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【J2第14節 vs栃木 雑感】決定力と攻撃の引き出し

大宮 0-0(0-0/0-0) 栃木 得点者:なし

無念である。常に大宮がボールを握り続け、ゲームを支配し、栃木には退場者が出て数的有利を作れた上に、シュートは前後半合わせて合計19本打ったのにも関わらず入ったゴールは0。歯がゆさここに極まれり。

両チームのスカッド

大宮のスタメンです。変更点なし。
ベンチには小野と吉永が入りました。下部組織には夢がある。

56分に小島、68分にシモヴィッチ、77分にバブンスキーを、それぞれ石川、畑尾、大前に替えて投入しました。

シモヴィッチ投入の際に、シモヴィッチ&フアンマのツインタワーにしてフォーメーションを4-4-2に変更しました。

栃木のスタメンです。フォーメーションは前節同様3-4-2-1、選手の変更もありませんでした。

55分にCBの藤原が退場し、残りの35分を栃木は10人で戦う事になります。
ここでは3-5-1と表しましたが、ワントップの選手は守備の時でも前線に残っていたという訳ではないので実質5-4-0みたいな感じでした。

66分にへニキ、70分に菅、90+1分に大島をそれぞれ、寺田、西谷優、大黒に替えて投入しました。

時系列順に表すとこうなります。

振り返りに入る前に…

悔しい引き分けでしたが、今節も高木監督のコメントが素晴らしかったのでまずは一番最初に紹介したいと思います。
端的に今日のゲームの良かったところ・悪かったところを述べているので誰が読んでもわかりやすいものになっています。

「相手が一人少ない中で、最終的には何とか崩すというよりもパワープレーで得点を奪おうとしたのですが、栃木にとっては前節の甲府戦と同じような状況で、最後まで守り切られたゲームでした。

 ホームゲームですし、前半はもっとプレッシャーをかけながら早くボールを回すことができたと思いますが、今日のゲームについては反省点がいくつかあります。ボールを出した後にサポートする、そして出ていく、スペースへランニングする、ボールへの引き出しという部分が単発でしか行われなかったことが一番の敗因だと思います。そこがうまく連動できれば、ミラーゲームだったのでスペースに対して出ていくシーンもできたかもしれないですが、今日は出ていく準備もかなり遅かったと感じています。ですので見た目は押し込んでいる状況でしたが、栃木は一人少なかったですし、厳しいことを言うかもしれませんが、動きの部分でのアクションに関しては精彩を欠いていました。

 明日はリカバーと練習試合がありますが、そのあとの2日間をしっかり休んで切り替えてもらいたいです」

今回の振り返りはこのコメントに準拠しながらやっていきたいと思います。

栃木の狙い

まず守備では、大宮陣内で大宮がボールを持っている時には5-2-3の形にして、3の部分(シャドーとトップ)がプレスをかけに来ました。
しかし、さほどプレス強度は高くなく、大宮が栃木陣内に進入したらボールをとりにいく事よりも、ブロックを組むことを優先していました。ペナルティエリア幅くらいの広さで5-4のブロックを組み、とにかくゴール前で数的有利を作る事に専念していました。

攻撃では、優先順位としては、
①前線で奪ってショートカウンター
②ボールを奪ったらHV脇を狙ってロングパス、そこからはシャドーの選手がドリブルで仕掛ける
③ワントップが裏抜けorボールを収めてくれることを期待してロングパス
といったところでしょうか。でもまぁ、栃木の攻撃が発動する回数そのものが少なかったですし、1vs1の勝負でもほぼほぼ大宮が上回っていたので、大宮からすれば怖いシーンは殆ど無かったように思えます。

大宮の狙い

まず守備に関してですが、多くの時間帯で攻撃していたので書くことは殆どありません。
ボールを奪われたら、その場でのボール奪取を目指しつつ相手のロングボールのコースを制限、相手がロングボールを前線に蹴り出せたとしても、基本的に前に残っているのは大黒(と西谷和)のみなので、数的有利を作って対処していました。

攻撃では、ボールを横に大きく動かして、栃木の守備をボールに食いつかせる事でスペースを生み出し攻略をしようとしていました。
ですので、縦に速い攻撃(速攻)はよく刺さりました。
しかし、時間をかけて行う攻撃(遅攻)では、最終的に栃木はペナルティエリア内または付近でブロックをガッチリ固めてしまうので、あまり刺さらず、大変苦労しました。


さらに、栃木DF藤原退場後は中央でのブロックを攻撃を完全に捨ててまで、固めてきたのでなかなか良い形が作れませんでした。

高木監督の指摘

高木監督は試合終了後のコメントでこう述べていました。

ボールを出した後にサポートする、そして出ていく、スペースへランニングする、ボールへの引き出しという部分が単発でしか行われなかったことが一番の敗因だと思います。

確かに、今節はその動きが少なかったと思います。
特に後半は、「放り込む→跳ね返される→それをまた拾う」の繰り返しになってしまっていました。

図示したスペース(画像が見にくくてスイマセン)に、ボランチが走り込んだり、3バックの時ならばHV、4バックの時ならばSBが走り込んだりするという事がもう少しあっても良かったかもしれませんね。

最後に

相手に退場者を出した中での、非常に悔しい引き分けとなってしまいました。
大宮は現在10試合負け無しですが、少しネガティブに言えば2試合勝ちなしです。
次節の柏戦は、正に6ポイントゲームとも呼べる、東武野田線ダービー(現在、東武野田線は東武アーバンパークラインに改名されたので、厳密に言えば東武アーバンパークラインダービーが正しいのかもしれない。しかしそんな事は知ったことでは無い。)です!!
必ず勝ってリーグ戦残りの3分の2に向けて邁進して行きましょう!!

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