見出し画像

2023年4月 台湾2

高雄のホテルを出て、土産物屋へ。ツアーだと、こればかりはしゃあないな。

土産物屋では北投石のネックレスやブレスレットをしきりに勧める。台湾の北投温泉と日本の玉川温泉にしかないと力説。リンさんも自ら着用しているブレスレットを見せて、体の調子が良くなったと。うーん、悪いけど全く興味なし。

さあ、台南へ向かう。楽しみにしていた新幹線だ。こちらは在来線とは線路も駅も違う。

構内の自販機で台湾新幹線グッズをあれこれ売っていた。孫はとうに鉄道好きを卒業してしまったので、買っても喜ばれないだろうから、眺めるだけ。
台湾の自動改札はタッチするだけ方式。
台南駅に入線してきた新幹線。高雄の左営始発。この日、なぜ左営からでなく台南から乗車しなければならなかったのか、意味が分からない。

昼食は積み込みのお弁当。弁当手配の都合で台南から乗車したのかもしれないなあ。

日本の新幹線方式で造られたので、座席配列はまったく同じ、3列、2列。
今回のツアー、夫婦や友達など2名連れ7組参加のため、座席はクジで決めた。
お弁当はおかずもご飯も熱々だった。素晴らしい。駅で缶ビール買うのを忘れた。
こちらが新幹線のチケット。

台北駅に到着すると、駅の外へ出てバスに乗車。見上げれば目の前に、このツアーを申し込んだ時点の行程表に宿泊予定として出ていたコスモスホテルが立っていた。ここだったら良かったのに。ツアーだからしゃあないけどね。で、まず向かうのは免税店。これまたしゃあない。
おツトメを終えて、十分(シーフェン)へ。前日から明日は雨の予報だから傘を手荷物に入れておくようにと何度も注意されていたが、予報によればなんとか降られないで済みそう。十分は山の中。鉱山として開発された町だが、今では天燈上げ目的の観光客で賑わう。

4人1組となり、赤い風船の4面に、各自1面ずつ願い事を書く。書き終えたら、風船の下に油紙を数枚入れて、火を点ける。ふんわり空へ浮かんでいく。
町の通りの真ん中に狭軌のレールが走っていて、1時間に1本くらい列車が通る。それ以外は天燈を上げる大勢の人で埋め尽くされる。中国語、ハングル、日本語など、各国語の願いが空へ浮かび上がっていく。

お次は海辺の高台、九份へ。こちらは台湾映画非情城市の舞台となったり、千と千尋の神隠しのモデルではないかと言われたりして、かつての金鉱山跡の寂れた町が一気にブレイクした。土日はバスは上の方まで登れず、下の駐車場からシャトルバスに乗り換える。下車した先からは狭い通りを歩き、石段を登る。いかにも、の世界が広がっていた。

急斜面にへばりつくように家が密集していて、狭い路地にびっしり店が並ぶ。
狭い石段は観光客でびっしり。日が暮れると提灯が通りを照らす。
集合場所に指定された広場にあった元映画館。入場無料で見学できた。

夕食は集合場所の広場に面して立つレストラン。

焼いた石と紹興酒で蒸したエビはいい香りがして美味。
レストランのテラス席からは夜景が楽しめた。

夕食後、台北市内のホテルへ向かう。市内といっても、北投温泉に近い北の外れ、天母エリアにある。この4月にリニューアルオープンしたばかり。ありがたいことに、結局、一度も雨は降らず。傘の出番なし。

玉璽精品飯店(ロイヤルジェイドホテル)。
開業祝いの花輪やランの花がずらり並んでいた。

皆に部屋割りを伝えた後、残るようにリンさんから言われた。カメラがちゃんと着いていたのだ。宅配便代、130台湾ドル、600円ほど。チップを渡そうとしたら、仕事だからもらえないと固持された。

無事に届いていたデジカメ。
新しいのはいいが、めっちゃくちゃ部屋が狭い。スーツケースを開くのも、ベッドの上でしかできない。
真横にセブンイレブンがあるのはありがたい。58度の金門高梁酒。400円ぐらいだったか。
強いけど、香りが良くて、飲みやすい。ホテル内に氷はなく、もう一度氷を買いに行った。

翌朝、いい天気。朝食も期待できそうにないから、鹹豆漿(シエンドウジャン)を食べに町へ出た。朝になってよくよく町を見れば、そこそこ大きな住宅街。ホテルはその中心部に近いようだ。

いやあ、これが食べたかった。鹹豆漿、玉子入りで50台湾ドル、230円ほど。うむ、美味しい。これこれ、朝はやっぱり。きれいな店内。レジで注文したら、何か言われたが、分からなかった。と、後ろにいた中年女性が、食べてから支払うようにと日本語で教えてくれた。

散歩しながら、川縁まで行って戻った。

町のあちらこちらにこのような掲示が出ていた。中国との緊張関係を忘れてはいけない。
ホテル近くの立派なお寺には朝早くから参詣者がいた。

ホテルに戻り、もしフルーツでもあればと朝食会場をのぞいてみたが、フルーツはない。コーヒーを飲み、焼きそばを一口。その後、最上階に上がってみると、トレーニングマシーンが2台。で、屋上に出られた。

