全くもって丁寧じゃないわたしの暮らし
丁寧な暮らしとか、持たない暮らしとか、
そんな言葉を時折耳にする。
わたしには絶対に無理だな、といつも思う。
わたしの生活はいつもこんな感じ。
朝起きて(それはそれはしんどそうに)、ひとまず湯ざましを作って、そしてコーヒーを淹れる。
その日1本目のたばこをふかして、顔を洗って、歯を磨く。
湯ざましで朝の薬を飲み下し、新聞をめくりつつコーヒーを飲む(調子が良ければ果物を剥く)。
そのあとは、時間が通り過ぎてゆくのを読書か刺繍かたばこで紛らわす。
一日の終わりには、日記とその日できたこと(例えば、散歩に行ったとか衝動買いを我慢したとか、そんなこと)を記して、薬を飲んで眠る。
この数週間、この生活の繰り返し。
調子が悪い日はもっとひどい。
夕飯を作っていて、指定されている調味料が見つからず30分も途方に暮れていることもある。
出かける予定があっても、着ていく服が決められず泣き出したりもする。
丁寧、とはかけ離れたわたしの生活。
300冊以上の本と漫画、着る機会のぐんと減った、でも大好きな洋服とちまちま蒐集したアクセサリーの山、各地で買った思い出深い品々でいっぱいの部屋は、流行りの断捨離とも持たない生活ともほど遠い。
丁寧でもないし、整然ともしていないわたしの4畳半の小さな部屋は、時にわたしを癒し慰める。
怠惰で何の生産性のないわたしの生活は、時として、わたしを満たし潤わせる。
なんてことはまるでない。
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