【ウマ娘】奇跡のウマ娘、ケイエスミラクルの話【パート1】

最近涙腺がもろくなって来たと実感している紅月シオンです
今回は実馬のケイエスミラクルとウマ娘でのシナリオのさわりの部分であるキャラスト4までを話したいと思います

今回はちょっと特別というか、伝えたいことや言いたいことは沢山あるけどまだ実装されてすぐのウマ娘ですし、何より全部プレイした感想としてはまず読んで欲しい、見て欲しいという気持ちも強いのでまずは公開されているキャラスト部分まで、1週間ほどしたらネタバレ込の記事を書きます
ご了承ください


ケイエスミラクルとは

まずは実馬の方から解説します
ケイエスミラクルは競馬における王道、中距離から長距離の競走馬ではなく短距離路線の馬でした
戦績も10戦とそこまで多い訳でも無く、一般的な競馬観からは外れてると思います

しかしその強さは紛れもなく最速、最強だと思ってます
その戦績は5-2-1-1-1、1着を5回も取り掲示板を外れたのも1回限り、これが1年でという超過密スケジュールの中でです
こういう強さの中には「対戦相手が弱かった」などと言われることも多いのですがその対戦相手には上り調子のダイイチルビーや笑い馬のダイタクヘリオスも存在しており、それらと覇を競ったのです

そしてただ強いだけの馬ではなく、むしろその生涯には苦難がつきものでした
(脳炎とか足が弱いなどは確かな出典がないので割愛)
競走馬としては体が弱くデビューも遅い
現地の水が合わないとのことでタンクで故郷の水を持ってきた逸話もあったり獣医師さんからも「覚悟してください」と言われたりなど苦難の連続です
ですが懸命に介抱されていたことは間違いなく、その後名前の通りに奇跡的な回復をし、そしてその恩に報いる為か、様々な記録を打ち立てて行きました

そしてその最期はレースでのことでした
スプリンターズステークスにて因縁のダイイチルビー、後に3階級制覇に王手をかけるヤマニンゼファーを抑え1番人気で出走、きっと誰もが奇跡を見せてくれると信じていたのでしょう
ですがそれは叶うことなく4コーナーの近くでケイエスミラクルは故障、予後不良と判断されあまりにも早すぎるその生涯を終えてしまいました

競馬にはタラレバが付き物です
「もしナリタブライアンが故障してなければ」
「もしアドマイヤベガが故障しなかったら」
ケイエスミラクルも同じです
「もしケイエスミラクルが故障しなかったら」短距離路線はどんな未来になっていたのか
見たかった夢のレースはしかし見れないままこっちでは終わりを迎えてしまいました

ウマ娘のケイエスミラクル

そんな経歴を持つケイエスミラクルはウマ娘では非常に線が細く、ガラス細工のような綺麗さと儚さを併せ持つウマ娘です
一目見た時にすぐグッとくるものを感じましたよええ
そして一人称はおれ、「俺」でも「オレ」でもないんです
いいですよねひらがなから感じる幼い感じが

そして何より優しい子です
ストーリー実装前も自分がずぶ濡れになるのも厭わずにトレーナーが川に落としたスマホを取りに行ったりスポーツショップでも自分よりもルビーやヘリオスのことを考えたりなど、誰かを気遣う優しさを常に持ち合わせてるウマ娘です
その儚さと優しさに惹かれたトレーナーさんは多いのでは無いでしょうか?
俺もその1人です

その為か友好範囲も広く、同室のダイイチルビーや親友のダイタクヘリオスとメジロパーマー、先輩のバンブーメモリーに互いに気にかけてるヤマニンゼファーなど名だたる名馬達がいます
ちなみにトウカイテイオーとも同期、改めて見ると本当にすごいメンバーです

ケイエスミラクルのキャラスト

そして先日実装されたキャラスト4話までは多くのトレーナーの情緒を乱しました

トレセンに来たばかりの新人トレーナーがケイエスミラクルの走りに魅せられ、そのまま互いに契約しようとしますが書類を忘れたのでまた明日と別れ、ケイエスミラクルと契約すると同僚やたづなさんに話すも彼女の経緯やどんな走りをするのか知る2人から止められます
身体の弱さで高等部からの編入で、今も走れることが奇跡のようなウマ娘なのだと

同僚のトレーナーは初めてケイエスミラクルの走りを見た時ゾッとしてました
走ることへの躊躇いのなさ、止まれないのではなく止まらない事はいつかケイエスミラクルが悪い意味で限界を越えさせると
多分多くのトレーナーさんも同じことを思っていたのかもしれません
そしてそれを支えるのならブレーキにならないといけないとも

次の日、トレーナーはケイエスミラクルに謝ろうとするもそれを察した彼女から先に謝られます
「自分の体のこと、何も知らないうちに騙すような形で契約させようとしてごめんなさい」と
ここ本当に見て欲しいのですが細かい演出が出来るようになった影響でケイエスミラクルの表情が結構変わるんですよ
加えて佐藤日向さんのセリフの間のとり方も上手く、それだけ「微かな隙でこっちの機微を感じ取り、こちらを傷つけまいと先に謝まるケイエスミラクルの優しさ」が絶妙に表現されているんです
ほんとに凄いですよこれ

トレーナーもケイエスミラクルが参加する種目別競技大会までトレーニングに付き合い、少しづつ彼女の優しさの根源を知っていきます
自分に付きっきりで見てくれた両親、諦めなくていいと言い走れるようになるまで見てくれた担当医
ケイエスミラクルは名前の通り、沢山の愛情や優しさが齎した奇跡の上で立っていました
だからこそ彼女は「恩返し」として走るのだと
それが心配してくれた人達に報いる方法なのだと

そして迎えた種目別競技大会、ケイエスミラクルの両親や担当医も観戦し途中で無理をしながらもケイエスミラクルは短距離で9馬身差をつけゴール
凄まじい強さを見せつけましたが、その目線の先にあったのはやはり両親と担当医でした
みんながくれた奇跡でここにいるのだと
もう大丈夫だと、そう言うかのように彼女は喜んでいました

そしてそれを見たトレーナーは決意を固めます
もう一度彼女にあんな顔をさせてあげられるのなら
それが彼女の喜びならと、トレーナーはケイエスミラクルと契約
その後にもケイエスミラクルは「何かあっても全部おれが勝手にしたことにして欲しい、トレーナーの未来まで奪いたくない」と言いますがトレーナーも「ケイエスミラクルが最初で最後の担当になっても構わない」と強い覚悟で返します
優しい2人の挑戦はここから始まるのです

そして病院のプレイルームで彼女は子供たちにピアノを聞かせます
その歌は「シャボン玉」
まるで待ち受ける未来を暗示するかのように
それに反するかのようにケイエスミラクルの声は透き通り、キャラストが終わります

終わりに

アストンマーチャンやアヤベさん、スズカさんやライスのように悲劇的な結末を迎えてしまった競走馬、ケイエスミラクル
上記の面々もウマ娘では何とか持ち直すことが出来ました
だからきっと大丈夫でしょう、ケイエスミラクルの未来は明るいはずです
それにトレーナーさんもいますし、ウマ娘は交流やトレーナーが分岐点と言われますからきっと大丈夫なはずです

確実に言いきれないのはウマソウルというか、魂がこの世界のケイエスミラクルにどんな反応を起こすかという懸念です
カレンチャンのお兄さんやアヤベさんの妹などこの世界のウマ娘の魂関連はまるで運命に手繰られるような結末を辿りますしそれだけが懸念材料です
では今回はここまで、また次回をお待ちください

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