くらしのなかの手紙 yuki hitomi

毎日の暮らしに潜む、誰かに自分なりの気持ちをおくりおくられるきっかけの提案や、「気づい…

くらしのなかの手紙 yuki hitomi

毎日の暮らしに潜む、誰かに自分なりの気持ちをおくりおくられるきっかけの提案や、「気づいたとききっとうれしいこと」に纏わる出来事をお届けします。

最近の記事

くらしの音

2年前の冬、とある生活雑誌のバックナンバーから見つけた記事『音のここち』の話。 この筆者はデザイナーで、仕事においても日頃から「ここちいい生活って何だろう」と考え続けてきたそうだ。 そして、本誌で私がなにより魅力を感じたのは、筆者が実際に体験したという「ドイツの駅のアナウンス音」である。 これは10年前くらいに書かれた記事で、現在はすでに変わっているかもしれないが、当時のアナウンス音は、まず低い木琴のような音で2音。それに続いて低い女性の声で、行き先が短く一言。広いホーム

    • みちくさかびん

      私が小学生だった頃の春の想い出。 *** 学校の帰り道、近くの公園では桜の花が満開を迎えていた。 ちょっといいことを思いついた私は、散り落ちた桜の花びらを拾い集めて、手の平いっぱいにして大切に持ち帰った。 わくわくしながら家路を辿り、母が玄関のドアを開ける瞬間に”今だ!”と両手を広げ、花吹雪のように散らしてみせた。 それは当時の私なりのサプライズプレゼントだった。満開の桜を見た嬉しさを届けたかった。 目の前にいる母のくしゃっとした幸せそうな顔は、今でもときどき思い出す。

      • はじめましてのご挨拶

        はじめまして。 「くらしのなかの手紙」の店主、ゆうきひとみです。 手紙や文具などの紙もの、ハンカチ、巾着などの布もの、木製の雑貨、香りもの、暮らしの道具などが好きで、ときどき製作もしています。 「好き」という気持ちの向こうには、”だれかを喜ばせたい”という想いも、日々生まれているかもしれません。 私の場合は、 街でときめくものを見つけたりすると、 ”この葉書で、今度家族に手紙を送りたい” ”あの子もこういう雰囲気好きだろうな” ”なにか特別な日には、こんなプレゼントを贈