私たちの怒りは次の3ステップを経て生まれます。

① 目の前にいる人の言動に危険を感じて「身体」がザワッと反応する。
②「思考」が相手の意図や思惑を想像したり、それによってどれだけひどいめに遭うかを予想したりする。
③ ②のイリュージョンによって恐れや不安を抱き「心」に怒りの感情が生まれる。

それぞれの段階を、かっこで括った3つのレベルに分けると、この仕組みを実感しやすくなります。

「身体レベル」が危険に反応する→「思考レベル」が恐怖のイリュージョンを作る→「心レベル」が怒る。

これで、怒りの正体がかなり明確になります。

怒りとは、

「身体に迫った危険を回避するために、相手を攻撃する意志を固める機能」
なのです。

では、私たちが①から③のプロセスを一直線に進むとき、どのレベルが主導権を握っているでしょうか？