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小学校の教師をしています。私の哲学は「成長志向の学級経営」です。成長しようする子どもが…

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小学校の教師をしています。私の哲学は「成長志向の学級経営」です。成長しようする子どもが育っていくよう日々奮闘しています。

最近の記事

2023年度の社会科のビジョン

今年度の社会科は、 「当事者意識」を育むことを大切にしていきたいと考えています。 簡単にいうと、「自分事」です。 今、世の中を見ると他人事になっているなぁと感じることはたくさんあります。 選挙を考えると分かりやすいかもしれません。 もしかしたら、自分自身もそういう場面があるかもしれません。 4月からクラスを振り返ると、その特性が強いように感じます。 だから、当事者意識をもってほしいと願うのです。 取り上げる社会的事象を学んでいく中で、 心理的距離を埋めていきます。

    • そんな自分を受け止める

      目標を立てたはいいものの、 それを忘れてしまうことや意識が薄くなってしまうこと ってありませんか。 私は毎年1年間のビジョンを作っています。 意識するために、様々な工夫をします。 こうして書いて発信すること。 可視化して見えるようにすること。 でも、その時の状況によって止まってしまうことがあります。 だから私は方法を変えながら続けていくことにしました。 この数年間、 noteでの発信 Twitterでの発信 手帳の記入と 方法を変えながらも続けました。 それで

      • 久しぶりの投稿

        久しぶりの投稿です。 前回からだいぶ空いてしまいましたが、再び書いていこうと思います。 書く目的は、自分の考えを整理したり、メタ化したりするためです。 しかし、以前はnoteの定期的な投稿は難しく感じてしまい、途中で冬眠してしまいました。 その間は、実はtwitter(現「X」)では書き続けていました。 でも、やはり続かずnote戻ってきました。 結局は書いていたということです。 私が書いていくのは、 教育現場のことを中心に教育全般を書いていきたいと思います。

        • 卒業式に価値付けるものは

          来週はいよいよ卒業式だ。 最近ニュースなどで、 「卒業式での指導は意味があるのか。」 「ずっと同じ姿勢でいるなんて強要はどうなのか。」 というのをみかける。 確かに意味を見出さなければ、 ただ座るだけ。 立つだけ。 礼をするだけだ。 客観的にそう捉えてしまうことも分からなくない。 しかし、いつから、一つひとつの動きの意味を、価値を考えなくなったのだろうか。 あるいは、見出さなくなったのだろうか。 子どもの成長を願う一人として寂しくもある。 もちろん、「背筋を伸ばす

        2023年度の社会科のビジョン

          何をしたくないかではなく、何をしたいかで語れ

          私は子どもたちに檄を飛ばすことがある。 もちろんそれは関係を築いた上でだが。 何かチャレンジする場があるとき、 「自分にはできなさそう」 「最近、忙しい」 とか、何かにつけて、できない理由を探そうとする姿を目にする。 そんな時に問い返す。 「何をしたいの。」「どうなりたいの。」 子どもが自分の思いを吐露したならば、 次の成長へと踏み出すことができる。 もし、難しいのならばいくつか原因が考えられる。 一つは、経験不足。 みんなで何かを創り出す楽しみを経験したな

          何をしたくないかではなく、何をしたいかで語れ

          受身的な言葉、挑戦的な言葉

          教師は日常の中でたくさんの言葉を使っている。 その中で、どんな言葉よく使っているだろうか。 私は意識して使わないようにしている言葉がある。 それは、 「~してくれる。」 これは、子どもたちを受身にしてしまう言葉だ。 教師の顔色を伺ったり、 教師のほしい言葉を察しようとしたり、 そんな子どもが育ってしまう。 だから、 「~できる人。」「~したい人。」 など、挑戦的な言葉を使うようにしてる。 ただ、思わず受身な言葉を使ってしまうときがある。 言葉一つで子

          受身的な言葉、挑戦的な言葉

          時を経て

          久しぶりの投稿。 前回の更新からだいぶ途切れてしまった。 忙しいとは、本当に「心」を「亡くす」と実感した。 一方で、自分の第一子が生まるなど大きな変化があったからこそ、 大事なものを見失わずに、成長する1年でありたいと改めて思う。 2022年の抱負は、 「万理一空」 6年担任として、最後の最後まで成長してみせる。

