：執筆中の新作を公開中！：『The Gift〜真逆のやり方でしあわせになる』:

あるパーティーに出席するとします。

さいわい、参加者の中に苦手は人はひとりもいません。ビュッフェ形式のテーブルには美味しそうな食事がずらりと並んでいます。会場の雰囲気も、バンドの演奏も、全体のしきりも、すべて自分の好みに合っています。

あなたは「これなら絶対にいい時間を過ごせる！」と断言できるでしょうか？

私なら、もっといい条件が揃っていたとしても「かならずそうなるとは限らない」と答えます。

たとえば、パーティーに行く直前に、最愛の恋人から「別れたい」と告げられたら、ひとりでトイレに閉じこもって涙するかもしれません。

あるいは、当日が締め切りの大切な仕事を抱えていたら、会場に着くなり早く切り上げる方法を考え始めるでしょう。

行きの電車の中で、自分が運営するサービスのユーザーから鬼のようなクレームが届いているのを見るだけで、もう「心ここにあらず」になると思います。

こうしてみると、いい時間を過ごせるかどうかは、かならずしもパーティーの中身や質と関連していないことがわかります。

なぜならば、