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2023年11月 都心へ

オーストラリアから大切な友人が帰国する予定になっていて、東京で会おうと約束していた。が、寸前にビザの都合で帰れなくなったと連絡が入った。予約して支払い済みの池袋のホテルと新豊洲の人気アトラクションの購入済みチケットを使ってほしいと言われ、急遽、都心へ1泊で出かけることになった。

神保町では毎年恒例の古本まつり開催中。さらりと見て回ったが、欲しい本はなかった。
池袋のサンシャインの向こう、ドーミーインが今宵の宿。黒い温泉の大浴場がある。

さて、店が混む前に早めの一杯を。ホテルから歩いて近い居酒屋、魚波。

開店直後で一番乗り。カウンター最奥に陣取った。
キンキンに冷えた生ビールがうまい。
魚の名前を冠するだけあって刺身盛合せは美味しかった。こちらは人気メニュー、牛スジ煮。日本酒の後に頼んだヒゲ茶ハイによく合った。

さて、まだ時間は早い。荒木町へ繰り出してみるか。本当はろっかんへ行きたかったのだが、海外へ出かけているようでお休み。なので、池袋で簡単に済ませた。目指すはテキサスフラッド。電話で営業中を確認済み。

マスターが昨年年明けに亡くなって以来、奥さんが週に4日ほど店を開けている。

早い時間なので誰もいないかと思ったら、旧知のスカイドック氏がいた。今はザンジバルへ仕事で行っている。あと2年で退職したいなどと言ってるが、そう簡単にはヤメさせてもらえないに違いない。今年、4月にマスターの一周忌ライブが開催され、うちのバンドも出演要請受けたのだが、病気療養中のメンバーがいるため出演できなかった。来年も同時期に行われると聞き、次回こそ、と伝える。

JBLの下には歴史を語る多くの写真。在りし日のマスターの写真が一際大きく貼ってある。
この日、初めはAllManBrothersBandの映像付きが流れ、次にRollingStones最新アルバム、最後は写真の渋いブルースロック。いかにも亡きマスターの好みの分厚い音。

この店ではいつもバーボン、バッファロートレースをソーダ割りで吞む。2杯吞んで引き上げ、近所のハンダヒロコに寄ろうかと思ったが、明かりが灯っておらず池袋へ引き上げた。ホテルの15階、大浴場へ行くと、中にいるのは多くが外国人客。彼らと黒い温泉に浸かっているのは不思議な感じ。風呂上がりに無料サービスのアイスをかじり、2階の食堂へ。

こちらも無料サービス、名物の夜鳴きそば。久しぶりに食べた。

翌朝、朝風呂に入り、朝食を済ませ、ゆっくりチェックアウト。地下鉄で茗荷谷へ。

茗荷谷駅から桜並木を歩いて小石川植物園へ。
ショック! 臨時休園だと。

しょうがない。清澄白河へ向かう。東京都現代美術館。デイヴィッド・ホックニー展開催中。もうひとつの企画展と常設展、セットで老人割引き2100円はお買い得。

ホックニー展、思ったより展示作品数は多かった。
この7~8倍ぐらいの長さで、四季を描いている作品。
平日にも関わらず来場者は多く、当日券を買う行列で15分以上並んだ。ショップなどものすごい行列ができていて、何も買わず。
常設展では特集展示、横尾忠則。昔、お世話になった方だからこれまで何度も展覧会は観てきた。懐かしい作品の数々と新作も。
寒山拾得をテーマにした作品。現在、別の美術館で寒山百得展を開催中。
Y字路シリーズもたくさん観た。

思った以上に現美で時間を費やした。

木場駅近くの中華料理店であんかけ焼きそばのランチ。
向かったのは新豊洲駅。
チームラボプラネッツ。外人さんが半分以上。

そもそもこのような施設があることすら知らなかった。大人気のようで、入場券はほとんど売り切れているようだった。入場時間を変更しようと思ったが、夜遅い時間ぐらいしか空いていなかった。指定時間になって入場。まず、靴と靴下を脱ぎロッカーへ。膝上までジーンズをたくし上げる。水の中へじゃぶじゃぶ入るみたい。ここでは今風のアートを五感で体験鑑賞できるというのがウリらしい。

まずはウォーターエリアへ。暗い通路を辿ると……。
出たよ。水が流れ落ちる坂を登らされる。
光り輝くガラス細管の中を歩いて。
足下には光の紋様流れ動く。フワフワして不思議。
ここは分かりやすい。大きなバルーンが様々な色に変化していく。
寝そべって、ドーム天井に映し出される四季折々の花々。猛烈な勢いで映像が流れるので、目が回る。ヤバイ、早々に起き上がり、転ばぬよう出口へ。

いったん足を拭いて、今度はガーデンコーナーへ。所々に立っている係員は日本語がおぼつかない人も多い。そうそう、そもそも館内の説明は日本語よりまず英語が先である。ここはどこ?

ガーデンは入れ替え制。修学旅行だろうか、小学生の集団もいて賑やか。蘭科の花々がぶら下がる中、順番が来ると、花の下へ潜り込んでいく。みんな楽しそうやねえ。
寝転がると目の前はこんな感じ。香りが凄いかと思ったが、さほどでもない。

あっという間に、プログラム終了。入館してから1時間も経っていない。これで入場料は3800円。うーん、午前中の美術館の方が安くて長時間、濃く楽しめたんだけど。それってジイサンの感想かなあ。ま、ひとりで来るところでないのは確かやな。
思いもよらず、都心で予定外の1日半を楽しませてもらった。ありがとう、キョン。今度はちゃんと遊びに来てね。

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