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フーリガンについて

フットボール文化の中で、”フーリガン”という言葉は聞いたことがある人も多いと思います。

わたしもいろんなメディアなどで目にしたりしますが、どんなものかというのはあまり考えてきませんでした。

”乱暴なサポーター”
"暴力、危険行為をする人たち"

という認識で、試合に負けたチームのサポーターの感情が激化して、暴力や破壊行為に至るものと思っていました。

近年は警備の強化などもあり、劇的に少なくなっていたようですが、個人の印象として、最近は過激なニュースも増えてきたように思います。

なので今回は"フーリガン"についての話です。


起源

起源は諸説ありますので、一例として挙げておきます。

“フーリガン”という言葉は1890年代に登場します。
語源としては諸説ありますので、今回は2例紹介します。

① ロンドンの連載漫画(ナゲッツ)に登場したアイルランド系の家族の苗字説
② 1894年のロンドン新聞に掲載された不良グループ “フーリガン・ボーイズ”という説

 ちなみに、”フーリガン・ボーイズ“の名前の由来は、のちに警官を殺害した罪で捕まるアイルランド系の人物であるパトリック・フーリガンからといわれてます。

また、フーリガン行為をするサポーターのことを“ファーム”と呼びます。

"フーリガン"の一般的な認識

"フーリガン"の一般的な認識としては以下のようになると思います。

フーリガンとは、サッカーの観戦中に暴れたり、試合進行を妨害する熱狂的なサッカーファンのことです。本来「フーリガン」とは「乱暴者」と言った意味でしたが、サッカーの人気が高まるにつれて、サッカー観戦中に暴れる人達を指す言葉としてに使われるようになりました。

スポランドより引用

ピークの時期

サポーターによる暴動は1960年代に頻発されるようになります。それが1970年代を通して大きく広がりました。
1970年代後半から80年代半ばが、フーリガン行為のピークの時代で、試合時にかなり大規模な暴動が多発しました。

だれが、なんで?

下層な労働階級の共同体に属している若者(地元に対する縄張り意識が高い)が、他のチームのサポーターが地元の街に来るのを侵略者としてみており、地元の街に来ること自体が不快であり、暴力行為に至るのだそうです。

鬱屈した生活のウサ晴らしとして行うため、それは試合結果や内容から受ける感情の高まりからではなく、半ば計画的に暴れ始めるのだそうです。

集団で暴徒化することで、より過激に、激しい行為になります。

また、国や地域などが持つ経済格差などの社会問題や不満をフーリガン行為にして発散させています。

思ったこと

今回、調べてみて驚いたのが、試合の内容に関係なく暴動が起きることがあったということです。

他サポは侵略者の考えも初耳でした。

結果や内容への不満、他サポから煽られての逆上などは感情的には理解ができますが、暴れることを目的としてたらどうしようもないですよね。

対策として、スタジアムに入れない、一人ずつでも出禁にして排除していくのは、時間がかかりますが唯一の方法なのかとも思いました。

集団の怖さは"フーリガン"の様子を写真でみるとリアルなイメージがもてます。

人は集団になると、理性を超えた行動ができるのだと、再認識しました。

現代も、社会への反発、日々の不満がスタジアム周辺で表面化してきている印象を受けますので、観戦の際には危なそうな集団(10人以下でも)には近づかないように注意はしておこうと思いました。










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