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二十日正月⭐︎二十日じゃない大根をスルメ昆布と食す⭐︎年神様に感謝

小正月が過ぎたら、1月は何もないのか。

今年は暦や年中行事、歳時記なんかを学び、
ひとりの時間を楽しみたいと思っていた。

年中行事の師匠がいるのでは?
とすら思える
歳時記のような、
近所の普通のスーパーに行くと

七草粥のあとは、もう節分コーナー。

やっぱり何もない?

そう思って調べてみると

あら、
成人式を忘れていた。

これも立派な年中行事?

なぜ忘れてたのか。

ああそうか
きっと、特に何も食べるものがないからだ。

念のため調べみた
成人の日に何かを食べる風習
普通のお祝いのご馳走くらいしか見つからなかった。

だから、忘れたことに後悔はない。
先に進もう。
他に何か1月の行事はないかと探してみる。
今年の私は勤勉だ。

そして、
二十日正月なるものを発見。

正月の祝い納め!
どうやらこれは、何か食べる物がありそうだ!

鏡開きをこの日に行うところもあるらしく…
私の周辺では、二十日正月など聞いたこともなく…

もうすでに「鏡開き」を食べた私だし…
※実際食べたのはかき餅です。

でも、そんなことは気にしない。

お正月に準備していたものを片付けるといいらしい?
お正月料理、残った食材まで食べ尽くすとな?

でも待って!
冷凍していたお節料理
一人でとっくに食べ尽くしているぞ。

何もないかと思っていると
ふと、食糧棚にあった松前漬けの素
※乾燥切昆布とスルメ
の袋が浮かんでくる。

実は昨年末
一人で食べるお節料理の買い出しから帰って
びっくり。
買い物バッグから、この袋が2つも出てきた。
一つしか入れてないのに、なぜ二人もついてきたやら。

さすがに
一人で2袋の松前漬けは食べ過ぎだ
そう自粛して使わずにいた。

なんと貴重な残り物じゃないか!

実は、松前漬けは好きなので
数ヶ月後にまた作ろうと大切に保管していた

でも、二十日正月を体験してみたい!
この際食べ尽くしてみようか。

とはいえ、ただの松前漬けなら正月に食べたばかり。
絞らなくてもいい知恵が
勝手に絞り出されてしまい…

そうか
松前漬けの素などと謳っているが
要は、スルメと昆布じゃないか!

煮物にしよう。
スルメと合うお野菜といえば大根だ。
二十日正月だからといって
二十日大根ではない、フツ〜の大根の方。

私の頭の中の思考は、
年中行事から遠く離れて
食ベものへの渇望へと移りゆく。
恐るべし食欲という名の欲望、、、

そして
またやってしまうテキトーレシピ。

失敗など恐れない。
だって一人で食べちゃうんだから。


もちろん美味しくいただいた。

もうお帰りになったかと思っていた年神様に
気持ちよくお帰りになっていただき、

ああ
今年はまたひとつ
縁起のいいことをしてしまったと
ほくそ笑む。



実はまだ、
お餅が残っていることは内緒だ。

明日は、私じゃない人のためのおでんに
餅巾着を入れる予定なのだから
聞かなかったことにして欲しい。


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