立ち並ぶビルは大半はマンション。左手の方にはデパートなど商業施設のビルもある。

今日は午前中のみ観光。まず、向かったのは忠烈祠。衛兵の交代が見られるという。

背丈の揃ったイケメン揃いの衛兵達。太った兵士はひとりもいない。

次に向かったのは、故宮。これまでも来たことはあるが、それは個人旅行だから、ガイドさんの説明を聞くのは初めて。大変面白かった。

陶磁器類は、当然、素晴らしい物ばかり。思わず見惚れる。
こちらは皇帝がアヘンをお吸いになる時、横たわった専用の椅子というかベッドというか。

で、一番有名な白菜は嘉義の分館に行ってるので、写真だけ。肉形石はあった。あれ、こんなに小さかったっけ、と思った。ミュージアムショップなどのぞいて、本日最後はまたまた土産物屋。
終わって昼食は金品茶楼で小籠包など。2階の席だったが、料理を上げるエレベーターが故障とかで、なかなか運ばれてこず。それで、ゆっくり食事ができた訳でもない。

小籠包はまずまず美味しかった。ひとり4個ずつ。他に、カニ味噌やらエビやらの餃子など4種類が1個ずつ。

一度、郊外のホテルまで戻って、後は自由行動。リンさんが最寄りのMRT駅まで一緒にバスで行ってくれる。ひとり15台湾ドル、70円ほど。

バス停には電光表示であと何分でどこ行きのバスが来ると出てくる。
MRTは石牌駅から乗車。高架駅。
乗車前に1日乗車券を購入。150台湾ドル、680円ほど。

皆さん、お目当ての駅で乗り換えたり、下車したり。台北駅で下車。駅近くのコスメの店へ向かったが、Google Map情報が古かったようで、今はない。迪化街(ディーホアジエ)方面へ向かう。今日はお土産の買い物と夕食のための町歩き。

まず入ったのは、日本で台湾本を出していて、台北に住み、土産物店も経営している青木由香さんの店。各種お菓子やお茶など購入。

古い問屋街にさしかかると、何やらパレード。お祭りかな、神様を引っ張り出していた。

派手な衣装に、鳴り物も賑やかに、隊列が進んでいる。
しんがりに神様がお出ましになった。

昔ながらの漢方薬や乾物などの店、所々に現代的なカフェやショップもある。若い人たちが行列してる店もある。

各種、ツバメの巣がずらり。高級品だよね。

結局、プーアル茶(ガイドのリンさんが続けて飲めば痩せると強調していたため)、乾物、籠屋でちょっとした日用品などを買った。途中のギャラリーでは、台北と沖縄のコザ、双方のアーティストがコラボした展覧会をやっていて眺めたり。
さあ、そろそろ予約しておいたレストランへ行こう。本店は高級な店らしいが、台北駅近くに出しているカジュアル版の支店。

台湾の人たちが好んで食べるというサバヒー。ミルクフィッシュ。
台湾、フィリピン、インドネシアなどで養殖されるが、台湾のが一番美味しいと台湾の人は言う。脂がすごくのっていて、あっさりしつつもコクがあって旨い。
こちらは豚足と落花生の醤油煮。トロトロで旨い。

他にはヘチマと干し貝柱炒め、海鮮豆腐スープなど。やっと、好きな物を注文して、時間も気にせず食べることができて満足。ただし、紹興酒はボトルでしか注文できず、ビールをお代わりした。
MRTとタクシーを乗り継いで、ホテルへ戻り、近くの豆花屋へ歩いて出かけた。

店内で食べてる人、テイクアウトの人、賑わっていた。
これも、以前に食べて気に入っていたデザート豆花。優しい甘味がなんとも言えずいい。
50台湾ドル、225円ほど。

狭っ苦しい部屋でまた一晩寝て、翌朝はひとりで別の店へ鹹豆漿を食べにいった。

こちらは24時間営業の店。
テイクアウトも店内も同じ容器。35台湾ドル、160円ほど。昨日より安いが、下のトレーも汚いし、店内も雑然としていて居心地は良くない。

食後、お散歩。

町のあちこちにレンタサイクルが置かれている。スマホで登録し、好きな場所で自在に乗り捨てるようだ。通りも広いし、歩道も広いのは羨ましい。
川原で見かけたのは、シロガシラ。日本でも沖縄では見られるようだ。
燕も多いし、台湾に来てから本当に多種類の野鳥の声を聞いた気がする。
天母エリアには日本人も多く住むようだし、日本人学校もある。
そして、ここの高島屋以外にも、そごう、三越と、日系デパートが3つもある。
プロ野球チームの本拠地グラウンドもあった。なんと、ドラゴンズ、だあ。
ユニフォームは広島カラーだけど。
ホテル近くには高級マンションも。それぞれの部屋が高さがハンパなく高い。
屈強そうなガードマンが2名も大きなゲート近くに早朝にも関わらず立っていた。

今日は空港へ行くだけの予定。バスに乗り込み、桃園空港へ。事前の天気予報では、毎日のように傘マークが出ていて、どこかできっと降られるなあと覚悟していたが、結局、傘は一度も使わなかった。前半、台中、高雄は気温が高かったが、台北へ来てからは涼しく、過ごしやすい気温だった。ありがたいことだった。
空港でチェックインして、リンさんとお別れ。お世話になりました。

桃園空港。ANAは、ここではなく、羽田と松山空港を往来している。
帰りの便は、最後尾の窓側だった。
ポークかチキンか、来る時と同じ選択肢しかない。帰国後、車を運転するからビールも飲めず。積極的には食べる気になれない機内食。もう廃止してもいいんじゃないか。
LCCは食事は有料でしか出さないけど、その方がいいと思うなあ。

無事に帰国し、予定より早く帰宅できた。

今回買ってきた土産の一覧。数はあれど、高い物はない。



























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?