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「取るに足らないモノ」が大事

コーチングクライアントさんには必ず、ゴール設定したあとの変化を感じてもらうようにしています。この記事ではどう記録することが大事なのか、なぜ記録することが大事なのかを説明します。

1.どう記録するのか

「変化を記録してください」といわれて、どんなものを記録しますか?
一般的には、●●を達成しました!のような大きな、わかりやすい、自分にとって「成功」だと認識できるもののみを変化だと思うかと思います。
でも、コーチングでゴール設定したあとの変化の記録では、以下のようなルールで変化を記録してほしいなと思っています。

①あらゆる変化を記録する

「あらゆる変化」を変化として「意識的に」記録してください。大きな変化だけでなく、取るに足らないと思うような小さな変化も必ず記録してください。
また、現在の自分では「失敗」と思うようなものも変化として記録してください。

②物理空間に刻む

表現が大袈裟だけど。要は変化を「あ、これ変化だな」と自分のなかで認識するだけでなく、言語化してくださいということです。可能なら、ほかのひとにシェアするといいと思います。

2.なぜ記録するのか

①すべては整合する

詳しくはどこかでまた書きますが。現在の物理学では時間は現在から未来に流れるのではなく、未来から現在に流れるというのが常識です。未来側に「ゴール」という点を設定すれば、目の前でおこる全ての出来事は未来から流れてきたもの、ゴールですべては整合します。
だから、抽象度が低い・ゴール達成していない現在の自分の視点で成功や失敗/意味がある・意味がないと選別することは百害あって一理ないのです。(そもそも、現状の自分はゴール達成してないのだからそんな自分がする判断は未熟)

②弱いシグナルへの感度を高める

現代社会では強いシグナル・強く感情を揺さぶる劇的な情報が溢れています。ただ、①で書いたように、ゴールへのインベントオンザウェイに重要な情報・RASで検知したい情報には強いシグナルの情報だけでなく、弱いシグナルの情報もあります。だからまずは「意識的に」弱いシグナルの情報を取ることができるようになりましょう。意識的に、繰り返し繰り返し弱いシグナルの情報を検知するようにしていると、徐々に脳が弱いシグナルに対しても無意識に反応し、情報をとれるようになります。つまり、RASでゴールに関係のある弱いシグナルの情報もとれるようになります。このことがゴール達成に近づくのに非常に役に立ちます。

③情報空間を物理空間に移行する

ゴール設定やビリーフシステムの書き換えは、情報空間で行われます。ゴール設定したあとまず一歩を踏み出す(物理空間での行動)のが大事というわれるのは、情報空間での設定を物理空間に反映する行為だからです。
情報空間での設定を物理空間に反映する方法は、ゴールに向けての具体的な行動だけではありません。「変化を記録する」という行動や、変化という抽象度の高いものを言語という物理的なものに刻むことも、情報空間を物理空間に移行・反映する行為に該当します。

あとがき

いかがでしたでしょうか。私が推奨しているコーチングの「変化の記録」、きっと仕事での「振り返り」などと結構違ったのではないでしょうか。もしよかったら騙されたと思っていろいろ記録してみてください。

当初「取るに足らないこと」「失敗」だと認識していたことが、実はゴールへの重要な布石だった…なんてことも、よくあります。
現在の自分のジャッジより、ありのままを大切にしましょう。


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