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テルトゥリアヌス

テルトゥリアヌスの有名なことばが述べるとおり、わたしたちの魂は「本性的に(naturaliter)キリスト教的」(『護教論』:Apologeticum 17, 6)です。この魂のうちに、テルトゥリアヌスは、本来の人間的な価値とキリスト教的な価値の永遠の連続性を見いだします。他の考察の中で、テルトゥリアヌスは福音のことばを直接借りていいます。「キリスト教徒はいかなる敵も憎むことができない」(同:ibid. 37)。それゆえ、信仰の選択が否応なくもたらす道徳的な結果は、生活の法としての「非暴力」です。諸宗教をめぐる激しい議論が行われる中で、この教えのもつきわめて現代的な意味は明らかです。

テルトゥリアヌスの著作、その邦訳については、中世思想原典集成の第4巻「初期ラテン教父」に、『洗礼について』『魂の証言について』『殉教者たちへ』が含まれます。

テルトゥリアヌス、その著作における読後の感想については、各人の読者に委ねます。

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