見出し画像

ボクは岬太郎

2023.09.28 019

そういえば。
先日キン肉マンの話を書いたが、その前にはまっていたジャンプコミックスを思い出した。
それがキャプテン翼。
野球をやる前にサッカー(と言っても壁相手に蹴っていただけ)をやった際に、これも母親が買ってくれたのがキャプテン翼だった。
主人公、大空翼の小学生離れした大技の数々や、いかなる時にもポジティブな完璧な主人公っぷりに憧れつつも、俺は翼くんの盟友でもある岬太郎くんが大好きだった。
翼くんとのベストパートナーで、黄金コンビと言われ全国大会で大暴れする二人。
ワンツーでどんどん敵陣内へ切り込んでいったり、明和FCとの決勝戦ではツインシュートを放つその姿は、幼心にワクワクさせて貰った。

岬くんは父親が放浪の画家さんなので、常に転校しなければならない宿命を持つものの、人懐っこい性格と類まれなサッカーセンスで全国各地で友だちが出来るというナイスガイ。

読み切り作品でその岬くんを主人公とした「ボクは岬太郎」というマンガの中で、今でも俺の格言となるセリフを言い放った。
「やらずに後悔するよりも、やって後悔したい」
小学生だった自分にズキンと突き刺さった。
当時は、少年野球チームでレギュラーを奪われ、野球をやめようかと考えていた矢先に、たまたま読み返していたマンガで岬くんは俺に説教をかましたのだ。
そうだよね、やらないであれこれ言うよりも、やってみてダメなら諦めた方が潔いよね。
この言葉は、今でも俺の中で光り輝いている。

いつなんどき、自分に刺さる言葉が降り注いでくるかは分からない。
マンガも然り。
この後、またいずれ書く機会があると思うが、「諦めたらそこで試合は終了ですよ?」という格言にも出会っている。

今、まさに人生の岐路に立っている。
岬くんにこの言葉を投げかけられているが、もうそんな気力も正直なくなっているのも事実。
さて。
これから先、俺はどの道を選択していくのだろうか。
どんな人生が待っているのだろうか。
やらずに後悔するべきか。
やって後悔するべきか。
まさかこの年で、こんな風になるなんてね。
皮肉なものである。