見出し画像

2023年3月 奄美大島1

成田空港第1ターミナル、ピーチで奄美大島へ。春休みだからか、かなり席は埋まっていた。1時間遅れで離陸、到着は15分遅れ。

成田空港第1ターミナル。

奄美空港前の奄美レンタカーで軽を借りた。いつもはくろうさぎレンタカーだが、それは古仁屋までの片道利用ができるから。今回は敢えて加計呂麻島へは渡らず、最近、ちゃんと見て回ってない奄美大島を回るつもり。ばしゃやま手前の地元コンビニで、さんぴん茶とスパム握りを買って海を見ながらランチ。

大手コンビニとは品揃えが少し異なり面白い。

名瀬方面へ向かわず、ビッグツー手前を左へ。東海岸を南下する。2車線の道路が1車線になり、やがて未舗装になった。海岸縁へ下ると崎原漁港。

崎原海岸。いいなあ。もちろん無人。
400台の車を保有する奄美最大のレンタカー会社、奄美レンタカーで借りたのは日産デイズ。

さらに進むと高台に崎原の集落。集落手前から2車線の舗装路、集落を過ぎてしばらくするとその道路の両脇に桜並木が現れた。ヒカンザクラなので、すでに葉桜になっていた。

こんな桜並木が何キロにもわたり続いている。
終わった花が新鮮な葉っぱの下に付いていた。

さらに南下すると、小湊の町。

町の中、面白そうだったけど、歩くのは次の機会にしよう。
遺跡も発掘されているようだった。

今日のお宿はいつも加計呂麻島への船に乗る古仁屋から東へ行った清水という集落にある。

高台に立つユートピア。下に平屋があって初めはそちらに声をかけたが誰もいないので電話すると、すぐ上の2階屋がユートピアですとの返事。

部屋は2階、広々している。

反対側の窓からは大島海峡が見える。

荷物を置いて集落を散歩。目の前の対岸は加計呂麻島。いつも反対側からの眺めばかり見てきたので不思議な感じ。

日曜営業と書かれた海の家の椅子に座ってこの眺めを楽しんだ。右手にフェリーが生間港へ近づくのが見えた。頭の上のデイゴの木には葉っぱが少し出始めていた。

集落内を歩いてみる。

昔ながらの石垣はわずかに残っている程度。
ハカラメが塀の上にずらり並び、しかも花を付けていた!

外れに小さな神社。

厳島神社。ちゃんとお賽銭をあげてお詣りした。

宿に戻り、一風呂浴びてビールを飲んでいると、夕焼けの空と海。

部屋の窓から大島海峡が見える。贅沢な眺め。

さて、晩ご飯。向かいの部屋に用意してくれた。

量は少なめだけど丁寧に用意してくれた料理。刺身はブダイとシビマグロ、ツマはパパイヤ。落花生豆腐、モズク。上に並んでいるのは、各種調味料。ブダイをこの辺りの老人は酢味噌で食べるとのこと。塩は加計呂麻島の塩。
前菜皿。加計呂麻島と同じくティラダと呼ばれるマガキガイ。カボチャ揚げ、クキワカメ、ラッキョウ、大根葉炒め。

そして、ビールの後は黒糖焼酎を頼むと、焼酎はお代不要と言われた。この宿は今のご主人の両親が始めたが、お義父さんがお酒好きでお客さんに飲んでほしいと黒糖焼酎の宣伝のつもりで出していたから、とのこと。宿は奥さんが切り盛りして、忙しい時にはお義母さんが手伝ってくれるそうだ。

どちらも美味しい黒糖焼酎。遠慮なくいただいた。
開業間もない頃、近くでコンサートがあり、南こうせつが来てくれたそうな。泊まりはしなかったようだが。

ご飯は食べられず、汁だけもらった。鶏と大根の汁はいい出汁が出て美味かった。

翌朝、今日もよく晴れている。

大島海峡と加計呂麻島の眺め
朝ごはんも美味しかった。
タンカン(左)とツノカガヤキの食べ比べ。ツノカガヤキは最近生まれた品種。現代的であっさりめの甘味。

さて、今日は奄美大島南部の西海岸沿いに北上する。まずは、大島海峡沿いに西の果て、西古見を目指す。これがなかなか長い道のり。

かなり西の方まで来ると、海の色が凄まじくなってきた。

1時間ほど車を走らせると、対岸の加計呂麻島はもう西の端を超えている。

大島海峡にAラインの船が入ってきた。古仁屋港に向かうところ。
そして見えてきたのが西古見の集落。遠くから見ても、美しい集落だなと分かる。

最果ての集落、西古見。家々はサンゴの石垣で囲われている。

珍しそうなランの鉢植えが無造作に置かれていた。

町並みを過ぎて少し行くと、ナハンマ公園。

右上の3つの島は、三連立神。

さらに先へ行くと、戦跡遺跡が現れる。大島海峡入口ということは、戦略上重要なポイントであった訳だ。道端に兵舎跡、さらにその先の高台には観測所跡。

観測所跡のコンクリートの塹壕はまだそのまま残っていた。加計呂麻島の西端、さらには請島、与路島などが見える。左手前は三連立神の一部。

ここから、山越の細い道。カーナビは引き返して大回りするルートを表示してるが、iPhoneの GoogleMAPを信頼して、進む。狭い道にはあちこち落石が転がっている。めったに車など通らないのか、鳥たちが慌てて飛び立っていく。と、小さなケモノが車の前に飛び出てきた。

イノシシの子供、ウリ坊だった。ゴメン、驚かせて。

途中、行く手が通行止め。さらに細い道へ入り込み、なんとか山越え完了。西古見の山の反対側、屋鈍へ辿り着いた。

屋鈍海岸も絵に描いたような美しさだった。
集落の中に桜が咲いてる木が見えたので、近づくと、大きな花びらで濃い色のサクラ。初めて見る品種だった。

突き当たりの集落、屋鈍から入江に沿って東へ。宇検村の中心部にある宇検食堂へ寄ったが、まだ開店前。隣接する物産館でタンカンシフォンケーキを買った。
入江の北側をまた西へ向かい、船越海岸へ。海岸でケーキを食べようと思っていたが、工事中で降りられず。

たぶん連休あたりまでに工事を終わらせるつもりなんだろうな。
これが昼メシ。
船越海岸には対馬丸慰霊碑が立っていた。戦時中、沖縄から疎開する学童らを載せていた対馬丸がアメリカの潜水艦により沈められ、多くの犠牲者が出た。

さて、引き続き、西海岸を北上する。

木陰にベンチ、木の枝にブランコ、奄美でよく見かける光景。
徳浜展望所。

大和まほろば館で一休み。

スモモとバニラのソフトクリーム。200円。

やがて、大和村の中心部にほど近い野生生物保護センター。ここで開花中の鉢植えのカンアオイを2種類見ることができた。貴重な花を見られてよかった。

タニムラアオイ。
こちらはフジノカンアオイ。

さらに北上すると奄美市へ入った。奄美博物館へ。アマミノクロウサギ のいろは、という特別展開催中。

いきなり、さわってみよう、には驚いた。

そして、桜情報を頼りに、高千穂神社へ。ここは初めてだなあ。

高千穂神社。ずいぶん立派な神社だった。
筑紫山桜。白い花も多く付いていた。
境内の巨岩。磐境というらしい。

さて、ホテルに向かうか。続きは続篇にて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?