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ER緊急救命室が好きすぎる その3 / ドクター・ルイス

ER 緊急救命室」は、昔のアメリカの医療ドラマです。
その1で始まったこの勝手な投稿シリーズ、「ER緊急救命室が好きすぎる」のドクター編の始まりです。

私の個人的な好みで好きなドクターにfeatureしていきます。


スーザン・ルイス/ Dr. Susan Lewis

勝手に語る2人目は、同じく初期キャストのドクター スーザン・ルイスです。
私、この人相当良い人だよね、と思っているのです。なにしろERで働く中、穏やかで明るく前向き。しかもあのお姉さんをあれだけ面倒見れる、ってかなりのものですよ。

それでも心臓外科医を目指すレジデント。かなりはっきりした意見も持っていて強気な女性です。もっともあそこで強くないドクターは生き残れないと思うので、まあ普通なのかな。

ドクター・ルイスの印象的なシーン

シリーズ8、冬の病院の屋上でドクター・カーターと恋に落ちる瞬間が私はダントツに印象に残っています。
最初はいくら出会いが少ないとはいえ、ええ??!カーター君と?!と思いましたが、そんなことよりあの時の少女のようなスーザンの表情がなんともかわいいんです。
好き?そうじゃない?みたいなやりとりがちょっと有って、それははるか遠い遠い昔若い頃に胸がキュンとなった瞬間を思い出しちゃいます。
女性はいくつになってもそういう感情や瞬間は忘れないですよね。

でも女性として少しイラ感があるとすれば、カーター君がもう一歩勇気を持って挑んでも良かったのではないか?という点ですね。
押しが弱いんじゃあ!という気もしつつ、ハラハラ感もあいまって、血とか内臓とかとは別のポイントでドキドキしたシーンであったことは確かです。

恋多き女性、それがスーザン・ルイス

そもそも、シーズン3でグリーン先生と良い仲になったはずのスーザン。グリーン先生は仕事を取り離れていった元妻に求めていた愛情を、いつしかスーザンに向けました。スーザンはそれを受け止めると思って見ていました。
私はこの2人をすごく応援していたので、ちょっと煮えきれないグリーン先生にやっぱり途中もどかしかった。

しかしスーザンは、姪っ子との生活を求めてシカゴを去ってゆく。そのスーザンを追って駅まで走って告白するグリーン先生。ギリギリ過ぎです。

この辺は大変スタンダードな映画的運びで意外と好きかも。

ここで完全に2人はゴールイン!と思い見ていた私は、グリーン先生にさよならを言ったスーザンの気持ちが数十年経った今でもわからず。
なぜ?なぜなんだ??と何回見返したことか。

でもそれほどあの職場では安らぐ時間が持てなかったのでしょう。そこにグリーン先生との愛情が出来上がったとしても、お互いにそんな労働環境なのだからきっとすれ違いになることは間違いない。
それにしても感情的には恋を取ると思っていたのに、なんと笑顔でグリーン先生に手を振りながら去る。びっくり。
やっぱりこの人ってはっきりしているなあ、というか、不思議ちゃんキャラだったの?

天敵、ダメ姉のクロエ

このあたりを見ていた時期、一緒に暮らしていた私の妹がこのクロエを見て、スーザンの苦労がわかるなあ、と言われた時は心外でしたが(笑)
本当にここまでダメな人っている??と思ったくらいダメな姉クロエ。

だらしないわ、ドラッグに走るわ、それでもスーザンは彼女に居場所を提供したりします。しかしクロエはやっぱりダメダメな彼と一緒にスーザンの部屋のものを盗みだし、挙句の果てには突然妊娠してしまう。
こんなに振り回されているのに、それでも姉の面倒をみる不思議なスーザン。。

しかしその子供のスージーをクロエが放り出した時点で流石に堪忍袋が切れるだろうと思っていたけど、まさか子供の面倒まで見ることにして結果シカゴを去ってしまう。もはやこのあたりは理解不可能。

確かに親の愛情が今ひとつ感じられずに育った事はなんとなくわかるとはいえ、ここまで姉妹愛に取り憑かれるような過程だったとは思えないんですが。医療ドラマの中のエッセンスとして読み解くには複雑すぎました。

数シーズンぶりにERに復帰

そんなふうにシカゴから去ったスーザンは、シーズン8にERにスタッフ・ドクターとして復帰します。
その頃にはグリーン先生には新しい恋人がいたのでああ良かった・・とちょっとホッとしつつ、もはや彼女が何を追っているのかよくわからなくなった時期でした。

姪のスージーも連れて戻ってきたスーザン。幼いスージーを抱えてどうやってあのERで働く気なの?と思いましがやはり当初は保育所やナニーの手を借りながらかなり苦労します。

ところがその後にちゃっかり良い旦那さんと結婚してあのクロエがスージーを迎えにきてしまう、というどこまでも勝手な姉クロエ。
その後はとにかく仕事に没頭し続けるスーザン。まあそんなだから屋上のカーター君とのチョイ恋もわかる気はします

スーザン・ルイスの落ち着いた先

シーズン9で知り合ったチャックと結婚して、最終的には子供も授かります。
この頃にはぽっちゃりしたスーザンと、同じくぽっちゃり系のチャックのカップルは、あの殺伐としたERの中で私にはほんわりとした和みに近かった。

その後チャックが主夫をしながら子供を育て、スーザンはER部長になり、順調・・と思われたのですが、結局カウンティでの終身在職権を得ることができずになんとなくウロ〜っとしながらシーズン11は過ぎてゆく。

この頃にシェリー・ストリングフィールドは突然のERを降板を発表するわけです。しかし私、ERを数えきれないほど見ているのですが、実はシーズン9以降を見ているのが今回初めて、というチャレンジ中なので、正直スーザンがどのようにいなくなるのかまだこの目で確認していません。

しかしやはり初期メンバーとの前半のストーリーでの展開が印象深すぎて、どうしても後半のスーザンのおまけ感は否めない。
もちろんシーズン毎にたてられていく主要キャラクターがあるわけなので(カーター君は別として)仕方がないのですが、あのキラッキラしていたスーザンはどこにいったの??という残念な思いは、部長職そりゃあ大変でしょうねという同情もかすめて過ぎてくばかりです。

でも家族に縁の薄かったスーザンは、最後には旦那さんと子供に恵まれ、自分の家庭を持つことができたんだなあ、とファンとしては嬉しい。
このまま家庭も仕事も両立した素敵な人生を歩んでほしい。

家族の愛を求める人々

スーザンに限らずこのドラマの中では愛情、特に家族愛について描かれているシーンが多いです。ちょっとよろよろ〜っとしてしちゃった系の軽めの恋愛から始まるパターンの数々は、結局は家族としての姿を問いかけているように思います。

人は一人では生きていけないから。
もちろん仕事も沢山の人に助けられていくわけですが、やはり人生を共に歩む人。隣に寄り添ってくれる人。
この何億も人がいる地球上でどんな人と歩いていくのか。

若いことはそんな事を考えていませんでした。一人で生きていけるつもりだったし、気力や体力もありましたから。
でも少しずつ人として人生を過ごしてゆくうちにパートナーや子供と出会い、(あ、猫ともw)こんな瞬間を持てる事にありがとう!と思う事は大変多くなりました。

人は何者かになりたいわけですが、目の前にいる人たちの愛情をちゃんと感じられる事が、その何者かってことなのかもなあ、と最近思うのです。


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