうございました。
イベントに参加できてよかったです。

このあとサイン会がありました。
シリーズ4冊にサインをしていただいている方たちがいて、ああ、私も4冊ももってくればよかったと激しく後悔しました。
シリーズ1作目にサインをいただきました。

先生にお手紙とプレゼントを渡すことができました。
先生からもプレゼント紅茶いただきました。
プレゼントを用意してくださるなんて、先生はお優しいです。

握手していただけました。
リアルだからこそできたことです。
イベントに参加できて本当に、よかったです。

4/30までカレーパンは売っているので、買いに行きたいです。
他のパンも食べてみたいです。

帰りに日暮里駅のエコキュートにある、腰塚でコンビーフを買いました。
これ食べるの、何年ぶりだろう。

谷中にある喫茶ニカイでも、このコンビーフを使ったものが食べれるそうです。
お家でそのメニューを作ります。

コンビーフをちょっといためて、ごはんに載せて生卵をかけます。
これが絶品!なのです。

コンビーフ、高いのですが量が多くて日持ちするし、私的にはとってもおいしいので食べてみていただきたいです。

ネットでも買えます。

イベントに参加できてよかったっ、です。
ありがとうございました。

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