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創作仲間は友達じゃない。仲間とも思わない方がいい

創作仲間は『友達』と思わない方がいい

『創作仲間』は、『友達』じゃない。
『仲間』でもない。
仲間といえばたしかに仲間なんだけど、ぼくはあんまり仲間、仲間と思わないようにしています。
ぼくにとっては、仲間=友達という感覚だから。
そしてぼくは、友達に依存しがちなところがあるので、お互いにとって程良い距離感を保つ為に、そして人に依存しないようにする点でも、創作仲間とはビジネスライクに付き合う事を心掛けています。

創作仲間との付き合い方

創作仲間は『ビジネスパートナー』

『創作仲間』は、『ビジネスパートナー』と考えた方が、いいと思います。
とくにASD持ちは、この考えを意識して付き合った方が楽です。
何故ならASDは、人との距離感を掴むのが苦手で、依存しがちな傾向にあるから。

ぼくは現在、B型事業所で、様々なクリエイターの方々と交流させてもらっています。
お互いのスキルを教え合ったり、アドバイスや感想を伝え合ったり、好きな作品について語り合ったりと、クリエイター同士で充実した交流ができています。
このような交流で生まれる楽しさは、一人でいるとなかなか味わえないもの。
でもあくまで創作仲間は創作仲間であって、友達じゃないんだよね。
のめり込まない為にも、彼らとぼくとはあくまでも『ビジネスパートナー』として割り切って、距離をおいた交流をする事を意識してます。

作品への「いいね」は自分への「いいね」じゃない

仲間と交流するのは楽しいし、自分の居場所ができたと思えて嬉しいんだけど、
だからこそ、注意しなければいけないと思っています。

仲良くなると、どうしても『友達』感覚になってきちゃうんだよね。
そして創作を通じての交流は、『自分を分かってもらえた』となりがちなので、より『もっと知ってもらいたい、もっと分かってもらいたい』と、深追いしちゃう。

作品って、創作者の思い、考え、感性が形になったものだから、つまりは創作者そのものって言ってもいいんだよね。
だから、創作を「いいね」って言ってもらえると、その創作を生み出した自分の事も、「いいね」って言ってもらえているような感覚になります。

ここが注意したいところなんだけど、相手が好きなのはあくまで『作品』であって、『あなた』そのものを好きな訳ではないという事です。
作品を「わかる」と言ってもらえたからといって、あなたの事も「わかる」訳ではないんです。
ASDは極端思考、飛躍思考が強いので、
「自分の創作を好きって言ってもらえた!だから自分の事も好きでいてくれているんだ!」
って、結びつけて考えてしまう事が多いです。

『作品が好きだからその作者も好き』って事は、ほとんどないです。
創作物と自分自身は、『別物』だと考えるようにしよう。
自分が作ったものでも、それはあくまで『作品』というひとつのモノ。
それに対しての評価と、あなた自身への評価は、別の問題です。

『作品を好きなのと作者を好きなのはイコールではない』、この割り切りは、必要だと思います。
そして、創作仲間への割り切りも必要です。

『創作仲間』はあくまで創作ありきの付き合い

創作仲間と和気あいあいと交流するのは楽しいし大切だけど、
それはあくまでも『創作についての語り合い』と、『自分の技術向上』の為です。
決して『友達』としてのお付き合いではないという事は、常に思っていた方がいいよ。

『創作についての語り合い』については、言わずもがな、
「これ好き~!この萌えを分かち合いたい!」とか、「自分はこんなのを作っているんですが、皆さんはどうですか?」というように、創作という共通ジャンルを通して、創作で交流する事です。
『自分の技術向上』については、
「より良い作品を作るにはどうしたらいいか教えてください!」というように、創作者同士で互いのスキルを教え合ったり、アドバイスを交わし合う事で、自分の創作技術を高めていく事です。創作仲間が周りにいると、創作に関する意見や感想も貰いやすいですし、お互いに切磋琢磨し合う事で、励みにもなります。

そんな『創作仲間』に対して、『友達』とは、
一緒に遊びに行ったり、悩みや愚痴を言い合ったり、お互いにプライベートな姿でプライベートで関わり合う、そういう関係の事を友達というよね。

創作仲間というのは、本来こういう関係ではありません。
プライベートな部分は入らず、創作という空間の中だけで関わり合います。
完全に、ビジネスライクな関係です。
中には、創作活動を経るうちに仲良くなって友達になったという人たちも見かけるけど、ぼく的にはそれは例外中の例外で、奇跡的にうまくいったパターンって思ってます。

創作という共通項は同じでも、それ以外の属性はみんなバラバラ。
性格も価値観もライフステージも同じ、ピッタリ波長が合うっていうのはまずないと思ってるから。
それに、もしそんな人と出会って仲良くなれたとしても、自分の性格や特性を考えるに長続きはしないし、互いの関係もうまくいかなくなっていってしまうと思ってます。

ぼくは友達が少ない事もあり、打ち解けて仲良くなった人にはすぐに距離を詰めて「友達になろう!」と言ってしまうタイプです。そして友達になったら、とことんのめり込んで依存しちゃう傾向があります。

ずっと『友達』が欲しくて、『プライベートでも仲良い創作仲間』を求めていたけど、そんな人はなかなか作れるものではありません。
というより、『作れない』と思っていいです。
今でも友達が欲しくて悩んでいますが、『友達なんてものは一朝一夕でできるのものではない』と言い聞かせ、割り切って過ごすようにしています。

それに友達がいなくても、『居場所が欲しい』という『帰属欲求』は、
創作という空間の中に入れば満たせると思うからね。
SNSもそうだし、もちろん自分の中にもそれは作る事ができます。

『自分はここがいい、ここにいると落ち着く』って感じられる空間を作れば、孤独感は緩和させる事ができます
創作している時って、一人で黙々と作業していても心が安らぐよね。
それでOK。

創作を友達と思おう。

創作仲間は、友達でも仲間でもなく、あくまで創作というビジネスでのパートナーです。
自分への戒めも込めて、創作仲間についての考えをまとめました。


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