          時を経て

          ほめどき

          教育に関わると、「ほめる」という行為が必ず出てきます。 ほめると子どもは喜び、意欲へとつながります。 しかし、なんでもかんでもほめていくと、いつしか子どもは、大人の顔をうかがったり、ほめても変化がなかったりしていきます。 それは家庭でもそうです。 それは分かっているけれど、余裕がなくなればなくなるほど、できなくなっていくものです。 そこで私は、ほめどきを計画的につくるようにします。 ほめどきとは、ほめることが子どもの心に強く響く瞬間のことです。 つい先日、泊まり

          ほめどき

          実感が成長を後押しする

          子どもが成長するのは、様々な要因がある。 子どもの努力。 教師の指導。 家庭での支え。 子どもの成長のために、私は大事にしていることがある。 それは、実感である。 「友達の話をしっかり聴こう。」 「どの友達とも関われることは大切だよね。」 そんな風な一方的な話では、子どもはその価値を見いだすことは難しいだろう。 そこで、実感なのである。 子どもの友達の話を聞いて、新たな価値観に出合ったり、課題を解決したりして実感したとき、価値づけること。 「あなたは、友

          実感が成長を後押しする

          後輩教師の成長を願う者として

          成長志向の学級経営を目指しているが、実は学級に限ったことではない。 成長しようとするのは、自分もそうだし、後輩教師にも願っていることである。 しかし、教師を育てるというのは難しい。 大学では、実践的な学びはほとんど得られないからだ。 概論的な学びなど、どれだけ教育現場に生かされる学びがあるのか正直疑問である。 大学入試改革が叫ばれたが、本丸は大学の改革であって、私も大学での学びや経験が改革されるのを切に願う。 でも、そんな他人事では、身の回りの後輩が育つわけではな

          後輩教師の成長を願う者として

          なんのために「やらない」を選んだのか

          前回の話とつながるのですが、 実行委員を決める際に必ず起きることがあります。 実行委員に立候補する子が出てこない問題です。 そうならないために、というより、自分から行動することに価値を見いだせるように学級経営を進めていくのですが、私自身もこの壁にぶつかることがあります。 その度に悩みますし、自分の学級経営を見直します。 みなさんは子どもたちにどんな声をかけますか。 私は、立候補がたくさん出てきて決まったとき必ず目を向ける子たちがいます。 立候補しなかった子たちで

          なんのために「やらない」を選んだのか

          はじめは、20点でいいんだよ。

          学校生活の中で、実行委員を設けて子どもの成長を目指すことがある。 例えば、宿泊体験学習や運動会など行事で設けることが多いし、年間か半年間に学年やクラスで設けることもある。 今年度もいくつか実行委員を設けている。 クラス目標の作成もその一つだ。 特に今年はコロナ禍の状況で話合い活動をすることは難しく、まずは少人数でクラス目標の案を考えることにした。 もちろん、クラス全員の課題意識や願いを聞きながら行っていく。 クラス目標をどのように作るかは、様々な考えや方法があると

          はじめは、20点でいいんだよ。

          失敗を恐れる子どもたちへ

          毎年、新年度になると感じることがある。 それは 失敗を恐れる子が多い ということ。 だから、私は最初に伝えることがある。 「失敗は成長するためのヒントなんだ。」 それでも、子どもたちは恐れている、失敗を。 思えば、大人だって、失敗を恐れることってあるはず。 だから、私は語ることにしている。 「失敗していいんだよ。」 それでも、それでも、子どもたちは恐れている。 そこで、失敗を体感させる。 例えば、クイズを出してもいいかもしれない。 クイズを出したら、

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          授業のはじまりは?

          授業のはじまりはどうしていますか? おそらく、学校ごと、学年・クラスごとにちがうかと思います。 授業のはじまりのあいさつを丁寧に考え、見直すだけでも子どもが成長するチャンスになっていきます。 今年度のクラスの授業がようやくスタートした6月のことです。 私は違和感を感じていました。 日直が号令をかけると、子どもは返事をするだけだったのです。 異動して3年目なのですが、初めてのことでした。 これまでの2年では、当たり前のように礼をしていたので、この学校ではそういう習

          授業のはじまりは?

          成長志向の学級経営

          あなたの学校やクラスで、子どもたちがどのように育ってほしいですか。 そんな問いを投げかけられたらどう答えますか。 私の初任の頃は、恥ずかしながらほとんどありませんでした。 というか、見えていませんでした。 実践をする経験や実践を見る機会がほとんどなかったからです。 それからたくさんの先生方に出会い、 たくさんの子どもたちとともに過ごし、 少しずつ自分の教師哲学が構築されてきました。 自治的な集団、学び合い、信頼ベースなど、 教育現場には様々な考え方があります

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